先日、NHKの「老いをどう生きるか」という特集番組の再放送を見た。その日の登場人物は、嵐山光三郎氏。氏が語るには、氏が38歳で平凡社を辞めた時に、これからやりたい100の項目というものを考えたという。それを書き出し、実行にうつしていく。現在、60歳となったが、その時に書き出した項目は全て達成したという。これから老年を迎えるにあたり、またやりたい事を100書き出すのだという。 氏は「不良中年のすすめ」などを著しているが、これからは「不良老人」をお奨めすると番組の中で語っていた。60歳でほとんどのサラリーマンが定年を迎え、毎日の過ごし方に困ってしまうのは、会社人生がその人の遊びの部分を占めていたことに依るという。特に男はそうである。定年を迎えた日、これからやりたいことを100書き出し、それを目標にして過ごして行くと良いと説く。やりたいことを書き出して実現したものから消して行くということになるのだが、結構覚悟がいりそう。 この目標。大それた事は書かず身近な事を考えろという。簡単で実現可能な事、どこどこに行く、なになにをする、というような調子で書き出すのだという。なるほど、毎日の生活の中で、あれしたい、これしたいと思う些細な事は多々あるが、思うだけでほとんど実行できていない。折角の休日を無為に過ごしてしまい、どれもこれも実現したためしがない。 定年まで後10年。残るサラリーマン生活の間にやりたい事を、この方法で実行して見ようと思い立った。10年で100実行するとなると1年に10個。約1カ月に1個の消化が必要となる。これは結構大変だ。まずは目標と、色々考えて見たがなかなか100に届きそうにない。今思いついたものだけを簡単な理由とともに書き出して見たのが次のもの。20個も考えつかない。
さて、あなたならどんな事をやりたいですか? |