有馬温泉〜魚屋道〜六甲山最高峰〜七曲り〜本庄橋跡〜雨ガ峠〜風吹岩〜魚屋道〜蛙岩〜JR甲南山手 2007.9.16

     台風の影響なのか天気がもう一つはっきりしない。朝起きた時には雨が降っていたので諦めていた山行きだが、8時過ぎには、青空が見えるようになってきたので急遽出かけることにした。

     さてどこを歩こうか。そういえば魚屋道の表側はまだ歩いたことが無い。そこで、有馬からJR甲南山手まで魚屋道を歩くことにする。風吹岩からの下り道、途中で蛙岩を見のも楽しみだ。

     有馬温泉は連休の日曜日とあって観光客であふれていた。温泉街を、魚屋道の登山口へと進む。15分ほどで鳥地獄に着く。すぐ右横の魚屋道登山口へと進んで行く。

    有馬温泉駅が今日のスタート。
    鳥地獄前を通過。この右横すぐに魚屋道の登り口がある。
    登り口にある虫地獄。

     虫地獄前を通過し、緩やかなつづらの道を登って行く。稲荷神社からの近道と合流し、坂道を登った所に、新しく道案内板が出来ていた。

     案内板の説明では、ここら辺り一帯を「有馬温泉癒しの森」と呼ぶようになったらしい。「炭屋道」、「筆屋道」と呼ばれる新しい2つの道が作られたようだ。

     「炭屋道」は、魚屋道から紅葉谷道へと下る道だ。「筆屋道」は、魚屋道から瑞宝寺公園へと下る道となっている。そういえば、以前に紅葉谷を歩いた時、紅葉谷入り口付近では工事が行われていた。また、瑞宝寺谷西尾根道を下って来た際にも、整備工事が行われていた。これらの工事が完成したという事なんだろう。

    新しく出来た案内板と道標。
    最高峰まで2.4キロ。一時間ぐらいかかりそうだ。
    この辺り一帯を「有馬温泉癒しの森」と呼ぶようになったらしい。

     魚屋道が、射場山の山腹をぐるりと巻き始める辺りに、炭屋道分岐があった。谷へと急坂をつづらに降りて行く新しい道が付けられていた。

    紅葉谷へ抜ける「炭屋道」、瑞宝寺公園へ抜ける「筆屋道」という2つの道が作られたようだ。
    気持ち良い道を行く。
    「炭屋道」の分岐。


    「炭屋道」の下り道。出来たばかりで綺麗だ。
    通りすぎてから見る炭屋道分岐。

     道が射場山から離れようとする辺り、石碑のある所に来ると、前方右手に新しい東屋が出来ていた。ここから左方向に山の中へと踏み跡が続いている。射場山の登山道かも知れない。

     新しく出来た東屋で、先客のハイカーと言葉を交わす。5分程、小休止を取る。東屋のある所から暫く行くと、その昔、この辺りに駕籠が通るトンネルがあったとの説明板が立てられていた。今は崩れてその跡形も無いが、初耳な話だ。なんとなく博学になったような、ちょっと得した気分になった。

     この説明板のある所からすぐ先に筆屋道の分岐があった。谷に沿う下り道が新しく出来ていた。紅葉シーズンに歩けば最高かも知れない。

    ここを左に山に入ると射場山頂上に行けるかも知れない。


    これまた新しい案内板。
    こんな所にトンネルがあったらしい。
    正面がトンネルの出口?


    「筆屋道」の分岐。
    左:筆屋道、直進:魚屋道
    道標も新しい。


    筆屋道は瑞宝寺谷西尾根道と合流する。
    出来たばかりの「筆屋道」の下り。
    ずっと谷に沿って下ってゆくようだ。

     お手軽に決めてしまったコースだが、魚屋道での新しい発見にうれしくなってしまう。やはり出掛けて来て良かった。

     この後は、一軒茶屋前を目指して一気に登って行く。道の両側の笹も最近刈り取られ、また道も一部整備されたようで、快適に歩いて行ける。

     魚屋道はメジャーな道だけに何人かのハイカーと行き違う。ただし、午前中だけに、その数はそれほどでも無い。午後ともなればもっとたくさんのハイカーと行き違うことになるのだろう、などと考えながら歩いていたらいつの間にか、白石谷の分岐にまで登って来た。後もう少しだ。

     六甲山最高峰に登り、頂上を踏んだ後、昼食休憩を取る。いつもどおり30分ほどの休憩の後、出発する。

    白石谷への分岐点に辿り着く。
    一軒茶屋前の車道に着く。
    六甲山最高峰を踏む。

     一軒茶屋裏手の七曲り下山口から下る。ここから道を下って行くのは始めての経験だ。新鮮な気持ちで下りだす。

     暫く下る。昨年11月に、ここを登った際に、右足が痛くなり座り込んでしまった辺りに来て見ると、小さな子供連れの父親が、へたり込んでいた。後どのぐらいかと尋ねてくるので、もう一息ですよ、頑張ってください、と返事をしておいた。子供に、もう一息だって、と話している声を後に、道を下る。

     この道は六甲の銀座通りと呼ばれるだけに登ってくるハイカーの多いこと。次から次とハイカーが前から現れる。日曜日ということで家族連れも多い。芦屋から登りだすと丁度七曲りを登る頃合であり、この後何人のハイカーと出会うのだろうか。

     登りならつらい七曲り道も下るのは早い。本庄橋跡を過ぎ、午後からの唯一の登り道、住吉谷からの上り返しを登る。住吉谷への分岐をやり過ごし緩やかな登り道で雨ガ峠を目指す。

    もう一つの最高峰。
    この前で昼食休憩を取る。
    一軒茶屋裏手の七曲り下山口から下る。
    七曲りを下り、住吉川を渡る。


    本庄橋跡前を通過。
    もう一度住吉川を渡る。
    住吉道との分岐前を通過。
    左:雨ガ峠へ、直進(階段を登る)住吉道へ

     天候の影響か、雨ガ峠は予想していたよりも人が少ない。ここまで来ると後はもう楽勝だ。風吹岩を目指して急ぐ。

     芦屋ゲートや荒地山への分岐、打越峠、横池への分岐をやり過ごし、風吹岩に到着する。風吹岩では、ハイカーたちが思い思いに休憩を取っている。有馬温泉駅前のコンビ二で購入しておいたサンドイッチを、一軒茶屋の自動販売機で購入した缶コーヒーで食べる。後は、もう魚屋道を下るだけだ。ここで最後の休憩をゆっくりと取る。

    雨ガ峠に着く。ここまで来るとほっとする。
    雨ガ峠の道標。


    芦有ゲートへの分岐点。
    左:芦有ゲートへ、直進:風吹岩
    左に行くと先日歩いたところに行く。
    ここにある道標。


    しばらく進むと荒地山への分岐がある。
    左:荒地山へ、直進:風吹岩へ
    ここにある道標。
    こちらが荒地山へと続く道。


    打越峠への分岐に立つ道標。
    同じく分岐にある道案内板。
    風吹岩に到着する。
    ここで少し休憩を取ることにする。


    風吹岩からの大阪・芦屋方面の眺め。

     風吹岩から10分足らずで魚屋道の分岐に着く。今年の春は、ここから桜見物を兼ねて保久良神社へと下ったが、今日は真っ直ぐに魚屋道を下る。

     しばらく行くと、尾根道と谷道の分岐に出た。どちらかと言えば尾根道の方が好みなのだが、蛙岩を見たいので谷道へと進む。この辺りからだろうか、それまでの広くゆったりとした道が、細い道に変化しだしたのは。この道も両側の笹が刈り取られており、通行に支障となるものは無い。

     ちょうどこの頃から雨が降り出した。レインジャケットを羽織る程でもなく、シャツは既に汗でずぶ濡れなので気にすることも無いのだが、雨つぶが頬に当たるのがうっとおしい。折り畳み傘を取り出し、傘を差して歩く。この後、魚屋道の最後まで傘を差すことになる。

    魚屋道の分岐点。直進する。
    直進:魚屋道へ、右:保久良神社へ
    ここに立つ道標。


    尾根道と谷道の分岐。
    蛙岩が見たいので谷道に進む。
    左:谷道、右:尾根道
    ここに立つ道標。

     蛙岩は、会下山遺跡からの道が合流する少し手前の所にあった。下り方向で岩に対面したため、まさに蛙の姿を彷彿とさせるものであったが、向こう側に回って見ると、ただの大きい岩であった。岩の上に登って見ようとしたが傘を差していたので止めにした。

    これが蛙岩だ。
    なるほど、蛙のような形をしている。
    船坂の老ケ岩程の大きさがある。
    向こうに回ると蛙には見えない。ただのでかい岩だ。

     会下山遺跡への分岐点を過ぎてからの道は、笹薮に囲まれた狭く細い道であった。幸い道の両側の笹薮が大きく刈り取られていたので藪こぎの心配はなかったが、刈り取られた笹で足元が滑る。雨に濡れて更に状況が悪くなる。


    会下山遺跡方向との分岐点。
    直進:会下山遺跡へ、右:魚屋道を下る
    ここに立つ道標。


    刈り取られた熊笹が道を覆い、折りしも降って来た雨で滑り易く慎重に下る。
    魚屋道がそろそろ終わりとなる頃、尾根道からの下り道が右から合流してくる。
    住宅街に降りてきた。

     足元に注意しながら慎重に下ること30分余りで住宅街に降りてくる。街中の道で迷わないかと心配したが無事にJR甲南山手駅に着く。

    魚屋道の登り口まで降りてきた。
    正面の道を真っ直ぐに下って行くことにする。


    少し先から振り返って見た登り口。
    甲南女子大学前を通過する。
    無事にJR甲南山手駅に辿り着く。

     待ち合わせ数分で下り電車が到着、三宮へと帰路につく。


     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    神戸電鉄有馬温泉駅 9時59分出発
     〜(15分)〜鳥地獄・虫地獄 10時14分通過
     〜(39分)〜魚屋道途中の東屋 10時53分着、11時00分発(8分休)
     〜(33分)〜一軒茶屋前 11時33分通過
     〜( 6分)〜六甲山最高峰 11時39分着、12時4分発(25分休)
     〜( 7分)〜七曲下山口 12時11分通過
     〜(24分)〜本庄橋跡 12時35分通過
     〜(14分)〜雨ガ峠 12時49分通過
     〜(38分)〜風吹岩 13時27分着、13時54分発(27分休)
     〜( 7分)〜魚屋道分岐 14時1分通過
     〜(17分)〜蛙岩 14時18分通過
     〜(32分)〜JR甲南山手駅 14時50分着


     万歩計による歩数:21,800歩
     歩いた距離:約12.8km

    今日歩いたコース。