谷上〜山田道〜三ツ下谷〜炭ケ谷〜マムシ谷〜森林管理道〜黄蓮谷〜徳川道〜トゥエンティクロス〜新神戸 2007.8.12

      他人の山歩きの記録をネットで調べていて、山田道の途中から炭ケ谷道に通じる三ツ下谷の存在を知る。大小の滝がいくつも存在しゴルジュもあるという隠れた秘境とでも呼べるような所だとか。なんとかここを一度歩いて見たいと思い、今日歩いて見ることにした。

      山田道の途中、石の道標がある所、行き止まりの表示を無視して東に進んで行くと三ツ下谷の取り付きに着く。川向こうに見える2段の堰堤を、右手から高巻いて、川床に降り立ち、沢の中を遡行して行く。

      1m程度の小滝をいくつも越えて行くと、3mの滝が現れる。これを左に巻いてゆく。しばらく歩くと5mの滝が現れ、これもまた左に巻いて滝を越えると、すぐに7mの滝が待ち構える。ここも左の斜面をよじ登って高巻く。

      少しゆくと、すぐ目の前に20mほどの斜瀑が現れる。この滝は左右に適当な巻き道もなく正面を直登する。これを越え、暫く進むと前方行き止まりとなり、左手に10mの滝が現れる。滝の上部右手に向けて正面の斜面をぐるりと半周する形でよじ登って行く。

      この滝を越えて次の二股の分岐では進行方向を左に取る。下調べが無いとうっかり右手(真っ直ぐ)方向に進んでしまいそうだ。このまま真っ直ぐに進むと途中から道が無くなり、烏帽子岩、あるいは天狗岩あたりへ自力でよじ登って行くことになるというから要注意だ。

      二股を左に進んでゆくと谷も上流部となり水量も落ちてくる。枯れ沢にでもなるかと思ったが、水が切れることはなく、谷幅も一層狭くなってくる。日中ではあるが、木々が生い茂り、一段と周囲が暗くなって、暗闇の中に突き進むかのように遡行してゆくと、そこはゴルジュの始まりであった。

      頭上右手上部に大きな岩がオーバーハングし恐る恐るくぐり抜けて行く。まさに隠れた秘境とでも呼べそうな所である。ゴルジュを抜けると谷も終わりに近く、その先で炭ケ谷道に合流した。

      炭ケ谷道に合流したのが11時、まだまだ時間がある。ここからは、かわうそ池からマムシ谷に出て、まだ歩いたことの無い森林管理道で黄蓮谷を目指すことにした。森林植物園東門あたりの河原で昼食を取り、そこからトゥエンティクロスで市ケ原を経由して新神戸駅まで歩いて戻ることにした。

    久しぶりの谷上駅からのスタート この駅からは右にも左にもハイキング道がある 今日は左に山田道を目指す


    山田道に入ってしばらく行くと木橋が見えてくる。木橋で丸山川を越える。(左岸から右岸に渡る) もう一度丸山川を越える。
    (右岸から左岸に渡る)
    石の道標が見えてくる。


    道標を行き過ぎてから右(東)の道に進む。公設の道標には「右行止まり」とあるが、道は続く。 すぐに支流の川を越える。橋は無い。 向かいに見える道へと丸山川を渡渉する。
    (左岸から右岸に渡る)


    しっかりとした山道が現れる。 すぐに笹薮の道に変わる。足元右手は斜面なので気を付けて進む。うっかり足をはずすと危ない。 笹薮を抜けるとまたしっかりとした山道になる。


    直進と右折の2分岐に出る。直進は谷上に、右折は丸山川沿いに下水谷へと続く。 隠れた道ながら、しっかりとした鉄製の橋が架かっている。丸山川を右岸から左岸に渡る。 しばらく明るい道を進んで行くと、少し登りとなる所に左に下る道がある。左に下ってゆく。


    向こう岸に堰堤が見える所に出る。 堰堤の手前、右手の斜面に巻き道が見える。 丸山川上流方向を見る


    「三ツ下谷」の表示があった。字が掠れて読めなくなっている。 堰堤を2つ越えるために巻き道は一旦尾根に上がり、そして下る。 2つ目の堰堤上部に降り立つ。


    左手上空に送電線が走る。 堰堤の下に降りて見ると流木が行く手を阻む。 この谷には沢沿いの道はなさそうだ。先へと沢の中を進んでゆく。


    水量は大した事も無く楽に進んで行ける。 行く手を阻む岩棚。乗り越えて進む。 小さな滝を乗り越えて進む。逆光で写りがもうひとつだ。


    前方に小さな滝が見える。 前方、2m程の滝。正面右手から越えれそうだ。 滝の上部から下を見る。


    次に現れた3m程の滝。直登は不可能。巻き道を探す。 左手斜面から簡単に越えて行けそうだ。 2〜3m程の滑の斜瀑が現れる。ここは慎重に直登して越える。


    5mの滝が現れた。直登は絶対に無理だ。少し戻り左手斜面で巻く。 巻く途中から見る5mの滝。 滝の上部から下を見る。


    5mの滝を越えるとそのすぐ先に待ち構える7mの滝。ここも少し戻って左手斜面をよじ登り巻いて越える。 7mの滝を越えると次に待ち構えるのは20m程の斜瀑。左右の斜面に適当な巻き道は無い。ここは直登して越える。 斜瀑の途中で一息入れる。まだ半分だ。足元は滑るので要注意だ。
    滝の様子(動画)


    やっと現れた10mの滝。
    滝の様子(動画)
    右手前方は行止まりの斜面になっている。 右手前方に巻き道を探す。ぐるりと半周して滝の右手上部に辿り着けそうだ。


    10mの滝を越えてから少し行くと2股に出る。ここは左に進むのが正解。周囲の雰囲気からは右に進んでしまいそうだ。 上流部に近づき、若干涸れ沢の様相になって来た。 と思いきやまだまだ水は涸れない。


    前方に小滝が。越える道はあるのか? 前方、薄暗い穴の中に向かって進んで行く。 そこはゴルジュの始まりだった。まさに秘境。


    右手上空に大きくハングしている岩の下を通り抜けて行く。 この先を左に折れて進む。
    ゴルジュの様子(動画)
    ゴルジュを抜けると明るい日差しの射す所に出る。


    振り返って見るゴルジュ。 谷の中の道はもうすぐ終わりそうだ。 左に谷を抜ける道があるのでそちらに進むと,...


    炭ケ谷道に出る。上流方向、向こうに道標が見える。 今、谷から抜け出て来た道。 炭ケ谷道下流方向。


    公設の道標。 前回歩いた炭ケ谷上流部の道。この先、谷の中の道となる。 階段が見えてくると炭ケ谷道も終わりに近い。


    階段道を登りきると平坦な道になる。 すぐに烏帽子岩、双子山方向の分岐に着く。 分岐を直進して石楠花山の林道に出る。左に「かわうそ池」へと進む。


    ドライブウェーに出る。 200m程ドライブウェーを西に進む。 かわうそ池・マムシ谷への分岐を左に入る。


    かわうそ池に着く。ここの池の水は濁っている。 マムシ谷を下る。 黄蓮谷へと続く森林管理道への分岐に着く。


    ここから森林管理道へと右折して進む。 森林管理道の始まり。 森林管理道の随所に掛かる木橋。どれもこれもこのように朽ちている。慎重に進む。


    最初の分岐。
    左:シェール道、右:黄蓮谷
    分岐を黄蓮谷方向へと進む。 次の分岐。この場所はドライブウェーに近く、車の走る音がよく聞こえてくる。
    左:黄蓮谷、右:ドライブウェー


    この分岐を左に進む。 尾根の道を進む。地図では、ここから一旦登り詰めて後は下るのみ。 次の分岐。この分岐は手持ちの地図に無い。
    左:シェール道、右:黄蓮谷


    杉植林の中を道は一気に下って行く。 途中尾根の上の道を下りながら、黄蓮谷からの道に辿り着く。 ここは黄蓮谷の道。左に下る。
    左:徳川道、右:石楠花山


    すぐに徳川道に合流。 徳川道を東にトゥエンテゥクロスを目指す。 先日歩いたヌケ谷からの道が合流する地点に着く。
    左:トゥエンテゥクロス、右:ヌケ谷


    トゥエンテゥクロスと徳川道の合流点。右に進むと森林植物園東門だ。 この近くの河原の中で昼食休憩をとる。休憩の後、一気にトゥエンテゥクロスを市ケ原へと下る。 市ケ原、紅葉茶屋前の休憩所に着く。


    布引の見晴らし台に着く。ここで安否を気遣う家族に一方を入れる。 見晴らし台からの眺め。天気も良く最高の眺めだ。 新神戸駅に到着。今日の山歩きも無事に終わる。



     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    神戸電鉄谷上駅 8時19分出発
     〜( 6分)〜山田道取り付き 8時25分通過
     〜(35分)〜三ツ下谷堰堤下 9時0分通過
     〜(41分)〜3mの滝 9時41分通過
     〜(15分)〜5mの滝 9時57分通過
     〜( 8分)〜7mの滝 10時5分通過
     〜(18分)〜10mの滝 10時23分通過
     〜( 9分)〜2股分岐 10時32分通過
     〜(27分)〜炭ケ谷道合流 10時59分通過
     〜(23分)〜かわうそ池 11時22分通過
     〜( 5分)〜マムシ谷森林管理道分岐 11時27分通過
     〜(45分)〜黄蓮谷合流 12時12分通過
     〜(10分)〜森林植物園東門前河原 12時22分着、12時43分発(21分休)
     〜(40分)〜市ケ原 13時23分通過
     〜(24分)〜布引見晴らし台 13時47分通過
     〜(16分)〜新神戸駅 14時3分着


     万歩計による歩数:21,500歩
     歩いた距離:約12.5km


    今日歩いたコース。