新神戸〜トゥエンティクロス〜徳川道〜摩耶山〜上野道〜摩耶ケーブル下 2008.7.20


     近畿地方もすっかり梅雨明けし暑い日が続く。山歩きなどとうてい無理な季節なのだが、一月余りも遠ざかっていると体が鈍ってしまう。そこで、無理を押して山歩きにでかけることにした。

     コースは、無理をしないようにと新神戸からトゥエンティクロスを遡り穂高湖を目指すことにした。穂高湖からは、その時の気分と体の調子を見て、ガーデンテラスまで足を延ばすか、引き返すかすることにする。

     新神戸駅ガード下から布引公園のハイキング道へと進む。「いさごばし」を越え、いつもは真っ直ぐに滝への道を登って行くのだが、今日は、右手の徳光寺への道を登って行くことにした。こちらも急な石段道が続く。暑さと一月以上のブランクを考えて、ゆっくりゆっくりと登って行く。

    新神戸駅からスタート。
    今日はここを右に進む。

     しばらくして雄滝茶屋からの道と合流し、見晴らし台に着く。いつもなら少し休憩する所だが、ゆっくりと登って来たのでその必要もなく、その先、水道局管内の道へと進む。かずら橋を過ぎ、布引貯水池までの道も、いつも以上にゆっくり歩きを心がける。

     貯水池ダムから市ケ原の桜茶屋までも逸る気持ちをぐっとこらえて歩く。桜茶屋前のベンチでは、たくさんのハイカーが休憩をしていたが、ここも休憩なしで先に進むことにした。

     全山縦走路に沿って進む。天狗道への分岐をやり過ごし縦走路から外れ、地蔵谷入り口を通過、黒岩尾根の登り口をやり過ごすとトゥエンティクロスの始まりだ。さすがにここまで来ると、ゆっくり歩いてはいるというものの、一月余りのブランクがたたり休憩無しでは、ちょっとつらい。この先、分水嶺林道の分岐箇所にあるベンチで休憩を取ることにする。

    布引貯水池ダムを通過。
    前方右の道が全縦の天狗道だ。こここがやり過ごして真っ直ぐに進む。
    右は黒岩尾根の登り口だ。真っ直ぐに進む。

     ベンチでコンビニで買ったパンを食べながら休憩を取る。10分余りの休憩時間に、目の前を通過したハイカーは僅かに数人。季節の良い頃ならこの道では次から次とハイカーに出会うのだが、やはりこの暑さでは、出歩く人も少ないのかも知れない。そんなことを思いつつ腰を上げ先に進む。

     森林植物園東門前でトウエンティクロスは終わり徳川道へと進む。ここからもあせらず、ゆっくり歩きを心がける。この先、桜谷分岐から穂高湖まで、徳川道はずっと登りが続く。それに備えて体力を温存させておくのだ。

     黄蓮谷分岐をやり過ごし、ほどなくして桜谷分岐に着く。対岸に渡渉した後、冷たい川の水で汗に濡れた顔を洗う。さっぱりとした所で先に進む。

     すぐ先のシェール道分岐を過ぎるとずっと登り道が続く。実は、登り方向で歩くのは今日が初めだ。下りで何度か歩くたび、ここを登ってくるのはしんどいだろうなといつも感じていたが、今日その経験をすることになる。

    分水嶺林道分岐のベンチ。ここで休憩する。
    トウエンティクロスはここで終わり、ここから徳川道となる。
    徳川道に進む。


    この先左はヌケ谷、ここは右に進む。
    桜谷の分岐。渡渉して左に進む。
    シェール道分岐。右に真っ直ぐに進む。

     やはり一月余りのブランクが身に応える。ここまでのゆっくり歩きが功を奏したか、バテには至っていないが、一歩一歩の登りが結構つらい。とはいえ、我慢して登って行けばいつしか目的地に着くのはいつものこと。途中、後ろから来たハイカー数人に抜かれるが、あせらずマイペースで登る。

     谷道をようやく登り切り、平坦な道を少し行くと、左にシェール道、右に摩耶山の3分岐に差し掛かる。時刻は11時過ぎ。真っ直ぐに、穂高湖からその先ガーデンテラスまでとなると、この暑さではどうにも体が持ちそうに無い。そこで、ここから摩耶山に向かい、掬星台で昼食を採った後、最短の上野道で下ることにする。摩耶山に向かうとなると、あのきついアゴニー坂を登るハメになるがそれも経験だ。

    谷を登り詰めた先にある3分岐。
    ここを右に、摩耶への道に進む。
    アゴニー坂に取り付く。

     暫くでドライブウェーに出て、アゴニー坂へと進む。この坂も、いつもは下るばかりで、さぞ登りはきついだろうなと想像していたが、登って見ると意外にもそんなにきつくない。今日の体力でも十分に登って行ける。

     アゴニー坂を登り、オテルドマヤ前を通過、坂を登り始めて20分程で掬星台に到着した。掬星台に着いて驚いた。この暑さの中でも、たくさんのハイカーが登ってきている。ちょうど昼食時でもあり、一際賑わっているようだ。広場北側の建屋の中で昼食を取る。コンビニで買ったおにぎり2個を食べる。持参の食塩をおにぎりにふりかけて塩分補給を行う。

     小一時間程の休憩の後、掬星台を後にして上野道を下る。旧天上寺跡から階段を下ると、摩耶の大杉を案内した道標があった。道標に従い、西に50メートル程行って見ると、今は枯れて無残な姿の杉の大木があった。写真に収めて来た道を戻る。長い参道の階段を下り、山門をくぐり抜ける。青谷道へは下らずに、そのまま上野道を下る。

    掬星台に着く。小一時間の昼食休憩を取る。
    旧天上寺跡地を通過。
    摩耶の大杉に立ち寄って見ることにする。


    正面の枯れた木が大杉だ。
    大杉に近づいてみる。
    大杉の説明板。

     ケーブル虹の駅へは進まずに山道を下る。下ること30分足らずで五鬼城山公園の展望台に着く。ここまで来ると、摩耶ケーブル下駅はもうすぐだ。強い陽射しが射す中、しばしベンチに腰掛け、テルモスに仕込んだ冷水で一息入れる。

    山門をくぐりぬける。
    五鬼城山公園展望台からの市街地の眺め。ここまでくると終わりは近い。

     公園からケーブル下駅はすぐであった。駅に着いて見ると市バスの発車までは15分程の待ち時間があった。この時間を利用して疲れた体を駅構内のベンチで休める。いつもと変らぬ程の距離を歩いたが、ゆっくり歩きに専念したためか、そんなに疲れは感じない。暫く佇んでいると、バスは定刻どおりにやってきた。バスに飛び乗り帰路に着く。


     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    新神戸 8時26分出発
     〜(26分)〜布引貯水池ダム 8時52分通過
     〜(19分)〜市ケ原桜茶屋前 9時11分通過
     〜(10分)〜天狗道分岐 9時21分通過
     〜( 4分)〜黒岩尾根分岐 9時25分通過
     〜(17分)〜分水嶺林道分岐のベンチ 9時42分着、9時53分発(11分休)
     〜(21分)〜森林植物園東門前 10時14分通過
     〜(22分)〜桜谷分岐 10時36分通過
     〜( 5分)〜シェール道分岐 10時41分通過
     〜(28分)〜徳川道摩耶分岐 11時09分通過
     〜( 9分)〜アゴニー坂取り付き 11時18分通過
     〜(22分)〜掬星台 11時40分着、12時36分発(56分休)
     〜( 9分)〜旧天上寺跡 12時45分通過
     〜( 6分)〜摩耶の大杉 12時51分通過
     〜( 5分)〜旧天上寺山門 12時56分通過
     〜(29分)〜五鬼城山公園展望台 13時25分通過
     〜(15分)摩耶ケーブル下駅 13時40分着

     万歩計による歩数:22,000歩
     歩いた距離:約12.0km