テレビが見れてご機嫌!!

テレビキャプチャカード AMI-999
    Retail Box

AMI-999
AMI-999
 平成11年11月20日(1999.11.20)、三宮のソフトアイランド(今は閉店してありません)で購入したPCIのビデオキャプチャカードです。値段は、6,980円でした。当時としては結構安かったと思います。メーカーは、台湾の Amigo Technology で、製品名は "AMI-999" です。実は、メーカー名は最近になって知りました。製品の箱にもマニュアルにもどこにも Amigo Technology の名前はありません。製品名は、箱に貼って有るシールに書いて有りました。インターネットで"AMI-999"で検索して、メーカー名が判りました。

 このカードは、bt878チップとフィリップスのTVチューナーで構成されています。TVアンテナを接続する同軸ケーブル端子、ビデオデッキの出力を接続するS-VHS端子、サウンドカードのライン入力に接続する音声出力端子が付いています。同軸ケーブルからのTV信号は、63チャンネルまでキャプチャ出来ます。

 製品には、Windows95/98/NT用のドライバソフトとビデオを観賞するアプリケーションソフトが添付してありました。このカードを購入した時のPC環境はWindows95とLinux(Slackware+KDE)で、Windows95は、附属のドライバーで、問題なく動作しました。PCを操作しながらTVを見ることが出来ようになり、その昔、シャープのX1(8ビットのテレビパソコン)で、TVを見ていた事を思い出させてくれました。

kwintv
kwintv
 Linuxでは、まだV4L(ビデオ・フォー・リナクス)の規格が採用される前で、bt848(878を含む)専用のドライバソフト(bttv-0.6.4h)を別途コンパイル・インストールすることにより使用できました。映像は、一発で出すことが出来ましたが、音をうまく出すことが出来ませんでした。ドライバーのオプションにcard番号というものがあり、それを試行錯誤で変化させ、card番号を19番に指定することで、うまく音声を出力させることが出来ました。

 card番号というのは、bt848(878)チップを使った、世の中に出回っているキャプチャカードの識別番号です。これによってドライバーの挙動をカード個別毎に対応させるものです。この番号一覧に、この製品"AMI-999"はありませんでした。よほどマイナーな製品なのでしょうか。card番号が19番というのは、"FlyVideo98"という製品らしい事がドライバーソースに書かれていました。kwintvxawtvを使ってTVを見ることができました。

xawtv
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 PCのOS環境は、その後、Windows98、WindowsMeとバージョンアップしていきましたが、附属のドライバーとアプリケーションがそのまま利用できました。Windows2000を試しにインストールした時には、当然ですが動作せず、Windows2000用のドライバが必要となったのですが、インターネットでうまく捜すことができませんでした。Windows2000自体が一時的なOSの性格のものでしたから、PC環境は、Windows2000には移行しませんでした。このためWindows環境においては、このキャプチャカードについて特に問題と感じる事はありませんでした。

 Linux環境では、カーネルのバージョンが上がり、V4Lの規格が採用されると、bttvのドライバーソフトもカーネルの標準ドライバーに含まれるようになりました。これで、別途bttv専用のドライバソフトを入手してコンパイル・インストールする手間が省けたと思ったのですが、試して見るとうまく動きません。カーネルのドライバーソースを見てみると、今までコンパイルしていたソースと一部異なっています。card番号も異なっており、オプション指定の見直しが必要でした。ひょっとして"AMI-999"の名前があるかと思ったのですが、期待に反して、その名前はなく、前と同じように "FlyVideo98"のcard番号を指定したのですが、映像も音も出ません。ドライバーオプションの設定方法に誤りがあるのかも知れません。従来どおりのドライバーソフト(bttv-0.6.4h)でうまく動作しますので、今もこちらの方を使っています。

FlyVideo98
FlyVideo98
 さて、最近になってWindowsXPを試して見る機会があり、このカードのXP用のドライバが必要になりました。"AMI-999"のメーカーサイトには、もうこのカードの情報は何もありません。そこで、Linuxのドライバーでは、"FlyVideo98"を指定することによりうまく動いた経験から、XPのドライバーソフトも"FlyVideo98"のドライバーソフトを捜して試して見ることにしました。 インターネットで"FlyVideo"で検索して見るとうまく見つかりました。LifeViewというメーカーサイトにXP用のドライバソフトがありました。その他のサイトにアップしてある"FlyVideo98"の製品写真から判断するに、どうやら"AMI-999"は、"FlyVideo98"のOEM製品のような気がします。XPでの動作に期待が持てそうです。

LifeView Studio
LifeView Studio
 早速ドライバーソフトをダウンロードして試して見ました。結果は良好です。ドライバーと一緒にインストールされるアプリケーションの "LifeView Studio" もバッチリ動作します。

 と、ここまでは言うこと無しだったのですが、その後、オカシナ現象に気がつきました。ドライバーソフトをインストールした直後に動かしていた時は、"Life View Studio"の映像表示ウィンドウの位置や大きさが、ウィンドウの端をマウスでつかんで自由自在に変更出来たのですが、なぜか今は、起動すると最初は、320x240の大きさのウィンドウで表示され、その後2〜3秒経つと勝手に640x480のサイズになります。更に悪いことにウィンドウ位置もデスクトップの左上角に勝手に張り付いてしまいます。マウスで動かすことも出来ません。ドライバーソフトを再インストールして見ました所、インストール直後の最初の起動時だけうまく動き、2回目の起動からこの現象が発生します。

 映像表示ウィンドウの位置が変更出来ないのは不便で困りものです。この原因がカードにあるのかドライバーにあるのか、はたまたXPそのものにあるのか、はっきりしませんがあまりTVを見ることも無いのでそのままにしています。
 その後、色々と調べた結果、リモコンのメニューで表示サイズを640x480未満のサイズに一度強制設定してやれば直ることが分かりました。


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