六甲山ハイキング 有馬温泉〜紅葉谷〜ガーデンテラス〜ロープウェイにて有馬に戻る 2006.11.25

     紅葉狩りを兼ねて六甲山ハイキングに出かけた。ねらいのコースは紅葉真っ盛りの有馬。
     六甲有馬ロープウェー有馬温泉駅から紅葉谷道を六甲山頂まで登り、徒歩にて裏六甲の紅葉狩りを楽しむ。帰路はロープウェーにて有馬温泉駅に下り、空からの紅葉狩りを楽しむ。また、瑞宝寺公園にまで足を延ばし温泉街の紅葉も楽しむことにする。

    温泉街のもみじ
     神戸電鉄有馬温泉駅の駅前ローソンにて、水やおにぎりを買い込み、有馬温泉バス停方面に向かう。有馬の紅葉を求めてやって来た観光客の賑わう中をロープウェイの駅を目指して歩く。綺麗な紅葉に思わず足を止めシャッターを切る。何組かのハイカーと相前後しながらロープウェイ駅まで歩く。

    湯槽谷出合
    紅葉谷道の始まり
     ロープウェイ駅に立ち寄りトイレを拝借。この駅近くの鼓ヶ滝には帰りに寄ることにして林道を紅葉谷に向けて歩き出す。林道が尽きた所が湯槽谷出合となり、ここから紅葉谷が始まる。

    紅葉谷出合
    白石谷は左に下る
     緩やかなアップダウンの道を進むこと10分程で白石谷への分岐のある紅葉谷出合に着く。ここの道標に「白石谷(熟練者向け・危険な岩場あり)」と記されてあるとおり、白石谷はハイキング道が整備されておらず、ほとんど谷の沢を歩いて行く危険な道となる。そのために初心者は立ち入らない方が良いと言われている。

     この谷に入って直ぐに大きなコンクリートの堰堤があり、それを越えると白石滝がある。このあたり一帯の滝は真冬の厳寒期には滝全体が凍り付く事で知られておりこの滝もその内の一つ。是非どんな滝か見ておきたい。白石滝からは、さらに似位滝、百間滝と巡ることが出来るようだ。

    白石谷の沢道に立つ
    (写真前方が下流方向)
     白石谷方向へと坂道を下る。僅かな下りで谷底の沢に出た。道はここで行き止まり。沢向こうの斜面を良く眺めて見ると、上流方向右手前方の大きなコンクリートの堰堤を左に巻き上げて行く道が見える。滝に向かうには、どうやらこの沢を渡る必要がありそうだ。

     熟練者向きのコースだけにきちんと整備された飛び石があるわけではない。沢の流れは結構な水量だ。安全に渡れそうなルートを考える。苔むした石で足を滑らせても困る。ウォーキング用の靴なので水の中を歩くことは出来ぬ。なんとかルートは確保できそうだ。問題は同行者(女房殿)だ。既にビビリモードに入っている。持参したストックをここで取り出し、ストックでバランスを取らせることにした。

     なんとか沢を渡り、谷の斜面を左に登り堰堤の上にあがる。堰堤の上は流れて来た土砂で埋まり、まるで石の河原のような状況。その数十メートル先に白石滝が見える。白石谷をさらに進むにはこの滝を乗り越えて行く。初心者の2人には到底無理な話。白石谷をこのまま進むのはもっと経験を積んでからとする。白石滝をしばし眺めた後、似位滝、百間滝を目指して河原を右手の谷へと進む。

    白石滝
    真冬には凍結する
    白石滝の標識
    樹上に掲げられた案内図
     目指す百間滝は300m先。谷の河原を50m程進み前方を見ると小さな滝状の沢が見える。どうやらあれを乗り越えて行くことになりそうだ。これを一緒に見ていた同行者が、前方に進むことに恐れをなし愚図り出した。滝など見たくもない、早く引き返そう、私はもみじが見たいだけと言いだす始末。説得して安全に続行出来る自信も技術も無い。これにて滝見はここまでとし、今来た道を引き返すことにした。

     思案して渡った沢をまた思案して渡り返しなんとか無事に紅葉谷出合に戻り着いた。ここからは尾根伝いにハイキング道を進む。九十九折れを登り平坦な道を暫く行くと百間滝に降りることのできる分岐に辿り着いた。ここからも百間滝に行けるが、ここはパス。先を急ぐ。

    落葉に埋まった道を行く
    同行者の機嫌も良さそう
    山歩きは暑い
    半袖Tシャツ一枚で歩く
    ぶなの木の前にて

     紅葉谷道の高度が上がるにつれブナの木が目立つようになる。期待した紅葉はほとんど見当たらぬ。紅葉谷というからにはもみじがたくさんあるのかと思ったが期待外れであった。帰路に立ち寄る有馬の紅葉に期待したい。

     特に危険な所も無く順調に進む。ほどなくして最後の石積みの急登に差し掛かる。一月前ここを下った時、この谷を登るのはつらいだろうなと思ったのだが、ここまでの登りは順調だ。最近は登りよりも下りがつらいと感じるようになった。長く急な登りでもゆっくりと一歩一歩進めて行けばいずれ辿り着く。足運びにも何も不安はない。ところが急な下りは怖い。ちょっと気を抜くと滑落しそうだ。段差の大きい石積みなどは足に堪える。

     最後の急登をゆっくりと登る。登り切った所が極楽茶屋跡。ここからもう少し頑張ってガーデンテラスを目指す。車で登ってきた観光客で賑わう山頂をガーデンテラスへと向かい、ここの広場で昼食を取る。この日は曇り空で風も冷たく気温も低い。休憩もそこそこにロープウェーの六甲山頂駅へと向かう。有馬まで15分弱の空中散歩だ。

    ガーデンテラスに着いた
    あいにくの曇り空
    十国展望台跡にて
    風も冷たく寒い
    ロープウェーから見る山並み

     空中から紅葉した六甲の山並みを眺める。2時間かけて登った道をあっという間に下り降りる。ロープウェー有馬温泉駅から鼓ヶ滝公園に向かう。公園の紅葉は素晴らしい。鼓ヶ滝を見てから温泉街へと戻り、温泉寺に参拝、炭酸源泉公園に出て、瑞宝寺公園へと廻る。瑞宝寺公園の紅葉はなんとも言えず綺麗であった。再び温泉街に戻り、土産物店の黒豆コーヒーにて暖を取った後、「金の湯」の足湯にて疲れた足を癒す。

    鼓ヶ滝
    瑞宝寺公園のもみじ
    瑞宝寺公園のもみじ

     神戸電鉄有馬温泉駅に戻り電車で帰路に着いた。各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    神戸電鉄有馬温泉駅 9時40分着下車
     〜(35分)〜六甲有馬ロープウェー有馬温泉駅 10時15分通過
     〜(20分)〜湯槽谷出合 10時35分通過
     〜(10分)〜紅葉谷出合 10時45分通過(白石谷へ向かう)
     〜(15分)〜白石滝 11時0分着(似位滝・百間滝へ向かう)
         (似位滝へ向かう途中で折り返し紅葉谷出合へ戻る)
     〜(40分)〜紅葉谷出合 11時40分通過
     〜(40分)〜極楽茶屋跡 12時20分通過
     〜(20分)〜ガーデンテラス 12時40分着
       (昼食の後、六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅へ)

    六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅 13時30分発
     〜(15分)〜六甲有馬ロープウェー有馬温泉駅 13時45分着
      鼓ヶ滝から温泉街を経由して瑞宝寺公園へ
      瑞宝寺公園から再び温泉街に戻り「金の湯」へ
       鼓ヶ滝公園 13時50分〜14時5分
       瑞宝寺公園 14時45分〜15時30分
      神戸電鉄有馬温泉駅 16時40分発に乗車
     
     歩いた距離:9km