六甲ケーブル下〜油コブシ〜ガーデンテラス〜カンツリーハウス〜有馬 2009.6.27

     久々に妻と連れ立ってのハイキングとなった。目指す先は、六甲山カンツリーハウス。 妻の希望で、ここのローズウォークを訪ねることにした。 「Rose Walk」とは、カンツリーハウスの一角にあるバラ園のことだ。この季節バラが真っ盛りらしい。

     さて、下界から歩いてカンツリーハウスに向かうとなると、どのコースを取るかちょっと思案する。 久しぶりに山に登る妻の体力を考えると無理は出来ぬ。下山は、ロープウェーを使うことになるかも知れない。 ランチは持参では無く、ガーデンテラスで取りたい。

     そんなことを考慮した結果、六甲ケーブル下から油コブシを登ることにした。 油コブシを登り切ったケーブル山上駅からは、妻の状態が思わしくなければ、 山上循環バスにエスケープすることも可能だ。調子が良ければ、ゴルフ場を抜けて、 全山縦走路でガーデンテラスまで歩くことにする。

    賑わうケーブル下駅
     コースも決まり、自宅を8時過ぎに出発する。JR六甲道駅より市バスで六甲ケーブル下駅に向かう。 いつもの事ながら、六甲ケーブル下駅は賑やかなことだ。駅から油コブシの取り付きまで、左右に老人ホームの 林立する急な坂道を登って行く。いつもながら、このアプローチ道には気が滅入る。

     携帯基地局の脇をすり抜けて山道へと進んで行く。梅雨の晴れ間、照り付ける日光も、山道となれば木々が 頭上を覆い隠し、気持ち良く登って行ける。この油コブシ、ところどころ、「ゆるい道」、「急な道」と分岐が 現れる。今日は「ゆるい道」を選んで登って行くが、ふと見慣れぬ光景に、前に歩いたのは急な道であったか、と ひとりでごちる。

     地形図の等高線も密となる急な階段道を登る。久しぶりのハイキングに妻が数段登っては立ち止まりの繰り返しだ。 ここを登り切ると頂上手前の広場、展望の効く休憩場所があるからと妻に元気を出すよう声を掛ける。

     休憩場所に登り着くと強い陽射しがまぶしい。木陰にある東屋のベンチに急いで向かい、腰を落とす。 さほどの休憩時間も取らず、この先の油コブシ頂上に向かう。広場から、右の道に進む。すぐに急な登りとなり、 数十メートル余りを登り切ると頂上だ。

     ここまで来ると後は楽勝。この後は、水平に近い尾根道がずっと続く。暫く行くと、ケーブル発車のアナウンスが 聞こえて来た。山上駅はもう近い。知らぬ間に随分と登って来たものだと妻と言葉を交わす。

    アジサイが満開

     この後、別荘の中の急な石段道を上り切り、サンライズロードに登り着く。ここから西に数十メートルで ケーブル山上駅だ。循環バスに乗るなら西に向かうところだが、妻の体の調子も良く、このまま東に進路を取り 歩いて行く。

     暫くで三叉路に出る。道路を横断し、向かいの別荘地へと上り道に進む。道成りに神戸ゴルフ場を目指して登る。 ゴルフ場からは、縦走路を東に辿るが、道の周囲はすでにアジサイが真っ盛り。山上のアジサイが満開になるのは もう少し先のはずだが、ここは日当りも良いからだろうか、既に満開の様相。思わず、カメラのシャッターを切る。

     みよし観音前を通過。石切道との合流点から階段道を登り切りガーデンテラスに着く。時刻は丁度12時。 ジンギスカンパレス前を通過。フードテラスに入りランチを取る。凌雲荘の復刻メニュー「牛肉弁当」を食す。

    Rose Walk

     昼食休憩の後、回転展望台の跡地、小高い丘に登る。そこから、リフトでカンツリーハウスへと降りて行く。 丁度リフトが掛かる真下は、目的地のバラ園。バラ鑑賞に訪れている人がチラホラ見える。遠く見渡すと、 カンツリーハウス内は、休日の余暇を楽しむ人達で随分と賑わっている。

    真紅の薔薇

     リフトを降り、ハウス入り口で入園料を払って入園する。「Rose Walk」は、入り口のすぐ傍にある。直ちに 「Rose Walk」へと進む。バラは満開で見頃の時期を迎え、色・形取り取りの姿に心癒される気分だ。 空を見上げればお天気の崩れる心配も無くゆっくりとバラ園を散策する。

     十分にバラを堪能した後、この後のコースを相談する。やはりというか、妻は久しぶりのハイキングに 足が疲れたようで山道の下山に抵抗があるようだ。そこで、六甲有馬ロープウェーにて有馬温泉に下ることにした。

     カンツリーハウスを出て、ドライブウェーを少し東に進むとロープウェー乗り場はすぐそこ。生憎と 34分発の便が出発したばかり、次の便までの20分、ロープウェー駅待合室で時間を潰す。

    六甲有馬ロープウェー

     さすがに休日の六甲・有馬、20分待つ間に次から次と乗客がやってくる。便は、定刻通り54分に出発。 ロープウェーの窓から、番匠屋畑の道はどこだろうかと覗いて見る。番匠屋畑の道は、ロープウェーの鉄塔の 真下を通っている。その鉄塔は、どこの鉄塔かと、鉄塔が近づく度に眼下を確認してみる。1本、2本と通過し 3本目の鉄塔で、真下に道を確認することが出来た。

     目的の鉄塔を確認すると、次は谷底深い湯槽谷の確認だ。前に乗り合わせた時にガイドが、 谷を歩く人が見えますよと言っていたのを思い出し、目を凝らして眺めてみたが、谷の道は見えども歩いている人は 皆無であった。

     歩いて下れば、最低でも一時間は掛かるところだが12分の空中散歩であっという間にロープウェー有馬温泉駅 に着く。その後、休日で賑わう温泉街を抜け、神戸電鉄有馬温泉駅から電車で帰宅した。



     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    六甲ケーブル下 9時24分出発
     〜(69分)〜油コブシ山頂 10時33分通過
     〜(27分)〜サンライズドライブウェー出合い 11時00分通過
     〜(55分)〜ガーデンテラス 11時55分着、12時30分発(35分休)
     〜(10分)〜カンツリーハウス  12時40分着、13時25分発(45分散策)
     〜(40分)〜ロープウェイ有馬温泉駅 14時5分着


     歩いた距離:約5km(ケーブル下〜ガーデンテラスまで)

    今日歩いたコース