ハチノス谷西尾根〜長峰山〜杣谷峠〜穂高湖〜シェール道〜徳川道〜二十渉〜市ガ原〜新神戸 2011.4.3


     以前に歩いた青谷東尾根道は、神戸市発行のハイキング地図や市販のガイドブックには記載のない道だ。関電の鉄塔巡視路でもあるこれらの 道は、大部分が快適な道であるが、所々不明瞭な、また未整備な箇所もある。今日も、それらの一つである杣谷の東側にあるハチノス谷西尾根 を登って見た。

     初めて歩く道だけに、事前にネットで十分な知識を得ていたつもりであったが、尾根に取り付く箇所を早合点してしまい、随分手前からハチノス谷に 取り付いてしまう。このため、尾根に登るどころか、道を探してハチノス谷下流を彷徨ってしまう。

     谷道を奥へと進み、下流域にある一つ目の堰堤(ハチース谷堰堤)を越えると2つ目の大きな真新しい堰堤(ハチノス谷第二堰堤)の前に至る。 この堰堤を乗り越えて向こうに下ると、この先2度と尾根に取り付くのは不可能と判断。堰堤手前の右岸の急斜面を力づくで登る。 登り切ると案の定、尾根道に出ることができた。

     このまま尾根道を先に登って行けば良いのだが、次回のためにと、間違い箇所を探すべく付近を探索する。杣谷側に下る道がすぐに見つかり、 それを下ると標識のある分岐点に出た。道を登山口方向へ戻って見る。分岐点は、登山口からは100m程進んだ箇所であった。随分と手前から 取り付いてしまったわけで彷徨って当然だったのかも。

     ハチノス谷の尾根道に出てからは、特に迷うこともなく、道なりに登って行けばよかった。所々行く手を岩場が阻むところがあったが、 いずれも岩場を乗り越えれば、その先にまた道が続いており、快適な尾根道歩きを楽しめた。

     天狗塚頂上に着けば、後は知った道であり、特に記録に値する事も起こらず、久しぶりにシェール道を廻り徳川道、トゥエンティクロスと 歩いて新神戸駅に戻る。今日のハイキングはハチノス谷西尾根を登り切った時点で終わってしまったようなものであった。


    久しぶりに五毛バス停からのスタートだ。
    灘丸山公園の桜が開花。今年は寒くて桜の開花が遅い。
    ほどなくして長峰堰堤前に到着。


    長峰堰堤前にあった案内板を見る。今から向かうハチノス谷も、きちんと書かれていた。 昭和13年の水害を伝える写真。これをきっかけに六甲山の谷は堰堤だらけになった。 長峰堰堤を越えて、次の杣谷堰堤を越える。


    堰堤を下るとそこは、土砂が堆積し広い河原となっていた。


    堰堤上部の土砂撤去工事の案内が立っていた。今日は4月だがまだ工事は始まっていない。 堰堤上部は完全に埋まっている。今歩いている道はどうなってしまうのだろうか。


    河原を更に奥に進むと右手前方に徳川道(杣谷)の登山口が見えてくる。 杣谷登山口からすぐの所。岩場を乗り越えたこの場所から、右斜面に取り付く。ハチノス谷の尾根を目指すが、道が良く判らずハチノス谷へと下ってしまう。


    どうやらハチノス谷下流の右岸に迷い込んでしまったようだ。最初の堰堤を越えて行く。 次に現れた新しい堰堤の手前で、尾根を目指すべく右岸の急斜面を力づくで登る。 堰堤手前の斜面を登り着いたら尾根道があった。こちらは下山方向を見ている。楽に登って来る道があるはずなので付近を調べてみたら杣谷側に下る道を発見。その道を出発点へと戻ってみた。


    杣谷登山口まで戻り、再度歩き直す。登山口から100mほど過ぎた辺り、前方に標識が見える。
    この標識の所に右に分岐する道があり、それがハチノス谷尾根に登る道であった。


    杣谷側からの道を登ってくると前方の視界が開けハチノス谷西尾根に登り着く。
    尾根道は快適な道が続く。


    山ツツジが咲いていた。そろそろ春めいて来る頃だ。 尾根に出て最初に出くわす送電鉄塔。鉄塔下の岩場を向こうへと登って行く。 次に現れた鉄塔。ここもも向こう側へと登って行く。


    関電の鉄塔巡視路を示す案内。山中で良く見かける「火の用心」と書かれた赤い札がそれだ。 所々岩場も越える箇所が何か所かあった。向こうに鉄塔の足が見えている。
    急斜面の岩場を登ったら鉄塔下に出た。


    鉄塔下の空き地から下界を眺める。向こうに見えるのはポートアイランドと神戸空港。 こちらは、摩耶ケーブル虹の駅とロープウェー建屋。手前の白い建物は摩耶観光ホテルの廃墟。 ここの鉄塔からの登り道にはおなじみのプラ階段があった。


    最後の急斜面の道を登る。
    長峰山ハイキング道の合流する。右折すれば阪急六甲に下る。左折して頂上天狗塚を目指す。


    左折してから振り返った見た。右手から登って来た。 ハイキング道に合流してすぐに、ここ天狗塚に到着する。
    天狗塚上部にある三角点。


    天狗塚から西方向(摩耶山)を望む。掬星台やオテルド摩耶が一望できる。


    こちらは東の方向、阪神市街を見下ろす。
    天狗塚上部で景色を楽しんだ後、塚の左手から向こう側に下って行く。


    頂上から数度のダウン・アップを繰り返し、ここ、自然の家方向への分岐に辿りつく。左折して杣谷峠を目指す。


    杣谷峠へと下って来た。
    峠から道路向かいにドライブウェーを横断し、穂高湖へと道を下って行く。


    穂高湖畔のベンチでちょっと休憩。


    湖周道路を辿り穂高堰堤に向かう。
    案内板で進路を確認。シェール道を歩いて見ることにする。


    穂高堰堤前の橋を渡る。
    穂高堰堤。この堰堤によって水が堰き止められて出来た湖が穂高湖だ。


    堰堤前からシェール道方向へと進み。
    ここを左に折れると徳川道に行けるが、今日は真っ直ぐにシェール道に進む。 シェール道取り付きまでは結構ある。下りなので歩くのは楽だ。


    前方左手にシェール道取り付きが見えてきた。
    ここからシェール道へと下って行く。
    沢を渡る。


    シェール道は、渓流沿いの静かな綺麗な道だ。 マムシ谷分岐点に着く。ここで、後ろから賑やかな声がしたと思ったらトレランのグループが一気に追い付いてきた。


    丸太の危なっかしい橋を渡る。2か所程こんな所があった。
    前方に徳川道分岐点が見えてきた。分岐点を右折し桜谷出合へと下る。


    桜谷出合に着く。
    向こう岸へと渡渉し、徳川道を西に進む。


    黄連谷分岐をやり過ごす。
    山田道への分岐は左折してトゥエンティクロスへと進む。
    徳川道は、森林植物園の中へと続く。


    森林植物園東門入口分岐。ここからトゥエンティクロスの始まり。
    分岐点から直ぐの河原で昼食休憩を取る。パンとミニカップラーメンの簡単な食事。


    食事の後、クロスを市ケ原目指して下って行く。2回目の大きな渡渉点。


    こちらは3回目の渡渉。


    4回目の渡渉。5回目の渡渉は記憶にない。


    地蔵谷からの渓流を越えて行く。左岸に地蔵谷道がある。
    天狗道登山口を通過。


    新布引堰堤前にあった案内板。こちらにも昭和13年の水害を伝える写真があった。 山の急斜面の土砂崩れを山津波と呼ぶらしい。 案内板を見ていたら、すぐ傍を大きなイノシシがノソノソと通り過ぎて行った。


    市ガ原の櫻茶屋前の休憩所に到着。ここのトイレは改装されて綺麗になっていた。 布引貯水池の湖周道路を下って行く。
    布引雄滝前を通過。


    今日は雌滝にも寄って見た。
    砂子橋を渡る。
    新神戸駅に到着。今日はここでお終い。


     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    五毛バス停 8時14分出発
     〜(18分)〜長峰堰堤 8時32分通過
     〜( 2分)〜杣谷堰堤 8時34分通過
     〜( 2分)〜杣谷登山口 8時36分通過
     〜(25分)〜ハチノス谷西尾根取り付き 9時01分通過
     〜(55分)〜長峰山頂上(天狗塚) 9時56分着、10時1分発(5分休)
     〜(25分)〜杣谷峠 10時26分通過
     〜( 3分)〜穂高湖 10時29分着、10時34分発(5分休)
     〜( 8分)〜穂高湖堰堤 10時42分通過
     〜( 7分)〜シェール道取り付き 10時49分通過
     〜( 6分)〜マムシ谷分岐 10時55分通過
     〜(15分)〜桜谷出合い 11時10分通過
     〜(18分)〜森林植物園東門前 11時28分着、11時44分発(16分休)
     〜(46分)〜市ガ原櫻茶屋前 12時30分通過
     〜(26分)〜布引雄滝 12時56分通過
     〜( 6分)〜布引雌滝 13時02分通過
     〜( 4分)〜新神戸駅 13時06分着


     歩いた距離:約12.4km(五毛バス停〜新神戸駅まで)

    今日歩いたコース