杣谷〜アゴニー坂〜掬星台〜黒岩尾根〜アドベンチャールート〜地蔵谷〜稲妻坂〜ハーブ園 2011.8.7


     暑い日のハイキングなので少しでも涼しい所ということで、杣谷と地蔵谷を歩いて見た。 この4月にハチノス谷西尾根を歩いた際に、杣谷堰堤の上部河原の土砂採取工事のことを 知ったので、その工事が現在どうなっているか興味もあった。

     地蔵谷と黒岩尾根をつなぐアドベンチャルートがなぜか歩く機会もなくて未だに未踏で あったので、摩耶山掬星台から地蔵谷へは、天狗道を経由せずに、黒岩尾根から未踏の アドベンチャールートを歩くことにした。

     杣谷堰堤からその河原上部へは、谷を左に大きく高巻いて行く新しいハイキング道が 敷設されていた。河原上部の土砂採取はまだのようで、4月からこの8月までは、迂回の ハイキング道の敷設工事を行っていたものと思われる。盆明けから本格的な土砂採取が 始まるのだろう。

     杣谷道はカスケードバレーと呼ばれるだけに小滝が連続する渓谷であるはずなのだが、 道の前半は堰堤を巻く道の連続で渓流近くを歩く機会は少ない。数メートルの滝を通過 すると、整備された階段道が延々と続く道となる。熱中症にならぬよう、適宜水分補給 をしつつ、ゆっくりと我慢の2文字で登って行く。

     杣谷峠からは、アゴニー坂を経由して掬星台に向かう。昼食の時間帯にはまだ早く、 掬星台でみかけるハイカーの数は少ない。とはいえ数えて見ると数十人はいるようだ。 この暑い中、やはり山好きは山に群れるということかも。広場北側にある大きな 休憩建屋の中で早目の昼食を取る。時折り吹き抜ける風が心地よい。

     昼食の後、予定どおりに黒岩尾根に向かいアドベンチャルートへと進む。アドベ ンチャーの名の着く道だけに変化のある楽しい道を期待して臨むが、分岐から暫く進 むと岩場の鎖場に出た。なん箇所かの鎖場を通過。急斜面の中腹の道を下って行く。 確かに変化の飛んだ道であるが、アドベンチャールートと呼ぶにはおこがましいかも 知れぬ。

     このまま進めば、地蔵谷上流部の、天狗道方向と黒岩尾根方向の分岐点に下り着くは ずであり、その分岐点はまだかまだかと下って行く。岩に腰掛けて休憩するご老人に出会う。 頂上はまだかと聞かれ、摩耶山頂を目指して、アドベンチャルートを わざわざ登って来る人がいるのだろうかと不思議に思いつつ、まだ先だと返事を返しておく。

     ご老人をやり過ごして少し下ると道標があり、それを見てびっくり、既に地蔵谷道 を歩いてしまっている。分岐の合流点を見過ごしたか、それはまずない、たぶん別の 迂回道に入って地蔵谷に出てしまったものと思われる。分岐点確認のために一旦戻ろうかと思案したが、 先に進むことにした。

     暫くは、渓流に付かず離れずの道を下る。いつのまにか後半部分では、堰堤や谷を巻く中腹の道となる。 下流部に近づき、以前に下った折にも気になっていた黄色いテープの張られた通行禁止の道を 今日はあえて登って見ることにした。暫く行くと大きな堰堤に出合う。道は、そのまま堰堤上部を巻き 河原へと下る。その先にも2段の新しい堰堤が聳える。道はその先斜面を登る道となり、そのまま 登って行くと稲妻坂に出た。出た所にも、黄色いテープが張られていた。歩いてみた所、さして危険な道ではなかったが、 地蔵谷と稲妻坂を結ぶ道に価値はあまりなく、通行禁止としているかも知れない。

     地蔵谷をそのまま下っていればハーブ園に行くことはまずないが、一旦稲妻坂に出たとなると ハーブ園に寄り、そのままロープウェーでらくちん下山をすることも出来る。ちょっと迷った挙句、 ハーブ園へと進み、ロープウェーで下山してしまった。

    五毛バス停からスタート。
    長峰堰堤前。既に日差しは強く、ここまで来るのに汗が出る。


    長峰堰堤から杣谷堰堤に向かう途中にあった案内板。水害の様子が紹介されている。堰堤の必要性が良く判る説明板だ。
    杣谷堰堤前。ハイキング道は通行止めとなっていた。


    この8月からは新ハイキング道を通行することになったようだ。 ハイキング道迂回路が今後の新ハイキング道となる。少し遠回りになったような感じだ。


    さて、迂回路へと正面の道を上る。


    堰堤上部の河原を高く巻いて行くようだ。
    これが新ハイキング道。真新しい道だ。
    摩耶東谷方向から杣谷を望む。


    ここが山寺尾根への分岐。
    堰堤上部の河原に出てくる。まだ土砂は採取されていない。ハイキング道を作る工事が終わったばかりという所のようだ。 河原上部は従来のまま。ここで準備体操を行う。


    杣谷道の取り付きへと右奥に進んでゆく。
    谷の上部から下って来た場合に見ることとなる看板。来年1月まで工事が続く。 ここが前に歩いたハチノス谷西尾根への分岐。今日は真っ直ぐに谷を遡って行く。


    杣谷道は、堰堤手前を渡渉する所もある。


    鉄梯子も一か所だけだが存在する。
    この谷も相変わらず堰堤が多い。道は、堰堤を高巻いて行く。


    渡渉の途中。小さな滝の前で少し休憩を取る。このすぐ先に放置されたバイクがある。
    自分撮りをして見た。
    休憩していた岩は右の岩。


    唯一近くで見ることのできる滝。数メートル程の高さがある。(動画で見る) 滝の左側の岩場を巻いて、滝上部に上がる。
    滝上部から前方を見ると階段道が見える。


    階段を上った所にある案内板。ここで半分だ。この先の半分は殆どが整備された石の階段道となる。 渡渉の先にも階段が延々と続く。我慢の2文字で階段道を登って行く。


    杣谷峠に着く。
    峠の道路向かいは穂高湖の入口だ。道路向かいの歩道を左に、アゴニー坂を目指す。


    杣谷峠から数分でアゴニー坂の取り付きが見えてくる。
    ここがアゴニー坂の登り口。ここを登る。


    アゴニー坂の途中の岩場から眺める六甲山牧場。 ズームして見る。正面大きな建物はチーズ館だ。羊の姿は見当たらない。暑いので牧舎の中に居るのだろう。
    掬星台に着く。


    昼時には早いので広場の人影はまばら。広場の休憩所で早めの昼食を取る。


    掬星台からの大阪方面の遠望。


    こちらは神戸方面。ポートアイランドや神戸空港が見える。


    昼食後、ただちに掬星台を出発。黒岩尾根方向に進む。
    黒岩尾根に向かう途中、眺望の良い所がある。神戸市北区の街並みが一望できる。


    黒色尾根道を下って行く。
    アドベンチャールートへの分岐点に到着。左に折れてアドベンチャールートを下る。


    アドベンチャールート途中の岩場からの眺望。須磨方面から淡路島が望める。
    鎖場を通過。


    ここも鎖場。結構変化に飛んだ道が続く。アドベンチャールートの名前はここから付いたのだろうか。 地蔵谷道の合流点を目指してどんどん下って行く。 合流点はまだかまだかと下っていたら、気が付かぬ間に合流点を過ぎ、地蔵谷道を下ってしまっていた。


    谷道で見つけた滝らしい滝。地蔵谷道は、後半は渓流を離れてしまう。(動画で見る) キケンの黄色のテープが張られた道を好奇心で登っていったら堰堤を巻く道であった。


    堰堤上部に出た。まだ新しい堰堤のようだ。
    さらに上流側には2段の堰堤があった。右岸へと道は登って行く。


    どこに行き着くかと思って登って行ったら稲妻坂に合流した。


    左の黄色テープの所から登って来た。写真奥が山頂方向。


    稲妻坂からハーブ園方向に進む。鉄塔の立つピークからハーブ園を望む。
    ハーブ園に着く。今日は左のハイキング道には進まず、園内に進む。


    展望レストハウス前から見下ろす神戸の街。
    今日は、サボッてロープウェーで下ることにした。
    中間駅、「風の丘駅」を通過して行く。


    いつも下から見上げる布引雄滝を今日は上から見下ろす。
    新神戸の街並みが近づいてくる。
    山麓駅に降りついて今日のハイキングはお終い。


     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    五毛バス停 8時8分出発
     〜(13分)〜長峰堰堤 8時21分通過
     〜(12分)〜杣谷堰堤河原 8時33分着、8時39分発(準備体操6分)
     〜(77分)〜杣谷峠 9時56分通過
     〜( 9分)〜アゴニー坂登り口 10時5分通過
     〜(22分)〜掬星台 10時27分着、11時0分発(分休)
     〜( 4分)〜黒岩尾根下山口 11時4分通過
     〜( 8分)〜アドベンチャールート分岐 11時12分通過
     〜(21分)〜地蔵谷合流 11時33分通過
     〜(54分)〜稲妻坂合流 12時27分通過
     〜(14分)ハーブ園 12時41分着

     歩いた距離:約8.2km