なんと500円!!,でもジャンク品はやっぱりネ!

Multi IO CARD

Multi IO Card

Multi IO Card
Winbondのチップ
 大阪日本橋のソフマップ「SAURUS館」の5F中古パーツコーナーで見つけたマルチI/Oカード。ドライバソフト,説明書一切なしのジャンク品で,お値段の方がなんと消費税込み500円の超格安品(ジャンクだから当たり前か?)。

 このマルチI/Oカードには,1IDE,1FDC,1PARALLEL,2SERIAL,1GAMEPORTが搭載されています。マザーボード上のマルチI/Oコントローラが故障した時の代替品として使えそうです。

 値段だけ見て飛びつき,安い買い物と喜んだのはいいのですが,ジャンパーピンが10個以上もあるというのにカード上にはジャンパー設定のシルク印刷もされておらず,説明書もありませんので使いたくとも使い方がわかりません。動作確認もこれではお手上げです。なんとかこのジャンパーピンの設定を解明するとともに,動作可能なカードかどうか確認したいものです。

 取り合えず,今の時代はインターネットです。このカードがいつ製造されたものか分かりませんが,カード上には一応「LCS−6624G」の型番がついていますので,http://www.yahoo.com/ にアクセス,検索をしましたがダメでした。他の検索サービスも当たってみましたが何も手がかりは得られません。made in china のノーブランド品ですので見つからなくても当たり前かも知れません。こうなれば自力調査あるのみです。

 パラレルやシリアルのIRQは,3,4,5,7を使用するのが標準です。多分この辺りの切り替え設定がジャンパーされているはずです。カード上のISAバス端子のIRQ信号端子からカード上のパターンを追いかけ,使用しているIRQとIRQ切り替えジャンパーピンの位置を調査しました。この予想は見事に辺り簡単に見つけることができました。

 IOポートアドレスについては,パラレルは378(278),シリアルは2F8(2E8),3F8(3E8)の切り替えとなっているはずです。さすがにこれについてはカード上の信号パターンを追いかけても分かりません。ジャンパーピンを適宜差し替えて動かして調べるしかありません。まず先にBIOSでマザーボード側のマルチI/Oコントローラを殺します。次にこのカードをISAスロットに差し,マシンを起動します。そしてマシン立ち上げ時にBIOSが表示するパラレルやコムポートのIOアドレスを読みとります。ジャンパーを差し替える毎にマシンをリブートし地道に調べました。

 FDCやIDEについても同様です。機能のON/OFFのジャンパーがあるはずです。カード上のこれと思われるジャンパーピンを差し替えながら動作確認しました。

 ともかくこのような調査の過程を経てめでたくジャンパーピンの設定を確認できました。しかしながら,どうしても不明なピンが残ってしまいました。それとIDEのアドレスとIRQの設定,GAMEPORTのON/OFFの設定が不明です。また,I/Oアドレス200〜207にこのGAMEPORTが常に見えているのですが,ゲームを立ち上げてジョィスティックのキャリブレーションを行おうとするとここでマシンが凍り付いてしまいます。

 まぁGAMEPORTの件を別にすれば十分使用可能なものですので,一応これで満足しております。同じカードがまたどこかでジャンクとして出回ることもあるかも知れません。もし入手された方で説明書がついていたという方はその内容をお知らせ下さると幸いです。また不幸にも私と同じように説明書も何もないという方は,私が調査した結果をここに掲載しておきますので参考にして下さい。


 実は最近インターネットで再度調査しました所,このマルチIOカードのドキュメントをwww2.seeder.net.twから入手することができました。問題のGAMEPORTは殺せないようでちょっと残念です。

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