旧摩耶道〜行者尾根〜天狗道〜掬星台〜天狗道〜学校林道〜東山尾根 2008.2.11

     摩耶山に登る天狗道へのアプローチとして、学校林道と行者尾根をまだ歩いた事が無いので歩いて見ることにした。行者尾根取り付きの摩耶山行者堂まで行くには青谷道と旧摩耶道があるが、青谷道はその雰囲気が性に合わないので旧摩耶道で行く事にした。

     つまり、旧摩耶道で行者堂まで行き、そこから行者尾根に取り付き天狗道に合流する。その後一旦掬星台に登り、天狗道をまた折り返して学校林道分岐まで下る。そこから学校林道を下って旧摩耶道に合流し、東山尾根から街に下るのだ。

     新神戸駅前でバスを降り、北北東に雷声寺を目指す。新幹線の発車のアナウンスを聞きながら住宅街の中の道を登り、雷声寺に着く。雷声寺入り口から真っ直ぐに階段道を登って行く。本堂に上がり、今日の無事を祈願してお参りをする。靴紐の締め直しを行うともに、発汗に備えてジャケットを脱ぐ。

     階段を登り切った所、右手奥にある不動尊の右手横から山道に入る。旧摩耶道の取り付きだ。ここを前に歩いたのは、もう一年以上も前になる。取り付きから暫くは、登りの道が続く。歩き始めなのでゆっくりと登るが、2週間のブランクが応え結構つらい。程なくして道が水平となる頃、左手、北方向に稲妻坂にある無線反射板が良く望めるようになる。

    新神戸駅前でバスを降りる。今日はここからスタートだ。
    住宅街を抜けて雷声寺へと向かう。
    雷声寺入り口。


    ここで今日の無事を祈願して参拝。靴紐の締め直しなど準備をする。
    旧摩耶道へは入り口から真っ直ぐに石の階段を登る。
    登り切った所、右手不動尊の横から旧摩耶道は始まる。

     その先、道は、東山の北側山腹をつづらに登って行く。登り切ると学校林道分岐のある峠に着いた。前方左に進むと学校林道、右は旧摩耶道、右後方は、東山尾根から街並みに下る道。今日はこの峠をクロスするように歩くことになる。右手、旧摩耶道へと進む。

    旧摩耶道途中から見る稲妻坂の無線反射板。学校林道は治山工事中の尾根を通過する。
    学校林道との分岐点に着く。
    左:学校林道を経て天狗道,右:旧摩耶道(青谷へ)

     旧摩耶道は、ここから山腹づたいにほぼ水平な道が続く。青谷の右岸側に来ると前方右手に摩耶山が望めるようになる。今から向かう行者尾根はどのあたりかと眺めて見る。快適な道に気分を良くし、程なくして行者堂に着いた。まずは、忘れないうちに参拝してから小休止を取る。

     お堂の左手から裏に回り奥に続く道に進む。すぐ先の木橋で右に渡り対岸の道に進む。対岸の道に入り、そのすぐ先で右手に折れて山の中の道に入る。道は、すぐに左手山腹を登る道となり、数分で鞍部に着く。鞍部の向こうは老婆谷、ここは左手、尾根に上がる道に取り付く。ここが行者尾根の取り付きとなる。樹木に大きく赤ペンキがある。

    今から登る行者尾根と摩耶山。山稜の道が天狗道だ。
    行者堂に着く。暫し休憩を取る。


    お堂の左手から奥の道にと進む。
    正面の木橋を渡る。
    赤ペンキの所を右に進む。

     行者尾根は、岩場の尾根道だ。岩の風化はそれ程でも無くしっかりとした岩場で足下が滑るような心配も無い。ルートも明確で随所に赤ペンキがある。ルートファインドの必要も無い。例え、赤ペンキが無くとも、細い尾根だけに上下にしか進めず迷うことも無い。

     この尾根道は、視界が良く開け、登るに連れて、後方の街並みを良く見渡せるようになる。中間点辺りで一度水平になり、2つ3つの岩場を乗り越えると、そこから先は、真っ直ぐに天狗道へと登る道となる。やや樹木も増え山道らしくなるが、岩場の道だけに足元への注意は怠れない。

     2週間のブランクの影響が、この尾根道に来て一気に現れたようで、ちょっと大きな岩場を乗り越える度に辛く、休み休み登るはめになる。あわてずにゆっくりと進む。なんとかこうにか登り切り、最後の水平な道を行くと、道端に雪の残る天狗道出合いに着いた。

    暫く登ると鞍部に着く。
    真っ直ぐに行くと老婆谷。ここは左の尾根(行者尾根)に上がる道に進む。
    行者尾根の取り付き。良く見ると樹木に大きな赤ペンキ。


    行者尾根から望む青谷と神戸の街並み。


    眼下に青谷を望む。


    荒れた細い岩尾根を登って行く。随所に赤ペンキがあり迷うことは無い。
    ペンキが無くとも細い尾根なので迷いようがない。
    行者尾根の中間点辺りか?
    この先、天狗道出合いまでさらに急登な尾根道が待ち受ける。


    天狗道出合いに登り着く。
    天狗道摩耶山方向

     天狗道の日陰の部分には雪が残り登るに連れて残雪が増えてくる。アイゼンの装着が望ましいが、なんとかアイゼン無しで天狗道を登り切る。掬星台に向かう道は、まだ凍結している所も残っていて注意しながら歩いて行く。掬星台に着いて見ると、それまでの道の状態とは打って変わって、日が良く当たり、融雪で水浸し状態となっていた。

    天狗道出合いからは残雪が。
    地蔵谷からの出合いを通過。
    登るに連れて残雪が多くなる。


    天狗道下山口に登り着いた。


    掬星台に向かう道はまだ凍結していた。
    掬星台に到着。ここで昼食休憩を取ることにする。
    掬星台広場は残雪が融けて水浸し状態だ。


    掬星台からの大阪・神戸方面の眺め。

     いつものとおりに見晴らし台から阪神の街並みを眺めた後、広場の北寄りに建つ大きな東屋の中で昼食休憩を取る。例の如くガスコンロでお湯を沸かし、カップラーメン、カップスープを食す。小1時間の休憩の後、下りに取り掛かる。余計な気を使わなくても済むようにとアイゼンを装着した。

     天狗道へ向かう途中、摩耶山頂方向をふと見るとまだまだ雪が深く残っていた。ちょっと立ち寄って見ようと三角点へむかう。ちょうど三角点の辺りだけ日が当たるようで雪が融けていたが、天狗岩大神の付近はまだまだ雪深く残っていた。

    久しぶりに摩耶山三角点に立ち寄って見た。
    天狗岩大神に参拝する。
    石丸猿田彦大神。

     天狗道からの下り、アイゼンを装着していたので残雪も気にならず、普段とおりに下って行く。行者尾根との出合いを過ぎてからは、大して雪の残る所は無かったが、融雪でぬかるみとなった道を安全に歩けることから、アイゼンは学校林道分岐まで着けたままにしておいた。

    日陰に入ると雪深い所がある。
    天狗道を下る。
    学校林道分岐まで下って来た。ここから先は稲妻坂。

     学校林道分岐の小広場でアイゼンを外す。ここから真っ直ぐに進めば稲妻坂だ。今日は、ここから学校林道を下る。左手、林道の道に進む。林道の名前が付いてはいるが、広く整備された道ではなく普通の山道であった。

     この道は、関電の送電線巡視路ともなっているようだ。道は、一旦下り、治山工事中の現場を掠めて通った後、暫く先で登りとなり、登り着くとそこは下界から良く見えるあの送電鉄塔群の建つ所であった。

    左に学校林道を下る。
    一旦下った道を登り返すと送電鉄塔群の下に出る。
    下界から良く見える送電鉄塔群だ。

     送電鉄塔群を後にすると道はずっと下りとなり、今朝方通過した旧摩耶道の峠に着いた。峠から、東山尾根の道に進む。東山の尾根道は急登な下り道で、注意していないと滑り落ちてしまいそうだ。この尾根道、周囲の樹木が刈り取られていて視界が非常に良い。眺めに見とれているとうっかり足を外しそうで危ない。

    旧摩耶道との出合いに下り着く。
    この先を左に、東山尾根へと進路を取る。
    左:東山尾根、右:旧摩耶道(雷声寺へ)


    すぐの分岐を右に進む。


    東山尾根道は切り開かれた視界の良い道。ずっと眼下に街並みを見ながら下る。
    ここの尾根道は、荒れた急登な下り道だ。登りは結構つらいと思われる。
    無事に住宅街に降りて来る。南へと下ればバス通りに出るはずだ。

     注意して下ること20分程で、中尾町の街並みに降りて来た。泉隆寺前を通過しバス通りへと住宅街の中の道を南に下って行く。バス通りに出て、西に進み、熊内町5丁目バス停からバスに乗り帰路に着く。

    振り返って見た所。正面の階段を上り左に進むと尾根道の取り付きだ。
    バス通りに出て、少し西に進み、熊内町5丁目バス停に着く。ここからバスで帰宅。
     

     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    新神戸駅前 9時25分出発
     〜(11分)〜雷声寺 9時36分着、9時46分発(10分準備)
     〜(25分)〜学校林道分岐 10時11分通過
     〜(21分)〜行者堂 10時32分着、10時36分発(4分休)
     〜( 7分)〜行者尾根取付 10時43分通過
     〜(42分)〜天狗道出合い 11時25分通過
     〜(17分)〜天狗道下山口 11時42分通過
     〜( 6分)〜掬星台 11時48分着、12時37分発(49分休)
     〜( 5分)〜三角点 12時42分通過
     〜( 7分)〜天狗道下山口 12時49分通過
     〜(13分)〜行者尾根分岐 13時2分通過
     〜(16分)〜学校林道分岐 13時18分着、13時25分発(7分休)
     〜(19分)〜旧摩耶道分岐 13時44分通過
     〜(21分)〜東山尾根登山口 14時5分通過
     〜( 8分)〜熊内町5丁目バス停 14時13分着


     万歩計による歩数:18,100歩
     歩いた距離:約8.6km

    今日歩いたコース。