本の検索...さてその結果は? 1998.2.25

     昔の帆船に関してちょっと知りたい事が起こり,先日来インターネットで調べ物をしている。

     まずは検索サービスで帆船に関するサイトを捜す。その結果といえばなかなか数が少ない。帆船に興味を持つ人が相対的に少ないことの反映かも。

     これらのサイトにある紹介リンクを,Webロボットのように渡り歩くのだが,互いに相互リンクしてあるものがほとんどで,ツリーの如く広がっていかない。

     知りたい事がズバリと分かる所がなく,やはり書籍に頼るしかないと諦め,梅田の旭屋書店,紀伊国屋書店,三宮のジュンク堂と訪ねて見る。

     航空・船舶コーナーに行ってみるが,船舶コーナーなんて書店フロアーのほんの片隅みたいなもの。おいてある本も海事関係の学術書や資格試験取得関連本ばかり。帆船に詳しい本は何も見あたらない。大手の書店といえどもマイナーな滅多に売れない本は常備しないということか。

     書店に常備されていなくても世の中には調べれば帆船に関する本はきっとあるはず,一体どれぐらいあるのだろうか。

     日本書籍出版協会のWebサイトで書籍検索を行って見た。

     「帆船」の2文字を含む書名検索で検索を行うと44冊が見つかった。ここの検索サービスでは,1997年6月までに発行され現在日本で入手可能な約53万冊の書籍が検索対象となっている。

     これだけの本の中にたったの44冊である。ちなみに,書名に「パソコン」の文字を含むものを検索してみると992冊が表示された。これでは,帆船に関する本が書店に並ぶはずも無い。

     見つかった44冊の本を実際に手に取って見られたら良いのだがどだい無理な話,そこで835円(税別)と値段も手頃な,舵社出版の杉浦昭典著「帆船 航海と冒険編」,「帆船 艤装と歴史編」の2冊を購入することに決めた。

     さて次なる問題はどうして購入するか,書店に申し込めばいいが2週間程はかかるはず,出版社に直接申し込めば郵送料はかかるかもしれないものの手早く入手できる。

     日本書籍出版協会のWebサイトからのリンクで「舵社」のWebサイトを訪ねる。うまい具合にここにはクレジット,現金書留,郵便振替などの直接購入の方法が紹介してあった。早速FAXでクレジットによる申込を入れた。これが一番早い。

     しかしなんとも便利な世の中になったものである。よく言われるインターネットの功罪についてここで種々議論する気はないが,全ては使い手の問題に帰するような気がする。私としてはインターネットの恩恵に随分と預かっている。