御嶽〜小金ケ嶽 2008.4.5

     先週に引き続き今日も篠山方面の山に登る。多紀連山の主峰御嶽とその東に位置する小金ケ嶽の2山を巡る。  舞鶴自動車道丹南篠山インターを降りて、一路東へ。途中のコンビニで弁当を調達。篠山市街の北側の道を東に進む。御嶽登山口のある火打岩へと進路を取る。小金口バス停を少し過ぎた辺りで駐車する。

     駐車場所からは正面右手に小金ケ岳の山容が良く望める。御嶽頂上は場所的に見えない。準備を整え、火打岩バス停方向へ進む。「多紀連山」の看板を見て少し進むと御嶽登山口の案内標識があった。標識に従い左に進む。すぐに右に農家の軒下の路地にと進む。

    小金口バス停を過ぎて火打岩バス停手前の道路脇に駐車する。
    正面右手のピークは小金ケ岳。
    火打岩バス停近くにある看板。
    こちらは解説板。御岳への登山道は近畿自然歩道にもなっているようだ。ならば道標もしっかりしているはず。迷うことはなかろう。


    登山口は、民家の手前を左に折れる。
    すぐに右手の路地に入る。「三岳登山口」の標識が壁に付けてある。
    この路地を真っ直ぐに進む。

     路地を抜けると道は左手前方から山の中へと延びている。山道の取り付きは階段道で始まる。そこには近畿自然歩道のおなじみの標識が立っていた。頂上まで2.8kmとある。2時間は掛からないだろう。階段道に取り付く。歩き始めなのでゆっくりと一歩一歩登って行く。20分弱登ると道は水平となり尾根に出た。そこは御嶽道口方向からの道が合流する所であった。合流点から北に尾根道を進む。尾根道は、水平に近い緩やかに登る道であった。道幅も広く良く整備されている。

    少し進むと山の中への階段道が現れる。
    近畿自然歩道でみかけるおなじみの標識。三嶽頂上まで2.8km、所要時間は2時間弱か。
    階段道を登って行く。


    斜面を登ると尾根に出る。ここで御嶽道口からの道と合流する。
    尾根道は緩やかに登る平坦に近い綺麗な道だ。

     合流点からすぐに一箇所ザレた尾根を通過するが、それ以外は樹林の中の尾根道がずっと続く。尾根道とはいえ、実際は尾根のピークを左右に巻いた山腹の道だ。そのためにアップダウンも無く単調な道歩きが続く。合流点から15分程で鳥居堂跡を通過する。鳥居堂跡を通過してからもずっと歩き易い道が続く。10分程歩くと左手に谷の源頭部が迫って来て、「水のみ場」と書いた大きな標識のある所に着いた。水のみ場らしき所は見当たらなかったが、谷の源頭部が近いだけに、以前は水が出たのだろう。ここは、前方から道が合流している所で、ここから左に折れて右斜面の山腹道を登って行く。

    一箇所だけこんなザレた箇所があった。
    鳥居堂跡を通過。
    鳥居堂跡を通過してからもずっとこんな歩き易い平坦(緩く登る)な道が続く。


    水のみ場(涸れて水は無い)を左に折れて進む。ここから少し登りとなる。

     水のみ場からの坂道を登り詰めるとそこは大岳寺跡であった。往時は大きな寺院があったらしい。寺跡を過ぎると道は急登道となる。ここから一気に山頂を目指すかのように坂道が続く。しばらくして岩塊が道に現れる。ロープ場もあった。岩塊の道をつづらに登って行くと、登山道から少し左に外れた所に大きな露岩があった。どうやらここが展望岩のようだ。そちらに進んでみる。展望岩からは前方に視界を遮るものは無く南の方向を良く望むことが出来た。遠くにうっすらと六甲連山の山並みが見える。先週登った白髪岳、松尾山、虚空蔵山がよく見える。

    水のみ場から登り詰めると大岳寺跡に着く。
    大岳寺の解説板。


    大岳寺跡からは急登道となる。暫くして岩が現れる。
    ここが展望岩。道から少し外れた所にあった。


    展望岩から南方向を望む。遠くに六甲連山(写真では写っていない)まで見渡せた。

     展望岩を過ぎて、岩稜の尾根道からは小金ケ岳頂上が良く見えるようになってきた。暫くして植林帯の中に入る。植林の中の道を登って行くと東屋が左手前方に見えてきた。ここが避難小屋だ。仮説のトイレも置いてあった。小屋の手前右手の道を尾根の稜線目指して登る。稜線に出た所に案内標識が立っていた。左が御嶽頂上、右が大たわ。頂上へと左に進む。

    小金ケ岳頂上が右手に良く見えてきた。
    岩稜の道。所々ロープがあった。この後植林の中を登る。


    植林帯の終りにある避難小屋。ここから右に登って行く。
    避難小屋から少し登ると御嶽への稜線の道に出る。ここを左に頂上へと進む。

     御嶽頂上はすぐであった。頂上は大きな広場であった。中央に方位座があり、ベンチ代わりにしてここで早目の昼食を取る。コンビニで調達した弁当を食べる。暫く休憩した後、元来た道を戻る。避難小屋からの道の合流点を過ぎると石の祠が立っていた。中を覗いて見ると役行者像が奉ってあった。石の祠の右側には、大きな露出岩が山のように聳えていた。ここが頂上だと言われても不思議では無いような雰囲気のある所であった。そこを越えて大たわへと下る。下り道は綺麗な幅広の道であった。

    御嶽頂上に着く。
    頂上は広場になっていた。
    御嶽頂上を示す石板。


    頂上からの南方向の眺め。


    頂上から来た道を取って返す。
    避難小屋からの合流点を真っ直ぐに進む。
    役行者を奉った石組みの頑丈な祠があった。


    祠を過ぎてから振り返って見た所。この場所も頂上らしき雰囲気の場所であった。
    緩やかに下る綺麗な道だ。

     平坦な綺麗な道も束の間に、ロープ場、鎖場の急登な坂道となった。足元に注意して下る。急登道が終わるとまた少し緩やかな道が続くがすぐに急な階段道が始まった。階段を嫌がって地道を歩く人のためだろうか、ロープがずっと張ってあった。途中で振り返って見ると、階段が上へ上へとえんえんと続いているのが見える。ここを逆に登って行くのは結構つらいものがあるだろうなと思いながら足元に注意しつつ下る。階段道が終わると水平な道となり、少し行くと公園に下りついた。公園の向こう側には大きな駐車場が見える。公園から駐車場の端に進み、道路を越えて向かいの小広場へと進む。この辺りはおおたわ広場とよぶらしい。

    と思いきやロープ、鎖の急な坂道となる。
    次に現れた急な階段道。
    振り返って見ると延々と続く階段。


    階段道を下りきると平坦な道になる。
    平坦な道を下ると公園に降りてくる。


    公園の隣にある大きな駐車場。
    この辺り一帯はおおたわ広場と呼ぶらしい。

     広場の左奥へと進む。小金ケ岳を示す標識があり、その背後にはお地蔵様が祀ってあった。 これから先の無事を祈っておく。ここからは植林の中の道が始まる。緩やかに登って行く植林の中の道を登ること10分余りで尾根の道に出た。 尾根の道はすぐに階段道となる。御嶽からの下りで経験したような階段道がえんえんとつづくのだろうかと心配したが、 それ程でもなくほっとする。少し行くと目の前に岩塊の道が現れた。小金ケ岳は、多紀アルプスの名にふさわしい岩場の山であり、 今歩いているアプローチ道に岩塊が現れても不思議でもなんでもない。ここから先、頂上までロープ場、鎖場を幾つか通過した。岩稜の道を一度下り、登り返すと頂上に着いた。

    小金岳へは、この広場の左奥へと進む。
    標識の奥に地蔵様が祀ってあった。


    おおたわ広場からは、暫くの間植林帯を登って行く。
    植林帯の中を真っ直ぐに登って行く道。
    植林帯を抜け尾根に出ると階段道が待ち受ける。


    階段道を登りきった後は、岩場の道となる。
    こんな所を抜けて行く。
    岩塊の道の先に見える小金ケ岳頂上。


    鎖場を登る。
    鎖場は随所にある。足場はしっかりしているので鎖に頼らなくても登って行ける。
    振り返ると御嶽頂上が良く見える。右のピークは今乗り越えて来た岩場の尾根道。

     小金ケ岳頂上にも方位座があった。ここも360度視界を遮るものは無く、今日は生憎の霞みで遠方を望むのは無理だが、眺望は抜群であった。 昼食はもう済ませているので、軽い休憩を取った後、頂上を南に福泉寺跡方向に下る。下り道はすぐに岩場の急斜面となり、足場も覚束ない状況となる。 歩くたびに足元が滑り、気を付けていても小石を下に落としてしまう。単独で下っているから良いが、ここをパーティで下る場合には要注意だ。踏み跡も薄くどこに下れば良いのか迷いそうな所を、随所に付けられたテープを頼りに進路を取る。 標識のある所を過ぎると道は緩やかとなった。程なくして峠におりて来た。峠から左の方向には道はなさそうだ。右には、大たわへ下る道があるようだ。福泉寺跡へは、ここを真っ直ぐに、道を登る。 峠を越えて暫く道を登って行くと、尾根を登る道は行き止まりとなり、右の山腹の道へと進む。道は先で一旦左に折れて進む。少し進むと福泉寺跡に着いた。礎石の跡がそこかしこに見て取れる。さぞかし大きな寺院が建っていたのだろう。

    小金ケ岳頂上に着く。
    こちらの頂上広場は御嶽よりは少し狭い。
    小金口方向への道標。ここを下って行く。


    頂上からの危険な岩場の急斜面道の下りはこの道標まで。この後はしっかりとした道となる。
    峠に降り立つ。ここは真っ直ぐに進む。


    峠を越えて登って行くと、行き止まり。右に福泉寺跡へと進む。
    道は、次に左に折れる。


    福泉寺跡に着いた。
    福泉寺の解説板。

     福泉寺跡からの道は、昔の参道跡の良い道を期待したのだが、さにあらず普通の地道であった。修験道の寺だけに良い道を期待する方が無理というものだろう。 暫く山道を下って行くと、谷の源頭部らしき所に飛び出した。地形図で見る沢沿いの道の始まりだ。ここからは、ずっと谷の沢に沿って下るだけ。もう道迷いの心配は無い。 沢を何度も左右に渡渉して下って行く。数箇所、道が途切れ沢の中を下る所もあった。増水の時期には歩行困難となるだろう。 30分程、谷を下って来ると前方に大きな堰堤が見えて来た。あの堰堤を越えると登山口は近い。元気を出して進む。

    福泉寺跡から斜面を下り、ここから沢沿いに下る。
    所々道が途切れ沢の中を下る


    堰堤が見えて来た。これを越えると道も終わる。
    小金岳登山口に降りて来た。

     堰堤を越えて登山口を通過し車道へと下る。車道を下り、小金口バス停からバス道に進み、駐車場所を目指す。登山口から10分程で駐車場所に戻って来た。 帰り仕度の後、登山の汗を流しに、草山温泉「観音湯」を目指し車を大たわ方面に走らせる。

    車道側から見る登山口。
    小金口バス停前を通過、駐車場所へと戻る。
    バス停にあった解説板。


    今日も無事に車まで戻ってこれた。この後汗を流しに草山温泉「観音湯」に向かう。



     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    駐車場所 9時39分出発
     〜( 5分)〜御嶽登山口 9時44分通過
     〜(18分)〜尾根道合流点 10時2分通過
     〜(14分)〜鳥居堂跡 10時16分通過
     〜(16分)〜大岳寺跡 10時32分通過
     〜(19分)〜展望岩 10時51分着、10時54分発(3分休)
     〜( 9分)〜避難小屋 11時3分通過
     〜( 3分)〜御嶽頂上 11時6分着、11時33分発(27分休)
     〜(22分)〜大たわ 11時55分着、12時0分発(分休)
     〜(44分)〜小金ケ岳頂上 12時44分着、13時3分発(分休)
     〜(26分)〜福泉寺跡 13時29分通過
     〜(34分)〜小金岳登山口 14時0分通過
     〜(11分)〜駐車場所 14時11分着


     万歩計による歩数:14,400歩
     歩いた距離:約8.4km