CCCD はやっかいもの 2003.1.16

    CCCD 近くに、といっても車で5分の距離にレンタルのTSUTAYAがある。毎土曜日毎に訪ねては、新譜 CD をレンタルする。別に音楽に特に興味がある訳でなく妻や子供が欲しがってのことである。

     レンタルした CD は、妻や子供が MD にコピーする。コピーするのは車の中で楽しむためであるが、借りてきた CD アルバムの内容がたまたま私の興味を引くようなものである時は、私もパソコンにリッピングすることがある。

     先日も「浜崎あゆみ」の CD アルバムを借りてきたので、リッピングしようとしたのだが、ちょっと困ってしまった。その CD は CCCD である。以前に「島谷ひとみ」のシングル CD で、この CCCD なるものに初めて接したのであるが、その時の経験では、すんなりとはいかないがリッピングできるにはできた。しかし、パソコンに落としたファイルを再生すると、ブツブツ、プチプチというような雑音が混じっていて音質はもう一つ。何度繰り返しても同じ。それと、リッピングできたアプリケーションは、私の環境では、Windows Media Player のみ。今回も、すんなり行かないなと、ちょっとダークな気持ちで取りかかった。

     メイン使用のパソコンには、3 台の CD ドライブが接続してあり、1台目は、SCSI 仕様の 20xROM+8xR の CD-R ドライブ(三洋製)、2台目は、IDE 仕様の 48xROM のCD-ROM 専用ドライブ(エイサー製)、3台目は、IDE 仕様の 40xROM+4xDVD+12xR+8xR/W のDVD-ROM 付きの複合ドライブ(LG製)である。

     まず、48倍速のCD-ROM専用ドライブにCCCD を入れてみる。暫く、一分弱ぐらいか、待っているとデータトラックに納められている専用のプレーヤーソフトが起動し、これまたデータファイルにある圧縮音源ファイルを演奏しだした。プレーヤーソフトを直ちに停止し、Easy CD や cdda2wav でリッピングに挑戦してみる。どちらも CD-ROM ドライブを読みに行ったまま固まってしまう。ドライブを替えて試してみても同じ。この状態を抜けるには、Ctrl+Alt+Del を押して、プログラムの強制終了を行うが、これで停止できる時はいいが、たいていマシンのリセットが必要になる。今回も、Windows Media Player で実行して何とか落とせたが、雑音混入は避けられない。やはり、CCCD はやっかいだ。

     ところで、CCCD とは何者か。色々とインターネットで調べて見た。その結果、これはまともな商品じゃない、ということが良く判った。我が家のオーディオ装置では、確かに再生できているが、この規格外れの CD がオーディオ装置の CD ドライブにとって良いはずも無く、使いたく無くなった。

     似たようなコピープロテクト CD として、2〜3 日前の夕刊に、レーベルゲート CD なるものの記事が出ていたが、CCCD との違いは、パソコンで演奏する場合、データトラックにある圧縮ファイルを一度パソコンへコピーしてから行う、そして最初のコピー以外はネットを通じて有料にするというもの。ネット上でコピーライセンスを得るのである。(このCD が、レンタル店に並ぶ時には、一体誰がこのコピーライセンスを取得できるのだろうか。)通常のオーディオ装置で再生対象となる CDDA 部分は、やはり CCCD と同じ方式とのこと。ということは、こちらの CD も、規格外 CD ということになる。

     できるならば、こんな CD は扱いたくないが、レコード会社がこれしか発売しないとなると、我々ユーザーはこれを買うしかないのだろうか。