六甲山ハイキング 森林植物園〜シェール道〜穂高湖〜長峰山 2006.11.09

     森林植物園から徳川道、シェール道を経て穂高湖に至り、杣谷峠から長峰山(天狗塚)を辿るコースを歩いてきた。


    無料送迎バス
     神戸電鉄北鈴蘭台駅から森林植物園までは無料送迎バスを利用する。北鈴蘭台駅にあるスーパー「食彩館」にておにぎりなどの買出しを行い駅前のバス乗り場に向かう。既に中高年のハイカーらしき人達がたくさん並んでいる。

     無料バスは定員オーバーになると乗せてくれない。積み残された者は40分かけて歩いて行くか、タクシー利用となる。「こりゃまずい!」と乗り場に急ぐ。どうにか前から20数番目に並ぶことが出来た。我々の後からもたくさん集まってくる。

     10時ジャスト、予定どおりにバスが来る。幸いな事にかろうじて定員に未達、積み残しなく全員無事出発。休日ならばこうはいくまい。

    園内長谷池のもみじ
     森林植物園は単に通過するのみ、入場門を通りさっさと東門を目指して歩く。とはいえ色付き始めたもみじがあまりにも綺麗で写真だけは撮っておいた。

     園内の「野鳥の森」方向へと進む。野鳥の森の入り口付近には東門からの入場者のための料金所がある。そこの係りの人に「今日は摩耶山へ?」と聞かれ、「ええ、穂高を回って」と答え、元気良く進む。

     森林植物園には何度も来ているが東門方面へ歩くのは初めて。すぐに山道となり園内とは思えない雰囲気になる。暫く歩いてやっとという感じで東門に辿り着く。

    東門
     東門を出た所は沢となっていって、ハイキング道に合流するにはこの沢を飛び石で越える。ここから道標に従い左手に進み徳川道に入る。右手真っ直ぐに進むと、トゥエンティクロス、市が原、布引に至る。こちらも別の機会に歩いてみたい。桜谷出合を目指す。

    前方右方向に上がると桜谷道
    ここは左手に進む
     徳川道はさして険しい所もなく順調に歩を進める。山田道への分岐をやり過ごしゆるやかな登り道をたんたんと進むこと20分程で次の分岐、摩耶山頂に直接向かう桜谷道との分岐に辿り着く。ここは左手方向にそのまま徳川道を進む。少し歩くと桜谷出合、徳川道とシェール道の分岐に至る。

    木の橋や沢を渡る
     どちらに進んでも穂高湖に行ける。少し遠回りになるが名前に惹かれてシェール道を進む。この道もさして険しい所は無い。飛び石や木製の橋で沢を渡る箇所が何箇所かあり変化に富んで楽しい。

     マムシ谷への分岐を過ぎ、数箇所のアップダウンを越え、歩くこと10分程で広い道路に飛び出る。ここにシェール道への案内道標があった。ということは、ここがシェール道の終わり(始まり)ということか。広く整備された道を穂高湖に向けて進む。

     道の途中には所々にベンチが設えてあり一組の夫婦が食事をしていた。挨拶をすると「植物園から来られたんですか?」と聞かれ「そうです」と返事をする。「どのぐらい時間がかかりました。行けるならいって見たいのですが」とおっしゃる。事情を聞いて見るとご主人の足が悪く無理は出来ないとのこと。シェール道の入り口まで行っては見たものの、今居る道とのあまりの違いに尻込みしたとのこと。互いの無事を願う挨拶を交わしてその場を立ち去る。

    穂高湖が現れる
    湖畔から見る穂高湖
     変化も無く面白くも無い良く整備された道を歩いていくと前方にコンクリートの堰堤が見え出す。この堰堤が水を堰き止めて穂高湖を作り出しているというわけだ。堰堤に向かって左手方向に進み山道を登ると穂高湖周遊路にでた。こじんまりとした湖を囲むなかなかに美しい風景が現れた。

     六甲には車で何度も来ているがこんな湖があったなんて今まで気が付かなかったのが不思議なくらい。周遊路を巡り湖畔にて昼食にする。じっとしていると汗を掻いた体に山上の風が冷たい。次回からはジャケットが必要だ。

    自然の家方向からの
    道から見た分岐の道標
     昼食を済まし長峰山へと向かう。穂高湖から摩耶ドライブウェイに出た所が杣谷峠、ここから左に進むと長峰山へ、右方向に進むとカスケードバレィ。幾度かのアップダウンを経て途中自然の家方面への分岐を過ぎると道はやや平坦となる。

    天狗塚山頂の岩場
     道は少し行くと一旦下り、長峰山頂上付近で急な登りとなる。ここを登ると岩場の山頂。畳数畳程度の広さの岩の上、ここからの360度の眺望は素晴らしい。この眺望が長峰山の魅力だろう。

     山頂を後にして阪急六甲方面へと下る。尾根伝いに平坦な道を暫く行くと右手の林が刈り取られた場所に出る。ここからの眺めも又素晴らしい。眼下の住宅が良く見える。そんなに時間をかけずに下山出来るだろうと思ったのだが、...。

     景色の良い場所を過ぎて下り道が急坂となる。砂混じりの道に足を滑らせそうで慎重に歩く。道は段々と森深い林の中へと続く。景色も何も無い。ただただ坂を慎重に下るのみ。この道の長いこと長いこと。思ったよりも時間がかかる。林の間から見え隠れする街並みもまだまだ下に見える。いつになれば下山できるのだろうか。

    住宅街から下山して
    来た長峰山を望む
     歩くこと一時間余りを要してやっと登り口に辿り着いた。この場所でもまだまだ高度は高い。伯母野山住宅に出る。ここからは住宅の中の舗装道路を下るのみ。六甲学院を過ぎ、神戸松蔭女子学院方向に道を曲がり、阪急六甲駅を目指す。途中の喫茶店で疲れた体をしばし休める。阪急六甲駅前にて三宮行きのバスに乗車し帰路についた。

     総行程約10km、6時間弱のハイキングであった。美しい穂高湖と長峰山頂からの眺めが本日の収穫。
     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    森林植物園 10時10分発
     〜(35分)〜同東門 10時45分通過
     〜(20分)〜桜谷道分岐 11時5分通過
     〜(11分)〜桜谷出合 11時16分通過
     〜(59分)〜穂高湖 12時15分着
     〜(15分)〜周遊路湖畔 12時30分着、50分発(20分休)
     〜(30分)〜杣谷峠〜自然の家〜杣谷峠 13時20分通過
     〜(50分)〜長峰山頂 14時10分着、33分発(23分休)
     〜(77分)〜伯母野山住宅 15時50分着

     歩いた距離:11.5km