徳島県 剣山 2009.9.21


     シルバーウィークのど真ん中、晴天続きと高速道路1,000円割引に魅かれ、遠出のドライブを兼ねて徳島県の剣山に登った。

     自宅を出て阪神高速北神戸線に乗り、神戸淡路鳴門自動車道、高松道、徳島道と乗り継いで、美馬ICから国道438号線で一路剣山を目指す。 高速道路は渋滞も無く順調にドライブ。国道438号は、所々2車線はあるものの大部分が一車線道路。しかも道幅も狭く、 民家が立ち並ぶ中を通過する。対向車が来ると万事急須なだけに、神経を使う。剣山に近づくに連れカーブカーブの連続で、これまた神経をすり減らす。 やっとの思いで見ノ越に着いて見ると駐車場はほぼ満車状態。まだいくらかの空きがありなんとか滑り込みセーフ。駐車場で登山準備をして出て見ると 次の車は、2キロ先の駐車場へと案内されていた。

     登山コースは、先に次郎笈に向かい、その後で剣山頂に向かうことにした。着いた時はガスっていた頂上も、歩き出す頃にはすっかりと晴れ、連日の 晴天となり、気持ちの良い登山が楽しめそうな気がしてくる。見ノ越駐車場近くから登山道が始まるが、時間短縮のために観光登山リフトに乗車した。リフトで 300mの高度を一気に登ってしまう。リフトを降りた西島駅からは、中央の尾根道を直登するのが一般の観光ルート。軽装の観光客は、 尾根道へと進んで行くが次郎笈に直行するため西の周遊道路に取り付く。



    時間短縮のため見ノ越駅から西島駅まで観光登山リフトに乗る。
    15分で300mを一気に登る。
    リフトを降りた反対側が下りのリフト乗り場になっている。


    駅舎前から2本の登山道が始まる。まずは次郎笈へ直行のため右の道に取り付く。


    大剣神社への分岐をやり過ごし真っ直ぐに進む。


    途中で来た道を振り返って見た。大岩の辺りが大剣神社だ。


    大岩付近をズームしてみる。神社が見える。
    向かって行く次郎笈の姿が良く見える。

     道は山腹をほぼ水平にトラバースしており、楽に登って行ける。大剣神社への分岐をやり過ごし、神社が遠くになった頃、道は、山腹を左に回り込み 二度見峠に着く。ここからも剣山頂への直登道が分岐するが、ここはやり過ごして更に道を進む。ほどなくして縦走路出会いに着く。

     左に剣山頂を仰ぎ、右に次郎笈を仰いだ時、その景色に素晴らしさに、ここまで来た甲斐があったと思わず喜びをかみ締める。 尾根に付いた一本道で次郎笈山頂を目指す。谷から吹き上げる風が強くうっかりすると帽子だけでなく体ごと飛ばされそうな気がする。 気を引き締めて、所々岩塊の道を慎重に登って行く。次郎笈峠から右に水平にトラバース道が延びているが、どこに至るか良く判らないだけに そのまま直登道を頂上目指して登って行く。

     縦走路出会いから40分ほどで山頂に着いた。頂上は360度の絶景。離れがたい気持ちを振り切り剣山へと次郎笈を下る。


    剣山頂から次郎笈への縦走路に出た。


    縦走路出合から見る剣山頂。奥のピークが山頂だ。


    振り返ると次郎笈。一本の尾根道をこれから辿って行く。
    次郎笈峠付近にある道標。後500mほどで次郎笈山頂だ。


    次郎笈山頂に着く。
    山頂にあった三角点。


    次郎笈山頂から見る剣山。
    休憩は剣山頂でとることにして、下山にかかる。


    次郎笈山頂から剣山頂に向かう途中から見る遠望。

     登りと同じく40分ほどかけて縦走路出会いまで戻って来た。さあこれからが今日の本番、剣山山頂への登り返しに取り掛かる。 谷から吹き上げる風に難儀しながらも順調に登って行く。30分弱の登りで待望の剣山頂に着いたが、こちらは次郎笈とは違って たくさんの登山客でごった返している。山頂碑の前での写真撮影もままならぬ混雑ぶりだ。

     頂上は広く大きな台地ではあるが、植生保護のため木道が敷かれている。限られた道を大勢の人が行き交いより一層の混雑振りを呈している。 運良くベンチを譲って頂くことができ、ゆっくりと昼食休憩を取る。


    先の出合にまで戻って来た。ここから剣山頂まで一気に登り返す。
    剣山頂に到着。


    山頂三角点。
    頂上には、木道の周回路が敷かれており、そこを歩く。


    頂上にある西側テラスから見る頂上の様子。

     昼食の後、頂上ヒュッテの方へ廻って見る。こちらには剣山本宮もあり、ヒュッテがリフトからの直登道の終点に位置することから 大層な賑わいである。本宮に参拝し、ヒュッテ内の様子を少し見た後、下山にかかる。

     下山は一般客が登ってくる中央尾根道を下ることにした。尾根道は、樹林の中で景色はそれ程でもない。樹木の間から遠くを眺めることは出来るが、 剣山頂から次郎笈への縦走路から見る景色には比べうるべくも無い。

     すでに昼食時は過ぎた時間帯ではあるがまだまだ登山客がぞくぞくと登ってくる。 老若男女、小さな子供までが連らなって登ってくる。すれ違いも間々ならず道を譲ることしばしばである。


    頂上案内板。頂上ヒュッテに向かうことにする。 頂上ヒュッテ横にある剣山本宮前は、随分と賑やか。


    ヒュッテ前から北方向を望む。


    ヒュッテの中は大賑わい。
    ヒュッテの様子を見た後下山にかかる。
    下山は最短コースの中央の尾根道を下る。
    刀掛の松の所まで下って来た。


    刀掛の松付近から望む剣山頂。


    リフト西島駅に下り着く。
    西島駅から見る山頂。ヒュッテの建物が良く見える。

     刀掛けの松を過ぎるとほどなくしてリフト乗り場西島駅に着いた。見の越まで更に登山道で下る手もあったが、 この先神戸までの遠路を考慮して、登りと同様リフトで下ることにした。


    リフトに乗車、15分で見ノ越に到着。
    リフトを降りた所は観光センター。
    土産品を覗きに立ち寄って見る。

     見の越から朝来た道を戻る。帰路途中、淡路島島内で20キロ超の渋滞に遭遇。洲本から明石大橋までの渋滞に立ち往生する。 楽しい一日で終わるはずだったのに、なんともまずい締めくくりで、 特別割引1,000円の威力をまざまざと体感させられてしまった次第。




     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    観光登山リフト西島駅 9時54分出発
     〜(31分)〜剣山次郎笈縦走路出合 10時25分通過
     〜(39分)〜次郎笈頂上 11時4分着、11時7分発(3分休)
     〜(42分)〜剣山次郎笈縦走路出合 11時49分通過
     〜(26分)〜剣山頂上 12時15分着、13時20分発(65分休)
     〜(29分)〜リフト西島駅 13時49分着


     歩いた距離:約4.9km(西島駅〜西島駅まで)

    今日歩いたコース