やりたい事100選 2003.3.14

     先日、NHKの「老いをどう生きるか」という特集番組の再放送を見た。その日の登場人物は、嵐山光三郎氏。氏が語るには、氏が38歳で平凡社を辞めた時に、これからやりたい100の項目というものを考えたという。それを書き出し、実行にうつしていく。現在、60歳となったが、その時に書き出した項目は全て達成したという。これから老年を迎えるにあたり、またやりたい事を100書き出すのだという。

     氏は「不良中年のすすめ」などを著しているが、これからは「不良老人」をお奨めすると番組の中で語っていた。60歳でほとんどのサラリーマンが定年を迎え、毎日の過ごし方に困ってしまうのは、会社人生がその人の遊びの部分を占めていたことに依るという。特に男はそうである。定年を迎えた日、これからやりたいことを100書き出し、それを目標にして過ごして行くと良いと説く。やりたいことを書き出して実現したものから消して行くということになるのだが、結構覚悟がいりそう。

     この目標。大それた事は書かず身近な事を考えろという。簡単で実現可能な事、どこどこに行く、なになにをする、というような調子で書き出すのだという。なるほど、毎日の生活の中で、あれしたい、これしたいと思う些細な事は多々あるが、思うだけでほとんど実行できていない。折角の休日を無為に過ごしてしまい、どれもこれも実現したためしがない。

     定年まで後10年。残るサラリーマン生活の間にやりたい事を、この方法で実行して見ようと思い立った。10年で100実行するとなると1年に10個。約1カ月に1個の消化が必要となる。これは結構大変だ。まずは目標と、色々考えて見たがなかなか100に届きそうにない。今思いついたものだけを簡単な理由とともに書き出して見たのが次のもの。20個も考えつかない。

    (1)都おどり、鴨川おどりを見に行く今朝の電車の吊り広告を見て思いついたもの。以前からこの時期、広告を見るたびに気に留まっていたもの。
    (2)佐渡島の金山を見に行く子供の時から歴史で習った事が頭にこびりついている。
    (3)生野銀山を見に行く(2)と同じ理由。
    (4)西国33箇所札所巡りドライブの確たる目的地として33箇所を選択しただけ。特に信心深い訳ではない。
    (5)金比羅宮参り子供の頃から知っている有名な箇所の一つ。歌にもなっている。一度は訪ねて見ても損はなかろうと思うだけ。
    (6)ストックしてある車のプラモデルの製作作ろうと思って買い込んだ車のプラモデルがたくさんたまっている。
    (7)帆船模型の完成数年前に作りかけた帆船模型が未完成のまま放ってある。
    (8)カーモデルショーケースの製作プラモデルを飾っておくきちんとしたケースが欲しい。買えば済む話しだが作った方が面白い。
    (9)SDガンダムの修復・整理息子が小学生の時に作ってやったSDガンダム(10体以上ある)の模型が段ボール箱に放り込んだままになっている。手がとれたものや足が飛んでしまったものがある。修復してケースに飾ろう。(ケースが必要?)
    (10)岐阜県の白山スーパー林道を走る「白山スーパー林道」という名前から受けるイメージが、何となく楽しいドライブを予感させる。
    (11)樽見鉄道にもう一度乗る学生時代は、国鉄の路線であった鉄道。現在は私鉄になっている。学生時代には汽車が走っていた。思い出さがしにもう一度乗って見たい。
    (12)母校を訪ねる樽見鉄道で行き着く先が母校。我が青春時代を懐かしみに訪ねて見るのも一興か。
    (13)北海道をマイカーで旅行する飛行機・バスツアーによる北海道旅行は経験しているが、やはり一度はあの大地をマイカーで走りたい。
    (14)全国の高速道路を全走するどこかに行くあてもなく、ただ単に高速道路を走るだけが目的。他人はガソリンの無駄使いとも言う。
    (15)京劇を観劇する中国に出かけてまでの気持ちはなく、国内公演の機会があれば見てみたい。
    (16)スーパー歌舞伎(三国志)の観劇市川猿之助主演・演出のスーパー歌舞伎三国志が面白そう。でもいつまでもやってるわけでなし、実現は無理かも。
    (17)中国桂林を訪ねる山紫水明の国、いうことなし。

     さて、あなたならどんな事をやりたいですか?
     この続きはまたの機会に。