最新ATフォームマザーで蘇るATケース

ZIDA TX810EU
    TX810EU

TX810EU  PCの自作を始めたのは95年から。当時のマザーボードの形状はATフォームで、この頃にPCケースを2台購入した。今も保存している。最近は、ATXフォームのマザーばかりで最新のCPUをこの古いケースで動かすことは不可能である。今や時代遅れの感があるCyrix6x86-P200MHzやK6-200MHzで往年のDOSゲームを楽しむぐらいが関の山。とはいえ、Windows98でインターネットアクセス用PCとして、まだまだ十分に活用できる。

 昨年頃から、ATフォームのSocket370マザーが秋葉原に出回っていることを知っていたが、手にいれるチャンスがなかなかなかった。最近、インターネットで、若松通商にこのATフォームのマザーが再入荷していることを知り、早速オーダーした。それが、このマザー、台湾ZIDA社製のTX810EUだ。これで、捨てるに捨てきれなかったATケースやAT電源が最新仕様で蘇りそうだ。

 このマザーボードの特徴を何点か挙げておく。  ATXのように外部コネクタが無い代わりに、コネクタブラケットが4本附属している。COM1,COM2,MOUSE用が一本、VGA用が一本、MIDI,LIN IN/OUT,MICのオーディオ用が一本、PARAREL,USBx2用で1本の計4本。これにFDD、ATA66接続ケーブルが附属する。

 早速、FC-PGA2のセレロン1.0GHzとSDRAMメモリ192MBを準備、ケースへの組付けを始めた。先に、今付いているマザーボード(R528WP)を取り外し、HDDを10GBに換装する。マザーボード取り付けパネルをケースから外し、マザーをネジ止めする。CPUとメモリを差して、パネルをケースに戻す。ここまでは、順調問題ない。外部コネクタのブラケットを取り付ける段になって、はたと困ってしまった。ブラケットに取り付けてあるコネクタがボード上の部品と干渉するのだ。このPCケースには、7本のブラケットが取り付け可能。上からの4本に、マザーに附属のブラケット4本を取り付けて、下側3本はPCIカード用に空けておく、というのが素直な組み立て方なのだが、部品の干渉で、PCIカード用のブラケット位置に附属のブラケットを取り付けざるを得ない。こうなると、PCIカードが取り付け不可能となる。当面はLANカードの一枚だけなので、なんとか事なきを得たが、もう少し考えた設計をして欲しかったものだ。

 組み上がったマシンに、Windowsをインストールしてみたが、特に問題もなく出来てしまった。ビデオやサウンドはオンボードのものを使用したので、性能的にはもう一つだが、3Dグラフィックの重いゲームなどしないので全然ストレスは感じない。古いATケースがまたまた輝きを増してきた。


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