熊野古道中辺路ウォーク第1回(滝尻王子〜高原熊野神社) 2014.4.26

     旅行会社主催の熊野古道ウォークに参加してきました。中辺路を、9回に分けて1年をかけて完歩するというものです。この4月は、その第1回目ということで、中辺路のスタート地点、滝尻王子から高原熊野神社を目指します。

     1回目ですので、距離は、短く3.7キロの道のりです。古道は昔の参詣道ですが修験の道でもあったようで山道歩きです。六甲ハイキングとなんら変わりません。

     熊野古道は、世界遺産に登録されて一躍有名になりました。平安装束の優雅な姿にひかれて気軽に観光気分で行くと痛い目にあいます。とはいえ、日頃ハイキングや登山をたしなんでいる人にとっては、別にどうということのない道です。

     いつもは、団体でハイキングなどしたことがありません。今回はちょっと勝手がちがいました。この日は、たくさんのバスが繰り出してきてハイカーも大勢で、歩き始めは渋滞の連続です。

     語り部付きのハイキングです。少し歩けば休憩、また休憩で、マイペース歩きがちょっと難しく思いました。いつものハイキングよりも時間がかかってしまいました。

     なにはともあれ無事に第1回目のウォークが終わりました。紀伊山地は、年間降水量も多い所です。これから夏に向けて雨が心配です。


    三宮東遊園地北側に集合。バス3台の人気ツアーとなりました。大阪、京都からもそれぞれバス2台が出たそうです。 最初の休憩所、紀ノ川SA。連休初日で賑わっています。 熊野古道中辺路の入り口にある古道館にて説明を受けます。


    平安の時代、京都の城南宮から熊野まで参詣したようです。 ガイドから熊野古道の説明を聴くツアー参加者たち。 古道館を出て滝尻王子に向かう橋を渡るハイカーの群れ。


    ここからが中辺路のはじまりです。
    滝尻王子宮の前で説明を聴くハイカーたち。 ここの境内には、後鳥羽上皇の歌った歌碑があります。


    王子社殿に詣でて安全を祈願します。
    さぁ、ここから出発です。
    社殿左奥から山道に取り付きます。まず最初に目指すは剣ノ山頂上。


    所々にこの「熊野古道」の立看板がありました。 古道を登りだして最初の見ものは、「胎内くぐり」。岩の間を通り抜けるようですが、今日はパスします。
    この穴が胎内くぐりの穴です。


    そのすぐ先にあるのが「乳岩」。岩からお乳が滲み出したという伝えがあるらしい。 急な坂道を登っていきます。中辺路の歩き始めは、まさに登山です。
    40分程で「ネズ王子」に着きました。


    ネズ王子跡の説明板。
    こちらは、社ではなく押印所です。
    ネズ王子の少し先に1番に道案内がありました。500メートルおきに、この数字が大きくなります。


    道の傍に咲いていた三つ葉ツツジです。
    このような立派な道案内もありました。
    2番を通過。頂上はまだです。


    歩き出して1時間を過ぎたころにやっと「剣ノ山」頂上に到着です。ここは、お経があったところで経塚跡というようです。 きつい登りでしたが標高は、わずか371mの低山です。5分ほどの休憩の後、出発です。
    3番通過。今日は、7番まで歩きます。


    3番札の向かい側に立つ道案内。今日の目的地高原熊野神社まで後2.2キロ。 剣ノ山頂上を下って数分で飯盛山頂上への分岐があります。 飯盛山頂上は展望が開けているというのでみんな登って行きます。


    飯盛山頂上から眺める熊野の山々。
    こちら正面に見えるピークが先ほど通過した剣ノ山頂上です。 飯盛山は、ここでは「メシモリヤマ」と呼ぶようです。「イモリヤマ」ではありません。


    飯盛山を下る長い丸太階段の道。
    まだ2キロ先です。
    4番を通過。後、1.7キロです。


    山道から舗装路に下ってきました。
    向かいの山道へと道は続きます。
    左奥の山道から下ってきました。


    向かいの山道へとみんな登ってゆきます。
    5番を通過です。この辺りから天候が急変し雨が降ってきました。
    登山道中腹にあった「針地蔵尊」です。


    山道を登りつめるとNHKのサテライトでした。サテライトからは平坦な道で集落へと下って行きます。
    6番通過。
    集落の入り口付近で7番(3.5キロ)を通過。熊野神社はもうすぐです。


    熊野神社に到着です。社殿に向かいます。
    高原熊野神社の社殿です。
    ご神木のクスノキです。樹齢1000年以上のようです。


    次の王子までは9キロあります。今日はここで終わりです。この道案内の向かいが霧の里たかはらです。 霧の里たかはらで休憩の後、30分かけてバスが待つ国道まで山を下りました。この頃は完全な雨模様です。



     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    滝尻王子 12時15分発
     〜(25分)〜胎内くぐり 12時40分通過
     〜(13分)〜ネズ王子 12時53分通過
     〜(35分)〜剣ノ山頂上 13時28分着、13時32分発(5分休憩)
     〜(17分)〜飯盛山頂上 13時49分通過
     〜(13分)〜4番 14時2分通過
     〜(16分)〜5番 14時18分通過
     〜(21分)〜6番 14時39分通過
     〜( 9分)〜7番 14時48分通過
     〜( 3分)〜高原熊野神社 14時51分着、14時56分発(5分見学)
     〜( 4分)〜霧の里たかはら 15時0分着


     歩いた距離:約3.7Km(熊野古道)+1.7Km(バスの待つ国道までの下り道)

    今日歩いたコース。