モデム対向によるファイル転送プログラム for Windows (2003年8月)
【概 要】
 モデム対向によるファイル転送プログラムです。利用できるモデムは、ATコマンドで制御出来るものであれば、アナログモデム、PHS、ISDN-TAなど、なんでも構いません。Windowsのコントロールパネルでモデムに登録されているデバイスであれば利用できます。
 電話回線やINS回線にて対向したモデム間でファイルを送受信します。複数のファイルを纏めて送受信できます。
 本プログラムは、VBで作成しています。インターネット全盛の今、このようなプログラムは必要ないかも知れませんが、VBでモデムをコントロールしたり、タイマーを操作するプログラムの題材として捉えて見ると面白いかと思います。
 元々は、出張先の現場で作成したエクセルなどのデータファイルを、事務所におかれたファイルサーバーに向けて、PHSを使って送り込むために開発したものです。


【取扱説明】
@ダウンロード・インストール
 ここからftr.lzhをダウンロードし適当なフォルダに解凍してください。解凍後に ftr フォルダが作成されます。
Aファイルの確認
 作成された ftr フォルダには、次のフォルダ、ファイルがあることを確認してください。
	ftr.exe         実行ファイル
	ftr.ini         設定ファイル
	送信先.txt      送信先登録ファイル
	project\        VisualBasic プロジェクトフオルダー
	manual\         マニュアルフォルダー
 project フォルダーには、VisualBasic(バージョン6.0SP5) のソースファイル一式があります。
 manualフォルダーには、ftrの操作説明を記述したWebファイルがあります。
 これらのファイルが生成できていればインストールは終了です。ftr.exe と ftr.ini、送信先.txt は同一のフォルダーに格納しておきます。
Bftr.exeの実行
 エクスプローラーからftr.exeをダブルクリックして起動します。起動するとメインウィンドウが表示されます。
 なお、残念ながら、ここまでのインストールでは、ftr.exe の実行に必要な VisualBasic のランタイムがインストールされていませんので実行できません。
 ランタイムをこちらで入手してインストールするか、VBの開発環境をインストールしてください。
Cftr.exeの終了
 メインウィンドウの「ファイル」−>「終了」を選択します。メインウィンドウ右上のXボタンをクリックしても終了できます。
Dアンインストール
 解凍してできた ftr フォルダをフォルダの中味ごとエクスプローラーなどで削除してください。VBランタイムのアンインストールについては、ランタイムインストーラに付属のドキュメントに従ってください。


【ファイル転送プロトコル】
 ファイルを転送するにあたり、簡単なプロトコルを作成しました。
 複数のファイルが転送できる、処理効率の悪いVBの環境でもデータの受信取りこぼしが起こらない、等を考慮し、パソコン通信黎明期に生まれたXmodemやYmodem(batch)のプロトコルに似たものを作成しました。
 ファイルは1024バイトのブロックに分割して転送します。1ブロックの転送毎に受信側からACKを返し、フロー制御を行います。このためVBでもデータの取りこぼしは発生しません。
 PHSやISDNでは回線品質も良く、また最近のモデムはエラー訂正を行ってくれますので、CRCやチェックサムによる受信誤り検出処理は省略しました。


【ダウンロード】
 ファイル転送プログラム ftr.lzh