PCサウンドもこれで3Dサウンドに

SURROUND PROCESSER KIT
 平成8年11月に東京秋葉原の秋月電子通商で購入したサラウンド・プロセッサ・キットです。NECのワンチップIC,μPC1891 を使ったステレオ立体音響を作り出す電子工作キットです。値段は1,700円とちょっと高い気がしますが,それなりに立体音響効果が得られます。

 このキットはワンチップの簡単な回路ながら,ムービー,ミュージック,擬似ステレオの3モードを持っており,入力はL,Rのステレオ2入力,出力はL,Rのステレオともう一つリアの3出力があります。リア出力を使用しなくてもL,Rの出力だけでも十分な立体音響効果が得られています。キットは47mm×72mmの基盤一つです。接続用のコネクタ,その他に+9V〜+12Vの電源が別途必要です。

完成した基盤:
 入出力に3.5Φステレオ
ミニジャックを取付た


 最近のサウンドカードは低価格のものまで3Dエフェクト機能がつくようになりましたが,私の持っているSound Blaster 16 は残念ながら3D機能がありません。そこで,このサラウンド・プロセッサ・キットを使って3D機能を付加しました。SB16のLINE OUTをキットのL,R入力に接続し,キットのL,R出力をアンプ付きスピーカーのLINE INに接続すれば,SB16の出力が立体音響になります。

 キットを外付けにするなら何かケースに組み込む必要があり,また電源回路を別途用意する必要もあります。これはちょっと面倒です。そこで,見た目もすっきりするようにアンプ付きスピーカーの内部に組み込む事にしました。

 電源はアンプの電源が使えますので別に準備する必要もありません。接続については,スピーカー内部で固定的に行ってしまうのも方法ですが,これではキットの回路をバイパスしたい時に困ります。そこで,キットの入出力ジャックをスピーカー後面に出しました。ケーブル接続の変更だけでバイパスが出来ます。3Dサラウンドの回路をスピーカー内部に組み込んだ事により,サウンドカードをSB16から別のものに取替えても使えます。


アンプ付きスピーカー

キットの組み込み

後面にジャック取付け

キットを使う接続

キットをバイパス

 一般的にPCのサウンドは,スピーカーを机の上など空間的に狭い所に置くためにステレオ効果が弱いものですが,3Dサラウンドを付加すると音の拡がりが増します。ゲームの効果音もより一層迫力あるものになりご機嫌です。



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