今日は、シュラインロードを登り、アイスロードを下ることにする。裏六甲から表六甲への横断となる。このコース、歩くだけでは面白くない。シュラインロードの途中からノースロードに進み、ダイヤモンドポイントを目指す。ダイヤモンドポイントで景色を眺めた後、三国池を訪ねて見たい。

　神戸電鉄有馬口駅から、まずは逢山峡を目指す。一帯は、昨日に降った雪が残り、すっかり雪景色、面白そうな道行きとなりそうな予感がする。専念寺をやり過ごし、阪神高速北神戸線の高架をくぐる。

神戸電鉄有馬口駅がスタート	昨日の雪がきれいだ	阪神高速北神戸線をくぐる

　日陰に入ると道が所々凍結している。滑らないよう注意して進む。東山橋を過ぎると、逢山峡へと入る。道は右岸を進む。右側下には、清流が流れ、小滝が至る所に現れる。木漏れ日の道と沢のせせらぎの音が、なんとも気持ちよい。

東山橋 渡ると唐櫃台に戻ってしまう	雪の逢山峡を行く	左は仏谷へ、ここは右へ進む

　分岐の道を右へ右へと進んでいく。長尾谷に架かる「いのはなばし」を渡り、暫く行くと、シュラインロードの出合に出た。出合を左折しシュラインロードに入る。

長尾谷に架かる「いのはなばし」 渡った先を右に進む	シュラインロード出合	シュラインロードを行く

　すぐに、シュラインロードを特徴づける石の鳥居が現れる。鳥居をくぐると、裏六甲ドライブウェーに出る。ドライブウェーの向かいへと道は続く。

石の鳥居をくぐり抜けると	裏六甲ドライブウェーに出る 向かいの取り付きを登る	雪のシュラインロード

　雪の残る道を進む。次々と現れる石仏に、手を合わせ無事を祈願する。冬の山歩きらしい雪道を楽しみ、処々、開けた樹林の合い間から最高峰を眺めつつ歩く。妻の携帯に友人からメールが届く。こんなところまで電波が届くとは。

　そうこうしていると、いつの間にか行者堂に着いた。行者堂に少し立ち寄る。行者堂から少し行くと、別荘や山荘が増えて来る。道は、また舗装された林道となる。疲れた足には、あまりうれしくない。ノースロードへの分岐を右折し、ノースロードに入る。

行者堂に着いた	左が登ってきた道	ノースロード出合

　ノースロードを進むこと20分程で、丁字ケ辻方向とダイヤモンドポイント方向への分岐に着く。ここは右折し、ダイアモンドポイントを目指す。

　10分程で、ダイヤモンドポイントに着く。展望広場が整備されており、北から西方向への眺望が良い。一人の男性ハイカーが腰を降ろし休憩していた。広場にベンチでもあれば良かったのだが、そんな気の効いた物は置かれていない。雪融けで濡れる地べたに、我々もマットを引いて腰を降ろす。

　遅めの昼食を採る。先客の男性ハイカーと少し話しをする。この男性、既に定年を迎えており、今は、２〜３日毎に山歩きを楽しんでいるとのこと。なんともうらやましい限りだ。

　広場後方の小高く盛り上がった所が、本当のダイヤモンドポイント。ここから三国池方向へと道が延びる。

丁字ケ辻方向への分岐 ダイヤモンドポイントを目指し、右に進む	整備されたダイヤモンドポイント展望広場	ここが本当のダイヤモンドポイント

　三国池に行く前に、三国岩に立ち寄る。この岩、道のすぐ傍にあり、すぐに判る。岩の上に誰かが登っているようだ。邪魔をしても悪いと思い、さっさと立ち去る。

　三国池は、岩から数分で着いた。案の定、池の表面は凍りついていた。初めて見る凍りつく池に、少し感動を覚える。池の淵に寄り、氷に足を乗せて見る。パリッという音ともに割れる。割れ目を見てみると厚さは１センチ弱ほど、これでは、割れて当然、スケートなどはもってのほかだ。

三国岩 誰かが岩の上に登っていた！	三国池への道	氷結した三国池

　来た道を三国岩分岐まで戻り、そこから全山縦走路を辿り、丁字ケ辻に出る。

全山縦走路を三国岩分岐まで戻る	丁字ケ辻まで縦走路を歩く	丁字ケ辻出合

　丁字ケ辻出合からドライブウェーを記念碑台方向へと歩く。走ってくる車が恐い。道は雪融けで濡れている。スリップして車に跳ねられないかとヒヤヒヤしながら進む。

　道路右手に酒屋が見える。店先の肉饅、あん饅がうまそうだ。店の前に行って見る。値段は1個130円。山の上にしては良心的な値段だ。自動販売機のジュース類も良心的な値が付いている。　

　昼食が簡単すぎて腹が空いている。これからのアイスロードの下りに備え、肉饅、あん饅を食べる。店の横のベンチで饅頭を食べながら地図を見る。アイスロードはこの店の裏の道を下れば良い。

　腹ごしらえを終え、元気を出してアイスロードを下り始める。

藤原酒店の右側の道を下る	アイスロードの取り付き	アイスロードを下って行く

　アイスロードは、急な下りで始まった。一気に谷の底へと下りて行く感じがする。途中、ベンチのある所もあったが、休むことなく下って行く。眼下の谷の沢にイノシシを見つける。向こうもこちらの足音に感づいたのか、一目散に走り去った。

ケーブル駅方面を望む	ドライブウェーをくぐるトンネル	トンネルの中は暗い

　ドライブウェーをくぐるトンネルを抜け、暫くしてドライブウェーに出る。六甲ケーブル下駅まで、車の走る道を歩いて下る。歩いて行く横を、車が通り抜けて行くのは余り気持ちいいものではない。アイスロード歩きもここで興醒めしてしまう。この道は、下りよりも登った方がいいかも知れない。

ドライブウェーに出る	ドライブウェーを歩いて下る	六甲ケーブル下駅に着いた

　六甲ケーブル下駅構内のベンチで少し休憩した後、市バスに乗り込み帰路に着く。雪景色の道と氷結の三国池が本日の収穫かも知れない。

　各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。