NISSAN 180SX 2000 タイプU

180SX Front View  NISSANのスポーツカー、180SXの中期タイプです。スポーツカーを専門に扱っている中古車屋から、この6月末に購入しました。平成3年式で、既に12年を経過していますが、一度全塗装し直してあるためか全く古さを感じさせません。

 180SXは、デビューから生産打ち切りまでの約10年の間、大きなモデルチェンジがなかった特異な車です。デザインが優れていたのか、根強い人気のためか、少しのマイナーチェンジしかなされていません。確かに、今見ても、そのデザインは色褪せることなく、結構イケてるのでは無いかと思います。

180SX Front View  ショップの店頭で見た時にはGTウィングが付いていました。そのウィングの重さでリアハッチのウィング取り付け部分に亀裂が入っていましたのでハッチの交換とウィングの交換をしてもらいました。ウィングは180SXの後期型のウィングにしました。

180SX Left Side View  足回りですが、写真を見てもらえば判るとおり、ローダウンサスに変更してあり、ホイールも16インチにインチアップしてあります。ショックアブソーバーは、前後輪とも減衰力可変式のものに変更されています。

 社内を見てみると、ハンドルやオーディオデッキ、シフトノブが純正品から社外品に変わっていました。席に座ってクラッチペダルを踏んで見て、その重さにあきれました。強化クラッチに変わっているようです。エンジンルーム内では、エアークリーナーがこれまた社外品のものに変わってました。ターボやインタークーラーには変更がないようです。ボディ剛性強化のため、前後輪とも左右を結ぶタワーバーが取り付いています。マフラーも社外品です。

180SX Left Side View  今までに何人のオーナーが乗り継いで来たのか判りませんが、12年という年月を考えると、走りの車として、あらゆる所に手が入っているようです。これだけいじくってあるとシートもバケットシートが取り付いていて不思議ではないのですが、なぜか純正のボロボロのシートでした。この車がGOOの中古車情報誌に掲載してあった時にはRECAROのシートが写っていたのですが、現車確認の時点では純正品でした。情報誌の案内にはシートのことには何も触れてありませんでしたので文句を言えません。多分、別の車が売れた時に、客の要望で、この車のシートと交換したのかも知れません。

 購入後に手を入れた箇所です。リアスピーカーのコーン紙がボロボロになっておりビビリ音が聴こえます。KENWOODの新品スピーカーに交換しました。シフトノブにはRAZOの細長いアルミノブが付いていましたが、若干のガタつきがあり、走行中にカタカタと、はでに音を立てるので、太目のアルミノブに交換しました。運転席のシートは、Yahooオークションにて手に入れたセミバケットシートに交換しました。タイヤは安全のために4本ともブリジストンのポテンザG3の新品に交換しました。

180SX Rear View  さて、12年落ちのスポーツカーの乗り味はどうなんでしょうか?久しぶりのMT車です。10年以上前にオースターに乗っていた時以来です。あの頃のシフトチェンジの勘を取り戻すのにそんなに時間はかかりませんでした。すぐにMTにも慣れました。ただ、強化クラッチがどうもしっくりきません。また、いつものAT車のクリープの恩恵が受けられないのも、若干つらい面があります。
 とはいえ、スポーツカーとしてのカーブでの安定性やきびきびとコーナリングしていく走りは十分に感じることができます。160Kmを超える高速走行でも、ガタ付くこともなく、直進性に不安もなく、その安定性とターボエンジンの加速の良さには、感心させられる車です。

 ただただ、ダウンサスの影響でしょうか乗り心地は決していいとはいえません。あくまでもバンピーです。エンジン音もうるさく、長距離運転にはなかなかつらい車です。スポーツカーというものはこういうものなんだと、言われればそれまでですが。