* 当ページの写真はクリックすると拡大写真や動画を表示します。 はじめに
タミヤのパットン戦車に続いて、同じくタミヤの1/35M4A3シャーマン戦車をラジコン化してみました。 2004年にM1エイブラムスをラジコン化しましたが、こちらは、現在、搭載しているマイコンをグレードアップして更なる機能アップを行う計画をしています。それに伴い不要となるエイブラムスの無線送受信装置やマイコンを先取りして、シャーマン戦車のラジコン化を行いました。 1.走行用モーター・ギヤボックスの組込 このシャーマン戦車は、1/35スケールではありますが、中戦車のため車体のサイズは小さいです。FA-130サイズのモーターを左右2個、車体に組み込むことは容易ではありません。 そこで今回は、タミヤのミニモーターを使ったギヤボックスを組み込むことにしました。 起動輪が付くシャシー前部は狭くなっていますのでギヤボックスをそのまま取り付けることはできません。ボックスカバーの不要な部分を切り取ることでなんとか収めることができました。
2.砲塔回転用サーボモータ・砲身上下用サーボモータの組込 砲塔の回転、砲身の上下動のためにマイクロサーボを使いました。砲塔回転用には9gのサーボ、砲身上下には4.4gのサーボを使っています。 砲塔回転用のマイクロサーボは360度回転には改造しないでそのままとしました。そのため砲塔の回転は左右90度ずつ180度の回転となります。 砲塔の上下パーツはメンテナンスし易いように接着はしないでマグネット接続としました。
3.サスペンションの可動化 この戦車のサスペンションは、ロッカー・アーム式(垂直渦巻スプリング付き)です。タミヤのプラモデルでは、組み立て易くするためサスペンションを構成するパーツは一体成型となっています。 そのため実車と同じような動きに改造するのは結構難しそうですが、こちらのYouTube動画(ちゃぶ台工房シャーマンの可動サスペンション)を参考に可動化に挑戦してみました。 動画では、ドラゴン製を改造されていますが、こちらのものはタミヤ製です。果たしてうまく改造できるでしょうか。
4.サウンドモジュール・LEDの組込 エイブラムスから取り外したサウンドモジュールはそのままシャーマン戦車に搭載しました。またサウンドの機銃音に合わせて機銃先端が点滅するように車体上部裏側にオレンジ色のLEDを取り付けました。 砲身先端には、赤色のチップLEDを組み込みました。主砲発射のサウンドはありませんので単に点灯、消灯するだけのものです。
5.塗 装 戦車模型の塗装は、ほとんど経験がありません。2004年にエイブラムス戦車を適当に筆塗りで迷彩塗装をしましたがこの一台の塗装だけが唯一の経験です。 その時は適当に塗っても案外それらしく見えていたので満足していましたが機会があればもっと良い塗装が出来ればと思っていました。
そして迎えた今回、どのように塗装するのか経験不足を補うためにプロのノウハウを拝借することにしました。 動画では、ドイツ戦車のグレイ系の塗装の紹介になっていますが、今回のシャーマンではグリーン系の塗装となります。 最初に動画のようにハルレッドで下地塗装をし、その上にオリーブドラブ、ダークグリーン、カーキドラブと順に重ね塗りをしていきました。ハイライト部分にはカーキを載せています。
木箱やスコップなど小物類の塗装の後、エンジンルームのハッチ部分にドライブラシでブラックを擦り付けました。最後に全体にブラックで墨入れをして完成です。
フィギュアの塗装は適当です。顔の部分をアップすると全然綺麗に塗れていませんが遠目でみるとらしく見えるので不思議なものです。(老眼で小さな物はよく見えなくて細かな塗装はまるでダメです。)
このキットは現在生産休止品となっています。今回はヤフオクで随分と古いものを手に入れましたがデカールが欠品していました。そこでデカールは保存しておいた自動車プラモ等の余ったものを適当に貼り付けてみました。
車体正面の星マークは、パットン戦車のものからの流用です。
受信機モジュールとマイコン(PIC16F84A)はエイブラムスから取り外したものです。基板は新たに作り替えました。 マイコンのファームウエアは砲塔の回転、砲身上下の制御部分を、それまでのDCモータの制御からサーボモーターの制御へと作り替えました。
左右の走行用駆動モーターのドライバーは、それまでのTP7291PからTB6612FNGを使用したものに変更しています。
全体回路図とマイコン基板の部品配置図です。
PICのファームウエアは、MPLAB IDE上で、MPASMを使って作成しました。 完成したラジコン戦車の可動の様子です。
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