1枚目: DOS/V自作のためにショップから購入したCD (タイトル)Microsoft Windows95&PLUS PC/AT互換機対応 2枚目: FMV−DESKPOWERSV167に添付されていたCD (タイトル)Microsoft Windows95 Companion この2枚ともCDレーベルにWith USB Supportと書かれているのでOSR2に間違いない。 ここで,1枚目CD−ROMにはSETUP.EXEが含まれているが2枚目のCD−ROMにはSETUP.EXEを始めとしてインストールを開始するのに必要なファイルが見あたらない。 SETUP.EXEがなくてどうしてインストールするのか不思議である。この疑問に対する答は次のように考えられる。 結論から言えば,FMVではこのCD−ROMを使ってWindows95をインストールする必要はないということだ。 FMVには,もう一枚リカバリディスクというCD−ROMとリカバリ専用の起動用フロッピーディスクが付いている。このフロッピーディスクを使ってマシンを起動し,recoveryとコマンド入力するとリカバリーCD−ROMに丸々バックアップされていた出荷状態のハードディスク内容がハードディスクに転送される。これにより何か問題が生じた時にWindows95やアプリケーションを再インストールする手間なく出荷状態に戻せる。つまり,FMVで使う限り,Windows95CD−ROMを使っての面倒な再インストールを行う必要はないということだ。 さらに,Windows95CD−ROMの中にあるCABファイルは全てハードディスクの中にコピーされている(C:¥WINDOWS¥OPTIONS¥CABSフォルダの中)。ビデオカードを取り替えたりシステム拡張を行った時に,CD−ROM内のドライバソフトが必要になれば,ハードディスクから読み込むように予め設定されている。こうしてみてみると,Windows95CD−ROMは,FMVをメーカ指定の方法で使い続ける限り,全く無用な物になる。 リカバリCD−ROMの添付という初心者ユーザーを対象とした回復措置が採られていることは,それはそれで賞賛に値する。メーカのサポートの手間を省く意味もあるのだろうが初心者ユーザーが迷わずに元に戻せる方法が提供されていることはメーカサイドの良心が感じられていい。 こうして考えて見ると一見無用なCD−ROMではあるが,たとえオールインワンなマシンを購入するにしても,ユーザーはハードウェアだけでなく添付されたソフトウェアにもお金を出しているわけであり,Windows95CD−ROMが添付されていて当然と考えるのが妥当であり,添付するからには完全な製品が添付されていてしかるべきである。 へたにWindows95CD−ROMからインストールさせようものなら,パソコン初心者ユーザーがトラブルに巻き込まれるのは必至である(メーカのサポートは大変なことになる)。このためSETUP.EXE等のインストール起動コマンドを削除した。また,こうしておけば,慣れたユーザーが別マシンにWindows95をインストールする(ライセンス違反行為)事を防止することも出来る,なんて考えでインストールに必要なコマンドが欠如したCD−ROMを添付しているとしたら言語同断である。FMVユーザーが全て初心者であるとは限らないし,FMVにインストールされたWindows95を削除し,別のマシン1台に別途インストールした場合には特段ライセンス違反になるとは思われない。 このようなインストール不可能なCD−ROMが添付されているのはFMVだけではない。他メーカのPCでも存在するようだ。こんな形態のCD−ROMを発案したのは,PCメーカなのか,Microsoftなのか,ちょっと興味あるところだ。 |