続:バックアップサーバーの構築 2003.1.26

    Back Up Server  バックアップサーバーの構築に必要な機材を再確認して見る。まず母体となるパソコン、CyrixMX166+をPentiumMMX200に換装するのだが、他のパーツも一応チェックして見た。

     元々このパソコンは、DOS ゲーム専用マシンとして、余ったパーツで組み立てたものである。パソコンのゲームは、現在は DirectX のおかげで Windows 上で楽しめるが、一昔前には、ゲームはほとんどが DOS 環境で動いていた。今もこの当時のゲームを抱えているが、これを楽しむには、DOS 環境が必要になり、専用マシンを作った次第(WindowsMe からはピュアな DOS 起動が出来なくなった)。

     調べて見るとメモリは32MBしか載せていない。ハードディスクも420MB、CD-ROMは4倍速、ビデオは、PCIながらもメモリは2MB、サウンドはISAのSB16。95年頃のゲームマシンとしては十分なスペックであるが、バックアップサーバーとして使うには力不足。

     まずメモリを32MBから96MBに増設、Linuxならこれで十分。1.6GBのハードディスクをLinux専用に増設、ゲームの入った420MBのハードディスクは残し、DOSとLinuxのデュアルブートにする。CD-ROMドライブはLinuxインストールに使うだけであり、このままとする。SB16 はサーバーには不要だが、ゲームマシンとしては必須、このまま残しておく。ビデオカードも、Xウィンドウは使わないのでそのまま使える。新たに PCIの10M LANカードを一枚増設した。

     CPUを換装し、マザーボードのCPUコア電圧、バス周波数、クロック倍率を MMX 200 用に設定変更する。ケースカーバーを取り付ける前に、一応の目視確認と通電による動作確認を行った。特に問題なく起動したが、CRT に表示された BIOS の CPU クロック表示がおかしい。本来、Pentium MMX 200MHz と表示されるべきが、Pentium MMX 166MHz と表示されている。さては、BIOSが古いかと疑って見たが、最終リリースのバージョンにアップデートしてあり問題ないはず。クロック設定ピンの設定状態を見直して見るが問題ない。FD 一枚で動くLinuxを起動してみた。起動時のメッセージに CPU クロックが表示されるので、それを確認して見るためである。案の定 167....Hz procceser と表示している。166MHzで動いていることは間違いなく、BIOS表示に誤りはない。

     このマザーボードは、RISE の R528WP であるが、購入は 96 年の秋、この頃に MMX Pentium が既にリリースされていたかどうか確かなことは覚えていないが、果たしてこのボードで動くのかどうか、はなはだ怪しくなってきた。BIOS は最新であってもボードリビジョンが低いかも知れない。本来ならこの原因究明を進めるのが常だが、今回は見送ることにした。理由は簡単。面倒なのとそれ程までして 200MHz で動かす必要もないということ。今回の目的では 166MHz でも十分だ。とはいえ、元々の CPU がCyrixMX166+ だったのだからこの CPU の換装は全く無意味。残念ではある。

     ともかく次に進むことにした。この先、Linux のインストールを行ったのだが、ここでもトラブルに遭遇した。一度インストールした Red Hat Linux がうまく起動しない。起動途中でマシンがリセットされてしまう。マザーが古いのかどうか、原因分からぬままに、Red Hat を諦め Slackware をインストールした。こちらはうまくインストールできたものの、現用機(RedHat)とは環境が異なり、設定ファイルの単純コピーが出来ぬ。ハードウェアの問題が無いことが分かったので、再度、Red Hat のインストールに挑戦した。

     3度目の何とやら、今度はうまくインストールできた。LAN に接続して現用サーバーから設定ファイルをコピーする作業は次の休日の行うことにした。この後の作業にトラブルは無いと思われるが、果たしてどうなることやら。