長峰山〜杣谷峠〜摩耶山〜地蔵谷〜ハーブ園 2010.1.10


     今日は今年最初のハイキング。まだ歩いたことのない所に行けば良いのに、いつもの六甲お手軽ハイクで済ます。 数ある六甲の道もほとんど歩いてしまったが、上り、あるいは下りの一方通行しか歩いたことのない道が まだ幾つか残っている。その中から今日は2つの道を廻って見ることにした。長峰山の上りと地蔵谷の下りだ。

     長峰山への上りは、登山口までのアプローチ道が面白くなくて ずっと敬遠してきた。アプローチ道は市街地の長い急坂歩きとなるのだ。頂上の天狗塚に登ったのは、 もう3年強も前になる。

     地蔵谷は、谷歩きというよりも堰堤越えの山腹歩きばかりで、魅力も薄くこちらも3年弱前に一度上ったきり。

     この2つのコースに、まだ歩いたことの無い、布引ハーブ園東側のハイキング道を組み合わせてみた。帰りは、ハーブ園風の丘駅からロープウェーで 下るという、まさにお手軽ハイクを計画。

     さて、長峰山への上り、ガイド本では阪急六甲駅が起点となるが、少し近道となる神戸市バスの篠原本町2丁目バス停 から歩き出した。六甲中学、神戸松蔭女子大学、六甲学院の各キャンパスの横を通り抜け、急坂道を北に真っ直ぐに登って行く。 伯母野山住宅の記念碑まで来るともう後少し。道の真中にある車止めの鉄骨をすり抜け、神戸松蔭女子大学の グラウンドを通り抜けると長峰山登山口だ。ここで、少しストレッチなどを行い体をほぐす。


     篠原本町2丁目バス停からスタート。
     阪急六甲から歩くよりも少し近い。
     この急坂道が嫌でずっと敬遠してきたが、覚悟して歩けばどおってことはない。  伯母野山住宅記念碑が見えて来た。
     記念碑横にお座りになるお地蔵様に安全祈願を行って先に進む。


     この車止めを抜けて進む。登山口へは、突き当たりを右だ。
     突き当たりにもしっかりとした車止めがある。


     松蔭女子学院大学のグラウンドへと進む。


     グラウンドを真っ直ぐに通り抜けると登山口がある。
    コースガイドが立ててある。
     登山口にある道標。天狗塚を目指して上りだす。

     3年前の下りでは、急登な道に四苦八苦した記憶があるが、登り方向では、さほどの急登さは感じられない。 3年前に比べれば山歩きの体力も若干強化されていることもあり、順調に登って行ける。途中、熱さに耐え兼ねて シャツを脱ぎTシャツ一枚になる。

     大きな送電鉄塔の直下を通り抜けると暫くで森林の一部が切り開かれた箇所を通過する。この辺りは市街地の 下からもはっきりと見て取れる所であり、勿論ここから下界の眺めもすこぶる良い。3年前に初めて通過した際には、 思わず眼下の景色に見とれてしまったものである。

     ここを抜けると、道はやや平坦となり、山上の尾根を縫う道となる。若干のアップダウンを繰り返すと 大きな岩場の天狗塚に到着する。岩場に乗り上げ周囲360度の眺望を楽しむ。ここでゆっくり休憩でもと思ったが 吹き抜ける風が冷たく、すぐに腰を上げ、次なる目的地、杣谷峠に向けて岩場を下る。

     天狗塚からの道は、急な下りで始まり、2度3度のアップダウンの後、自然の家への分岐に至る。 分岐を左に杣谷峠を目指す。途中で送電鉄塔の直下付近を通過するが、鉄塔から聴こえて来るジーという 高圧の気中放電の音がなんとも気味悪い。この程度の距離に身をおいている限り安全に問題ないことは 十分に承知してはいるものの気持ち良いものではない。鉄塔を過ぎて暫くで杣谷峠に下り着く。


     大きな送電鉄塔の直下を通り抜けて行く。鉄塔マニアが魔界と呼ぶ場所だ。
     市街地からも望める森林の一部が切り開かれた所を通過する。
     この辺りからの眺望は良い。


     登山口から登り出して40分強で天狗塚に到着。
     早速に岩の上に上がって見る。
    岩の間にある三角点。


     天狗塚から摩耶山方向を望む。右側に見える送電鉄塔の下をこの後通過する。


     こちらは、北東から東方向の眺め。好天気だが、朝霞みで市街地はかすんでいる。


     天狗塚から北に道を下り、自然の家方向への分岐に着く。
     ここを右に、杣谷峠へと下る。

     杣谷峠からはドライブウェーの側道を歩きアゴニー坂に向かう。道が右に大きくカーブする所にアゴニー坂の取り付きはある。 取り付きにある案内板を眺める。 摩耶別山が記載されているが、そちらはまた別の日に訪ねることにして、坂道を登り出す。 摩耶山には何度も足を運んではいるものの、ここアゴニー坂を登るには今日がまだ2回目だ。 前回は、梅雨の合間の蒸し暑い日、ちょっとバテ気味でフーフーいいながら登った記憶が蘇る。 今日は足取りも軽くなんなく坂を登り切ってしまう。オテルド摩耶前を通過、摩耶山掬星台に着く。

     好天気ではあるが、掬星台からの眺めは、かすんで今ひとつはっきりしない。午前中の逆光の中、 海面もキラキラと眩しくカメラの納まりも悪い。昼食にするには時間も早く、持参のみかんと和菓子で小休止を取る。 10分程の休憩の後、この先地蔵谷を下るべく、まずは天狗道の下山口へと進む。


     天狗塚を出発して20分強で杣谷峠に下り着く。
     ここで出会ったハイカーと少し立ち話をした後、アゴニー坂へと向かう。
     車道からアゴニー坂に進む。


     アゴニー坂取り付きにある案内図。
     杣谷峠から25分で摩耶山掬星台に着く。


     掬星台からの阪神市街地の眺望。生憎の霞みと陽射しで写真はいまいちだ。
     10分程の休憩で地蔵谷目指して出発する。
    まずは天狗道を下る。


     ここの分岐を右に折れる。
     地蔵谷を経てアドベンチャールートを経て黒岩尾根と書かれてある。


     少し下ると地蔵谷とアドベンチャルートとの分岐に至る。
     ここは左に谷を下る。
     天狗道の分岐から40分強でトゥエンティクロスの道に下り着く。
     ここを左に折れる。


     天狗道の取り付きに着く。ここからハーブ園を目指して天狗道を登り返す。  取り付きから丸太階段の道を登り切り平坦な尾根道を少し進むとハーブ園への分岐に着く。時間もまだあり、天気もよく掬星台まで登り返そうかとも思ったが、素直にここを右にハーブ園へと進む。


     分岐から幾つかのアップダウンを越えてハーブ園山上の北東隅に辿り付く。
     園内には入らずにハイキング道を真っ直ぐに進む。


     ハイキング道を登り切ると小さな山頂広場に辿り付く。
     ここで持参のカップラーメンで昼食を取る。
     今日はテルモス持参ではなくガスコンロで湯を沸かす。


     30分程休憩した後ハイキング道を下る。
     下り道は結構急登な道であった。この柵を通り抜けて園内の道に入る。
     園内の道を下る。このエリアは無料区域なので安心して歩ける。


     新神戸ロープウェー風の丘駅へと進む。  今日はロープウェーは営業していた。明後日12日から22日まではメンテナンスで休業するらしい。
    風の丘駅に進む。


     風の丘駅からロープウェーで下る。
     片道550円と、ちょっとお高い気がするが、楽チンである。
     ゴンドラ内から、布引貯水池を見る。
    布引雄滝を見下ろす。


     摩耶山掬星台方面を望む。  新神戸駅からのハイキング道、「いさご橋」辺りを見下ろす。  新神戸に下り着いてお手軽ハイクの終了。


    特売品のトレッキングシューズ。

     昨年末、近くのシューズショップが閉店セールを実施。 ノーブランドのトレッキングシューズがなんと1,000円の特価販売。その値段に釣られて思わず衝動買いをしてしまう。

     実は今日、そのシューズの実力を試してみたのだが、これがどうしてどうして、軽くて、足に良くフィットし、 随分と歩き安くて履きごこちが良い。 この靴、六甲の良く整備されたハイキング道なら十分に使えそうで愛用の一足になりそうな予感がする。



     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    篠原本町2丁目バス停 8時27分出発
     〜(26分)〜長峰山登山口 8時53分着、9時2分発(9分準備)
     〜(43分)〜長峰山頂上(天狗塚) 9時45分着、9時49分発(4分休)
     〜(23分)〜杣谷峠 10時12分着、10時15分発(3分休)
     〜(25分)〜掬星台 10時40分着、10時50分発(10分休)
     〜( 4分)〜天狗道下山口 10時54分通過
     〜( 6分)〜地蔵谷分岐 11時00分通過
     〜(44分)〜二十渉出合 11時44分通過
     〜( 3分)〜天狗道登山口 11時47分通過
     〜(24分)〜布引ハーブ園 12時11分着、12時47分発(36分休)
     〜(16分)〜ハーブ園風の丘駅 13時3分着

     歩いた距離:約10km(篠原本町バス停〜風の丘駅まで)