灘黒岩水仙郷 2003.1.13

    灘黒岩水仙郷 昨日(12日)、淡路島の南淡町にある灘黒岩水仙郷に出かけた。一昨日の現地の様子が写真入りで朝刊に紹介されており、それを目ざとく見つけた女房が、天気もいいことだし、ここへ行こうと言い出した。3連休の中日でもあり現地は混雑が予想されるが、久しぶりの遠出、気晴らしに行って見ることにした。往復 200Km 弱の行程だが、C220 なら疲れることもなかろう。

     11時30分過ぎに、垂水ジャンクションから神戸淡路鳴門自動車道に入る。入ってすぐが明石海峡大橋、雲ひとつ無い晴天日和、一気に橋を駆け抜け、一路西淡三原インターを目指す。津名一ノ宮手前あたりで、パトカーにつかまりキップを切られている車を横目に見ながら快調に走る。覆面パトではなく白黒ツートンの普通のパトカーであった。覆面ならまだしもパトカーに気が付かなかったのだろうか。12時15分頃西淡三原インターを降りる。現地までここからまだ30〜40分はかかるようだ。

     黒岩水仙郷は1月から2月の期間限定の公開であり、そこここに行き先案内の看板が立てられており、インターを降りてからの道に迷うことは無い。道中が整備されていた関係か、スムーズに走れ、12時40分頃には、現地まであと一歩、3km 程手前の臨時駐車場に到着した。現地の駐車場は一杯で、ここに車を留めて、送迎バスで行ってくれ、と案内のガードマンが誘導する。幸いなことに、駐車代金、バス代金とも無料。10分程待っていると折り返しのバスが迎えに来た。バスに揺られること5分足らずで水仙郷に到着である。

     確かに着いて見ると人があふれている。連休と好天が重なり予想したとおりの混雑であった。初めての水仙郷、どんな所か興味深々であったが、着いて見て、一見の価値はあるかなと直感した。断崖絶壁とまでは言わないが、海沿いに迫った山の急斜面に水仙が咲き乱れている。『国立公園淡路島 灘黒岩水仙郷』と書かれた観光看板の前で一枚写真を撮った後、直ちに入り口近くの売店横の見学路を上り始める。急斜面に付けられた路であるからなんとも狭い。前から降りてくる人と行き交うのに苦労する。少し登った頃、降りてくる人から、ここは一方通行、反対側から登らなきゃ駄目だと注意される。駐車場一方通行の案内などどこにも無い、考えて見れば入場料もまだ払っていない。一体登り口はどこにあるのか。売店まで降りてきて店員に訪ねる。向こうの駐車場の方から登ってくださいと言う。海沿いの道路から入り口を経て奥まった所に数十台規模の駐車場があった。その横に登り口が見える。入場料は大人一人500円、二人分を払って早速登りはじめる。今度は正々堂々と登れる。

    水仙郷 駐車場のある方は海側から見て裏手にあたり、日陰となるから水仙の咲き具合ももう一つであった。つづら折れの急な見学路を登ること数分で海側と山側の境界の尾根の部分に到着。そこから右手の方へ少し登ると展望台、太平洋の雄大な眺めが素晴らしい。下を見れば急斜面にへばりつくように咲き乱れる水仙の群れ。海手側は満開の一歩手前。水仙郷人の流れに沿い、要所要所で写真を撮りながら下山する。

     好天に恵まれ海の色も群青に近く海岸線の景色も素晴らしい。帰路はこのまま海沿いの道路を洲本に向けて走ろうと決める。無料送迎バスにて駐車場に戻ると、今日の好天の証しか車の中はむせ返るような厚さ。駐車場を離れ洲本に向けて走り始める。水仙郷を経て暫く走るとモンキーセンター、ここを通り過ぎ、20分程で道は海を離れ山側へと登っていく。道路幅がせまく対向車に気をつけながら更に走ること10分程で立川水仙郷に着いた。ここも結構な賑わいである。こちらは、さっさと通り過ぎ先を急ぐ。黒岩水仙郷の駐車場を出てからおよそ1時間ほどで洲本に着いた。

     津名に向けてさらに車を進め、途中厚浜海水浴場のレストランにて遅めの昼食をとる。日替わりランチが580円と観光地にしてはびっくりするような値段、しかも味も良い。何か得した気分でレストランを後にし、淡路ワールドパークを過ぎて国道28号を左折、津名一ノ宮インターから神戸淡路鳴門自動車道に入った。

     自動車道を快適に走る。追い越し車線を飛ばす。北淡インターを過ぎた頃、ふとバックミラーをみると、パトランプを点滅させたパトカーが真後ろに付いている。思わず急ブレーキで走行車線に戻る。やられたかと思ったが、パトカーは先を急ぐのか、それとも今日のノルマは果たしたのか、何事もないかのように走り去った。自動車道を垂水ジャンクションで降り、自宅に向かう途中、今度は白バイにつかまった車がいた。なんとも警察もご苦労様なことである。何もこの連休にがんばらなくてもと思うのだが。

     200Km ほどの行程のちょっとした旅であったが、なかなかに充実した旅であった。