ちょっと癖はあるが結構いけるマザーボード

R528WP
    case

R528WP  96年11月中旬に秋葉原の「A−Master」で購入した,M-Technologyの430HX, 512KPB-SRAMを搭載したPentiumマザーボードです。値段が1万円と超破格だったものですから思わず買ってしまいました。R528WPには,NCRのSCSIチップとESSの音源チップを搭載したオプション版もありますが,私の購入したものは搭載されていない物です。MMX-CPUには勿論対応しています。

 このボードも値段が安いからという訳でもないでしょうが,ちょっと癖があります。PCIスロットが3本しかない,PCIスロットとISAスロットの間にI/OコネクタがありIDEコネクタの位置もちょっと変な所(GA-586HX程ではない)にある,という変わり種です。ショップの方もコネクタの位置が不人気ですと認めていました。

 動かして見ない事には分からない話ですが,BIOSの設定画面も変わっていました。お馴染みのAWARD BIOSですが,CHIPSET FEATURESの中のメモリアクセスタイミングの細かな設定が省略されています。単にAUTOの可否設定があるのみです。その他は,430HXを使った他のマザーボードのBIOS設定とほぼ同じなのですが,高速チューニングのためのメモリアクセスタイミングの詳細設定が無いのは寂しい限りです。

 癖があるといえば,もう一つ訳の分からぬ現象を経験しました。BIOSのアップデートを試みた時です。ボード上のジャンパーを,BIOS書き換えモードに設定し,何度も行ってみるのですが,現在のメモリ内容をクリアする段階でクリアエラーが発生し書き換えができません。きっとワンスライトのメモリを使っているのだろうとアップデートを諦めていましたが,先日生のフラッシュメモリを手に入れましたのでチップ交換でもしてみようかと今あるBIOSチップを取り外し,色々とやっていましたら,なんと今のチップでBIOSアップデートがうまく出来てしまったのです。以前には,何度やってもダメだったものが出来てしまうなんて何か狐に騙されたようです。ボードのどこかが接触不良を起こしていたのかも知れませんが,アップデートが無事できたことですので原因は追求していません。

 癖があるものの性能的には十分で,今でも2ndマシンのマザーとして活用しています。安くても良い物は良いという訳で,今後も末永く使っていくつもりです(本当かな?)。



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