柏尾台〜志久峠〜中山大杣池〜天保池〜鹿見山〜大日地蔵〜黒甲越〜鰻の手池〜東の峰(城山)〜箕谷 2007.6.17


    今日歩いたコース

     およそ一月ぶりの山歩き。体がなまっていては坂道はつらかろうと、自宅近くの山を歩いて見ることにした。

     志久道を北上、志久峠を越えて中山大杣池に至りそこから東に天保池を廻り南に下り鹿見山に出る。東鹿見山から、さらに東に向かい、大日地蔵前から南に進み、黒甲越に至る。

     黒甲越からは鰻の手池を経て東の峰(城山)を目指す。箕谷の山田中学校辺りに下山して自宅に戻る。

     志久道から黒甲越までは、神戸市北区役所のホームページでも紹介されているハイキング道だけに特に不安は無い。少し不安を感じるのは、城山への登りコースと箕谷への下山コースだ。この道は、適当なコースガイドが見つからなかった。

     自宅から柏尾台団地を目指して歩く。団地北角から志久道を北上、志久峠を経て、中山大杣池、天保池と廻り東鹿見山までは順調に辿り着く。

    自宅から15分、大滝口バス停前を通過。箕谷駅方向に向かう。 バス停からすぐの交差点、六甲柏尾台の看板に従って左折する。 六甲柏尾台団地の中を北に進む。
    正面は、花折山。


    柏尾台団地北隅にある大塚山北公園。 公園の東側の道へと進む。 公園を出て約20分程で肘曲がりに着く。
    一ヶ月ぶりの山歩きでしんどい。


    肘曲がりから10分で花折山への分岐に着く。今日は左手真っ直ぐに志久峠を目指す。 花折山への分岐を過ぎてすぐに道は下り坂となる。 綺麗な歩き易い道が現れる。


    志久道の看板があった。 正面の松の木に札がかけてある。 「牛つなぎ松」と呼ぶらしい。昔ここで牛を繋ぎ止めて休憩でもしたのだろうか。


    牛つなぎ松から、10分程で志久峠に着いた。 説明板には、なぜか「中ン峠」と書いてある。 峠の説明板。


    志久峠から10分程の所の道標。大杣池まで後一キロ弱だ。 次の道標。池まで300メートル、もうすぐだ。 神戸青少年公園に着いた。大杣池は公園の中にある。


    大杣池のほとりに着く。 大きな池だ。ボートでも浮かんでいるかと思ったが何も無い。 池のほとりで少し休憩を取る。


    車道に出る。この先を右に曲がって進む。 車道はこの先行き止まり、車が来ることもないので道の真ん中を歩いて行く。 車道の行き止まりの先の山道へと進む。


    道は池を掠めて通る。天保池には左手の道へ入る。 池はこの道の奥にある。 大杣池から25分程で天保池に着いた。

     途中、天保池からの道で朽ちた廃車を見かける。軽自動車では無く普通車だ。どうやってこんな所に運び込んだのか不思議だ。ここまで乗り付けて置き去りにしたのだろうか。不思議といえば、なぜか、こんな山の中の道に、ガードレールが要所要所に取り付けてある。一体何の目的があったんだろうか。

     東鹿見山方向に車道を進んで行くとNTTドコモの無線中継所に行き当たる。道はそこで一見途絶えたかのように思え一瞬あせってしまう。フェンス正面に何か標識でもあるかと見回して見たが何も無い。

     仕方なくフェンス沿いに細い道を裏手に回って見ると、その先、山の中へと進んで行く道があった。そこからは、東へほぼ真っ直ぐに歩き、大日地蔵が鎮座する黒甲越への分岐に着く。

    こじんまりとした池だ。すぐに立ち去る。 天保池から13分ほどの所にこんな廃車があった。どうやって運んで来たのだろう。 通り過ぎてから改めて見直して見るが、ここまで乗り入れて捨てていったのだろうか。


    天保池から30分で鹿見山の車道に辿り着いた。 ここの車道を左に東鹿見山方向へと進む。 車道を東鹿見山へと進んで行く。


    数分で道は行き止まりとなりドコモの無線中継所にぶつかる。フェンス沿いに右手から向こうに廻って見る。 中継所の裏手を山の中へと進んで行くと道標があった。 東鹿見山から大日地蔵までの中間地点に咲いていた野生のゆりの花

     ここに着いた時、周囲にお地蔵様が見つからず分岐を間違えたのだろうかと不安になったが、少し廻って見ると木陰にお地蔵様の祠を見つけやれやれ一安心。お地蔵様の前の空き地で、遅めの昼食休憩を取る。

    東鹿見山から20分程で黒甲越への分岐に着く。この付近に地蔵さんがおられるはずだが見当たらない。 右に曲がると木陰に隠れるように地蔵さんが鎮座していた。 今日の山歩きの無事を祈願する。

     さて、ここからは黒甲越を目指して南下、広い道に突き当たればそこを左折し東に進めば良い。ここからは下りで休憩もしたことで調子良く歩いて行ける。途中、道を間違わぬようにと右手、右手と進む。モトクロスの走った跡も、踏み跡もあり道は間違い無い。暫く、登り道を登って行くと、広い道に出た。左折して東に向かう。

     暫く歩いて行くがなかなか黒甲越らしき所に着かない。地図上の距離ではもう着いても不思議ではないはず。少々不安になりコンパスを見る。なんと進んでいる方向は東ではなく西を向いている。不思議に思い、日の射す方向を見てみると確かにおかしい。東に進んでいるなら右手から影が伸びるはずが左から影が伸びている。明らかに西を向いて歩いている。

     道が少しカーブでもしているのだろうか?俄かにこの事実が信じられずそのまま進んで見るが、何度コンパスを見直して見ても真っ直ぐ西に向かっている。一体どこを歩いているのだろうか?

     どこの道を歩いているのか判らないが、このままでは目的地からどんどん離れてしまう。ともかくUターンして東に向かうことにした。暫く道を戻り、先ほどこの道に出てきた所に着いた。ここでコンパスを確認すると登って来た道は北を向いている。北向きで左折すれば西に向かって当たり前だ。

     さらに東に向かって進んで見る。ふと道端に咲く笹ゆりの花を見つけおやっと思う。このシーン、先ほど見たシーンだ。更に進んで行くと、大日地蔵様の居る分岐に着いた。この道は東鹿見山から大日地蔵までの道に間違い無い。同じ所にぐるっと一回りしたようだ。

     一体どこで間違えたのか。地蔵様の前から南に下ったまでは間違い無い。途中、谷の沢に出くわした所で、沢を越えずに、そのまま右手右手と道を取ったのが間違いだったようだ。道はぐるりと西から北に伸び、元の道に戻ってしまったようだ。

     ここで30分の時間ロスを喰ってしまった。午後からの東の峰への行程に少し不安があっただけに時間がもったいない。

    お地蔵様から南へ10分ほどで黒甲越への道に出る。 ここを左折し東に向かって進んで行く。ところが、コンパスを見るとなぜか西に向いて歩いている。どこで間違えたか判らぬまま、ともかくも逆方向(東)に戻って見る。 ここまで戻ってコンパスを確認すると南に向かっていたはずなのになぜか北に向かっていた。


    更に東に進むと、先ほど歩いた黒甲越への分岐に戻って来た。 お地蔵さんも確かにここにおわす。どこでどう間違ったのだろうか? 地蔵さんから3分程の所、ここで間違えたようだ。川向こうの左手の道へ進むべき所を真っ直ぐ右手に進んだのが間違いだった。


    左手の道はモトクロスの練習コースのような様相で進むべき道でないと思い込んだのが間違いだった。 間違った所から10数分で黒甲越に着いた。 ここから東の方向に進む。

     この後無事に黒甲越に辿り着く。東の峰への道も取り付きは大きな林道で間違いようが無く、途中、標識が随所に取り付けてあったお陰で苦も無く城山の頂上に着けた。

    黒甲越の道標。今度こそ間違いなさそうだ。 いもり池。この池から漏れ出す水が、ここからゴルフ場車道出合いまでの道をいつも濡らしている。 黒甲越東道への分岐道標。左に行くと黒甲越東道から大池につながる。ここは真っ直ぐ右手に進む。


    黒甲越東道への取り付き。 右手、ゴルフ場車道へと向かう。 すぐに車道出合いとなる。


    日曜日なのでゴルフ客の車が通る。 鰻の手池に着く。 鰻の手池を通り過ぎて少し行くと右手に林道が延びる。


    林道へと進んで行く。 林道が大きく左に曲がる所に出た。右手に柏尾谷池に行く細い道がある。 特に目印は無いが、ここを真っ直ぐに地道へと進んで行く。


    暫く登りが続く道を登って行く。 途中で見つけた標識。道は間違ってなさそうだ。 振り向いて見るとこんな標識もあった。ここからも右に進めば柏尾谷池に行けるようだ。


    三叉路に出た。 良く見るとこんな標識があった。左は谷上、右が城山だ。 右手の道へと進んで行く。


    左の木にまた標識がある。 城山への道だ。しつこいぞ。 進む方向がはっきりしない所に来た。標識があるぞ。


    左は箕谷、右が城山だ。帰路はここまで戻って箕谷へ下山しよう。 薄暗い木立の中、フラッシュを炊くと夜の闇の中のようだ。 次に現れた標識。北の峰、南の峰と書いてある。そんなのあったっけ!東の峰はどこへいってしまったのだ。


    まさかここが東の峰ではあるまい。西に進んで見ることにする。 山頂らしき所へ登って見ると? ここが東の峰頂上だった。

     城山頂上直下には、これまたお地蔵様の祠があり、その前は少し開けており、自宅方向の景色を望むことが出来た。

     さぁ、後は箕谷に向けて下るのみだ。頂上から少し道を戻り、途中に見つけた箕谷方向への案内を記した標識の前まで戻る。ここから谷間の道無き道を赤テープを頼りに下って行く。右に谷を下る道と左手に中腹に伸びる明確な道の分岐に至る。右に谷を少し下って見るが赤テープが見当たらない。そこで、左の中腹の明確な道を選び進んで行った。コンパスで時々確認するが間違い無しに南に下っている。安心して進む。

     途中また谷道となり谷を下って行くが、右手と左手の不明瞭な分岐に至る。少し右手を行くが左手の道の方が下りが早そうに見えたので左手の道に戻る。暫く進むと行き当たりとなり、左手の尾根の方へと登って行く。

     突然視界が開け、谷の木々の鬱蒼とした中から尾根に飛び出す。道らしき道が見つかったので進んで行くが、その先で行き止まりとなってしまった。

     その内に道が見つかるだろうとそのまま尾根の木々の間を強引に掻き分け下って行くが、急な斜面となり、このまま進むことに不安を感じる。もうすぐそこ、眼下に箕谷の街並みが見えているにも係わらず進退極まる。こんな所で遭難したら馬鹿らしい。

     暫し思案の末、やはり鉄則どおり戻ることにする。どこまで戻れば良いものか、記憶を遡ってみてもこれという地点が思い浮かばないが、ともかく進むことは危険だ。

     尾根を少し戻りふと周囲を見てみると右手に下る明確な道を発見する。これだと直感し下って見る。明確な踏み跡のある道だ。登山道というよりは仕事道だろう。下って行くと、環境局の建物の裏手の道に出た。無事下山できた事にほっと安心する。予定では、もっと西の方に下って来るつもりだったのだが、随分と東に下りてしまった。

    頂上の下、南方向に地蔵様の祠があった。道に迷ったことを反省し充分に祈願をしておく。 地蔵様の前の小広場からの下界の眺め。箕谷小学校が見える。 下山途中に道を見失いどうなることかと大慌てしたが、その後下り道を発見し、無事に環境局北事業所裏手に降りて来た。


    この上から下って来た。 下って来た地点から見た東の方向。 同じく西の方向。向こうに山田中学の校舎が見える。中学校の方向へ進む。


    中学校の隣にある雨彦根神社と農村歌舞伎の舞台を通り過ぎる。 朝通過した柏尾台への道に戻ってきた。ここから15分程で自宅に辿り着く。

     一月ぶりの山歩き、道間違いや道迷いがあり、一時はどうなることかと思ったが無事に戻れて良かった。マイナーな道を歩くのは、やはりリスクがあるものだと痛感した。

     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    自宅 9時5分出発
     〜(34分)〜大塚山北公園 9時39分通過
     〜(22分)〜肘曲がり 10時1分通過
     〜(11分)〜花折山への分岐 10時12分通過
     〜(14分)〜牛つなぎ松 10時26分通過
     〜(10分)〜志久峠 10時36分通過
     〜(24分)〜中山大杣池 11時0分着、11時11分発(11分休)
     〜(27分)〜天保池 11時38分通過
     〜(36分)〜鹿見山無線中継所 12時14分通過
     〜(24分)〜大日地蔵前 12時38分着、12時53分発(15分休)
     ---- 道を間違え、元の所に戻ってしまう ------
     〜(28分)〜大日地蔵前 13時21分再通過
     〜(17分)〜黒甲越 13時38分通過
     〜( 9分)〜鰻の手池 13時47分通過
     〜(62分)〜東の峰 14時49分着、14時59分発(10分休)
     〜(60分)〜環境局裏手 15時59分通過
     〜(18分)〜柏尾台への道路交差点 16時17分通過
     〜(15分)〜自宅 16時32分着
     万歩計による歩数:31,500歩
     歩いた距離:約19.5km