丹生山系縦走 花折山〜金剛童子山〜鰻の手池〜天下辻〜大池 2007.2.12

     終日快晴の天気予報に、昨日に続き今日もまた山歩きをすることにした。コースは、先日歩いた丹生山系縦走の残りの部分、花折山から大池までを歩くことにする。

     自宅を出て、途中ローソンにておにぎりを購入、柏尾台住宅を目指して歩く。国道428号線の大滝口から柏尾台住宅へ向かう道へと進む。先日歩いた丹生山・帝釈山・稚子ケ墓山の山々が綺麗に望める。

     暫く進むと、道は大きく左にカーブし、柏尾谷にかかる橋を過ぎると、右にカーブして、柏尾台住宅地へと入って行く。歩道の左手にある「六甲柏尾台住宅地六甲倶楽部」と書かれた看板を過ぎた先の、最初の角を右に曲がり、住宅の外周道路へと進んで行く。

    柏尾台へ向かう道から眺める
    丹生山・帝釈山・稚子ケ墓山
    柏尾台入り口
    六甲柏尾台住宅地は
    「六甲倶楽部」というらしい


    正面の山は花折山
    ここを右に曲がる
    住宅地外周の道を北に進む

     外周道路を道なりにそのまま進んで行くと、突き当たりが志久道の取り付きとなる。取り付きの左手一帯は、大塚山北公園。ここで簡単なストレッチを行った後、取り付きを歩き出す。

    突き当たりが志久道取り付き
    志久道を示す道標
    取り付きを登って行く

     少し歩くと、最初の道標が現れる。左に下って行けばグリーンスポーツホテルを経て原野の里へと抜ける。こちらの道は、また別の機会に行ってみようと思う。

     歩いて行くとすぐに周囲が開け、田圃のある所に出る。山間の田園地帯もすぐに終わり、また雑木林の中へと進む。右手に杉の植林を見ながら進むと、前方に小橋が見えてくる。この小橋を渡ると、ガレ道の始まり。

    原野への分岐をやり過ごす
    杉の植林帯を進んで行く
    小橋を渡るとガレ道の始まり

     浮石に足を載せて捻挫などしないよう、足下を良く確かめながら歩いて行く。ガレ道を進んで行くと、一部、石畳の部分があった。どうやらこのガレ道、石畳の道が崩壊したもののようだ。

     さらに、ガレ道を北に進んで行くと、稚子ケ墓山への分岐のある肘曲がりに着いた。花折山へは、まだこの先のガレ道を登って行く。

    石畳道が崩壊した
    岩だらけのガレ道
    肘曲がりが近い
    稚子ケ墓山へは左に沢を登る
    花折山へはそのまま進む

     ようやくガレ道が終わる頃、花折山への分岐に着く。分岐を右手に進み、花折山を目指す。

    花折山への分岐
    右折して進む
    花折山へ向かう道

     縦走路をそのまま辿ると山頂を避けて通る。山頂へはゴルフ場道路出合いの辺りから登るらしいが、途中、縦走路が大きく左に曲がる所で、真っ直ぐに続く小さな道があった。そこには、赤テープがあり、花折山頂と書かれた小さな木札が吊るされていた。

     西側から登って行く道のようだ。縦走路から外れてこの道を進んで行く。要所要所に赤テープがあり、頂上への道であることを確信する。わずかな時間で頂上に辿り着いた。 

     
    道が左に大きく曲がる所
    頂上は真っ直ぐに進む
    頂上手前の急な登り坂
    花折山頂上に着く

     頂上には三角点があった。眺望は樹林に阻まれあまり良くない。頂上広場の南の方向に、少し開けた場所があり、そこからの眺望は良い。山田の里を良く望むことが出来る。自宅付近も良く見える。

    頂上南方向の眺望

     周りを探って見ると、頂上から東の方向に下る道がある。下山時はこちらに進むことにして、取り合えず、本日最初の休憩を取る。

     予定どおりに、東に下る道を行く。さして時間もかからずに、縦走路とゴルフ場道路が出合う場所に降りて来た。振り返って見ると、頂上への取り付きは、樹木に覆われ、少し判り難いかも知れない。

    頂上からゴルフ場道路へと下る
    下った所は縦走路の出合でもある
    ちょっと判り難い登り口

     ゴルフ場道路に出て、次なる目標、金剛童子山登り口まで、どんどん下って行く。舗装された道路で足には余り嬉しく無い道だが、車が走ってくることも無く、軽快に歩いていける。

     ゴルフ場からは、六甲最高峰なども眺められる。コース上には、ゴルファーがちらほら見える。歩きながら眺めていると、今まさにパットをしようとしている所、目を離さずに見ていたら、ボールは残念ながら外れてしまった。

     金剛童子山が近くなり、道路横のフェンスが途切れた個所に、樹林の中へと延びて行く道があった。WEB情報では、この道が金剛童子山への登り道らしい。

     手元の地形図のこの道を示しているらしい点線は、山を北側に巻いているだけで、頂上には延びていない。道の途中のどこかに分岐の道でもあるのだろうか。

     フェンスの板囲いを乗り越えて道に入る。わずか数メートルほど行くと右手に赤テープがあった。良く眺めて見ると、登り道が見える。間違いなかろう、この右手の道を登ってみることにした。

    下ってきた花折山を振り返る
    ゴルフ場のフェンスが終わる所を
    左に乗り越えると金剛童子山への道がある
    頂上へは直ぐの所を右に登る

     道は、さして、急でも無く、険しくもない。どんどん歩いて行ける。暫く進むと、2分岐に出くわした。右手方向は下って行くようだ。左に進路を取り進む。案の定、道は登りとなり、程なくして頂上らしき所についた。

    頂上に向かう道
    分岐に出くわす
    頂上へは左へ行く(右は下る道)
    金剛童子山頂上

     頂上は樹林の中で眺望は無いものの、木々の葉は落ち、樹林を透かして遠くが見える。登って来たのは西の方向。東、南、北の各方向に下り道はないものかと探って見たが良く判らない。明確な踏み跡も見つからない。

     登って来た道を下るしかないのかと思案していた所、おっちゃん3人のハイカーが登って来た。早速、下り道を尋ねて見るのだが、要領を得ない返事。仕方なく、来た道を戻り、登ってくる途中で出くわした分岐で、左の下り道を選んで進んで行った。

     選んだ道は正解のようだ。どんどんと下って行く。赤テープも随所にある。東の方向からの登り道なのかも知れない。  いつしか道は、大きく開けた場所に辿り着く。良く見ると広場の各方向に道が延びている。さてどちらの方向に進めば良いものか、四方を木々が囲み全く判らない。今自分がどこに居るのか、それさえも良く判らない。

     地形図を見る。金剛童子山の北側を囲む点線の道は、山を半周した後、東に延びている。この点線のどこかに現在居るのであれば、南東、あるいは東の方向に進めば間違いなかろう。コンパスで確認し、東に延びる道を選んで進んで行く。

     道の右手は谷であり、間違いなく地形図の点線道をトレースしているようだ。道のカーブ毎に地形図とコンパスで確認する。道は広く気持ち良いのだが、オフロードバイクで荒らされた轍が痛々しい。

     暫く進んで行くと、黒甲越に向かう分岐に出た。そこから少し行くと3分岐に出た。左に進むと黒甲越東道、真っ直ぐに進むと鰻の手池。ここは真っ直ぐに進む。すぐにゴルフ場道路に出た。

     道路を南に少し下り鰻の手池に着く。池の畔で休憩を取る。正午前ではあるが、早目の昼食を取ることにする。

    黒甲越東道への分岐
    大池方向へ進む
    直ぐにゴルフ場道路に出る
    鰻の手池に着く

     鰻の手池から南に少し下ると、工事用フェンスで囲まれた左手に進むコンクリート道があった。大池方面に向かう道だ。工事の案内板によると、今から歩こうとしている区間のほとんどが工事中のようだ。フェンスの間をすり抜けてコンクリート道へと進む。

    工事の案内板
    フェンスの間をすり抜けて行く

     コンクリート道は、最初の緩やかな登りで終わり、その後は、土の道に変わる。乗用車なら2台が十分に擦れ違える程の広い林道だ。これがハイキング道とは、随分と印象の違う道だが、天気も良く、ぬかるみも無く、気持ち良く歩ける。

     10数分程歩いて行くと工事現場に出た。南方向を切り開いて砂防工事をしている。このお陰で向こうに六甲の山々を良く望むことが出来る。現場の先に行って良くみて見ようとも思ったが、工事の邪魔をしても悪いので、やり過ごし先を急ぐことにした。

     工事現場から少し歩くと、南に開けた展望所に出た。ここから六甲の山々が良く見える。広場の隅には、毎日登山の署名簿が入った小さな木箱があつらえてあった。中を拝見させてもらった所、もうすでに何人かの人がここまで登って来ていた。

     署名簿の表紙には、大池見山台なんとか会と書かれていた。大池見山台の人がここに登ってくるのだとすれば、この近くに見山台から直接登ってくる登山道があるのだろうか。そんな事を思いながら先に進む。

    工事用車が通れる広い道
    六甲最高峰が唯一見える展望所
    毎日登山の署名簿が置いてある
    大池見山台から登ってくるらしい


    六甲連山を望む

     展望所からすぐの所、左手に大きな送電鉄塔がたっている。送電線の巡視路かも知れない別の道が鉄塔の下から延びていた。鉄塔の下はちょうど良い休憩場所にもなりそうだ。

     鉄塔を過ぎて少し行くと右側に進む細い道があった。この道を少し辿って見た。少し先で下り道となった。どうやら、先程、気になっていた見山台からの登山道のようだ。元に戻り、林道を歩く。

    送電鉄塔の傍を通る
    この先の右への道が見山台に下る
    見山台への道

     ほどなくで、道が3分岐する所に出た。歩いて来た広い林道は右にカーブしていく。真っ直ぐに進んで見ると、ちょっとした開けた場所を経て、さらにその先に道が延びている。分岐点に戻り、天下辻へ続く左の細い道へと入って行く。

    3分岐の所に出た
    左の細い道へ進む
    天下辻へ向かう道
    確かに天下辻へ向かう道だ

     天下辻へ向かう道も、所々オフロードバイクで荒らされていた。倒木が道を塞いでいる所でもバイクは通り抜けているようだ。水溜まりの轍を避けて進む。

     いつしか天下辻に着く。このまま大池に出てしまうには時間が早い。左手屏風谷方向に進んで見ることにする。

    天下辻に向かってどんどん進む
    天下辻が見えてきた
    天下辻の道標
    屏風谷へ行って見る

     手元の地形図にはこの道の記載は無いが、神戸市北区のハイキングガイド略図では黒甲越東道に繋がっている。そしてそこには、道標があるらしい。その道標までの道を往復して見ようと思う。

     帰り道を振り返り確認しつつ、谷へと道を下って行く。

    屏風谷へと下って行く
    谷底の沢を下る

     10分ほどで、左手側から谷が合流する場所に来た。左手方向に赤テープがある。前方の焚き火の跡がある河原には青テープがある。上部を見上げて見るが道らしきものは見えない。さて、どちらに進んだものか、はたと困ってしまった。

     道標探しは諦めてここらで引き返そうかとも思ったが、ここは、赤テープを信用して左に進んで見ることにした。左の谷の沢を少し進むと、右手前方に上に登る道が見えた。ひょっとしての思いでこの道を登ってみた。

    焚き火の跡がある河原まで来た
    先に進むのは諦める
    赤テープのある左の沢に進む
    その先の右の道を登って見ると

     案の定、道に出た。黒甲越東道に間違いなかろう。だが、ここには道標らしきものが無い。赤テープの目印があるだけだ。何か勘違いしているのだろうか。一旦道を南に進んで見た。100メートルばかり行って見ても道標は見あたらない。引き返し、北に進んで見ると目的の道標らしきものが見えてきた。

    黒甲越東道に出た
    道を北に進む
    道を進むと目的の道標があった

     道標の「天下辻→大池」方向の表示は、谷への下り道を指している。早速、道を下って行く。谷底の沢に出て、踏み跡を頼りに道を選び進んで行くと、最初に迷った焚き火の跡に出た。

    道標
    天下辻へ戻るために
    屏風谷へ下り直す
    さきほどの河原に戻ってきた

     ここまで来ると一安心、後は来た道を引き返すだけ。さっさと戻る。一度通った道は、以外と早く感じる。すぐに天下辻に戻れた気がする。

     天下辻から、大池方向へと道を下る。下りは、急な坂道で、あっという間に住宅地に降りてしまった。

    天下辻を大池方向へ進む
    大池へと下って行く
    大池の住宅が見え出す

     いつかまた、こちらの方から登ることを考慮して、時々振り返りポイントを確認しつつ、住宅の道を下って行く。

    突き当たりの右が登山口になる
    登山口へ進む道
    大池駅に向かう道

     道なりに進んで行くと大池聖天の横に出た。何も考えることは無い。大池聖天横の道を真っ直ぐに進めば登山口に着けるわけだ。この事をしっかり頭に刻みつけ、聖天に立ち寄り、参拝をする。

    大池聖天

     大池聖天からは数分で神戸電鉄大池駅に着く。箕谷駅まで電車に乗り、箕谷駅からは歩いて自宅に戻った。今日は、コンパスと地図の携行の大事さを痛感した一日だった。

     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    自宅 8時20分出発
     〜(28分)〜柏尾台志久道取り付き 8時48分着、8時57分発(9分準備)
     〜(25分)〜肘曲がり 9時22分通過
     〜( 8分)〜花折山方向への分岐 9時30分通過
     〜( 8分)〜山頂への取り付き 9時38分通過
     〜(10分)〜花折山頂 9時48分着、10時6分発(18分休)
     〜( 6分)〜ゴルフ場出合 10時12分通過
     〜(22分)〜金剛童子山登り口 10時34分通過
     〜(10分)〜金剛童子山頂 10時42分着、10時52分発(10分休)
     〜(19分)〜黒甲越東道分岐 11時11分通過
     〜( 3分)〜ゴルフ場道路出合 11時14分通過
     〜( 4分)〜鰻の手池 11時18分着、11時42分発(24分休)
     〜( 3分)〜天下辻方向への分岐 11時45分通過
     〜(17分)〜展望台 12時2分着、12時4分発(2分休)
     〜(11分)〜天下辻への分岐 12時15分通過
     〜(10分)〜天下辻(屏風谷へ) 12時25分通過
     〜(15分)〜黒甲越東道に合流 12時40分通過
     〜( 9分)〜屏風谷への下り 12時49分通過
     〜(13分)〜天下辻(大池へ) 13時2分再通過
     〜( 8分)〜大池下山口(登り口) 13時10分通過
     〜( 7分)〜大池聖天 13時17分着、13時23分発(6分休)
     〜( 5分)〜神戸電鉄大池駅 13時28分着、13時34分発(6分待ち)
     〜(30分)〜自宅 14時4分着

     万歩計による歩数:23,000歩
     歩いた距離:14.5km