マザーボード遍歴 その2 2003.5.1

    (8)MSI MS-5169

     このマザーは、ALIのアラジン5チップセットを搭載したAGP対応、100MHzクロック対応のATXのスーパー7マザーだ。2次キャシュは512K。2000年12月13日の年の瀬に梅田のソフマップギガストアの中古コーナーで運良く発見し購入した。何を今更こんなマザーを買う必要があったのか。経緯は次のとおりだ。
     2000年10月21日秋葉原巡りをしていた時、ある店の店頭にいまだにAMD K6-2 500MHzのCPUがおいてあるのを見付けた。世の中、ソケット370のPentium3やセレロンの時代。ソケット7のCPUなど今でも売れるのかなと、その時思った。
     暫くして、自宅のP/I-P55T2P4で、K6-2 500MHzを動かして見るのも面白いではないかと思いつく。K6-2はクロック100MHz動作を保証している。T2P4の83MHzを食わしても安定して動くはず。入手すれば83MHz×5の415MHz動作が期待できる。そんな思いでいた所、2000年12月8日に梅田のパソコン工房にも、K6-2 500MHzがおいてあるのを見付けた。5,980円也。今更のソケット7CPU、高いのか安いのか、ともかく購入し、T2P4に載せてみた。案の定415MHzで動いてくれた。
     そうこうする内、自作マニアの悪い癖が出だした。このK6-2を本来の500MHzで動作させて見たいという欲望がムクムクと湧き出す。折角の500Mを400M足らずで使うのはなんとも忍びない。そんな訳で、スーパー7の中古マザー探しが始まったという次第。運良く手に入れ、定格どおりの500MHzで動かした。WindowsMeも導入、それなりに楽しめたが、やはりソケット7、パフォーマンスは100MHz動作のセレロン(300Aを100MHz×4.5で駆動)より悪い気がする。結局、CPUともども手放すことになる。

    (9)FIC PA-2013

     このマザーも、梅田のソフマップギガストアの中古コーナーで2001年2月23日に購入。これも前出のマザーと同じくスーパー7マザーだ。チップセットは、VIAのMVP3を搭載。面白いことに2次キャッシュが2MBもあり、クロック倍率5.5、クロック周波数も110MHz、124MHzのオーバークロッカー向きの設定がある。MS-5169のパフォーマンスの悪さを改善したく、このマザーを購入した。狙いどおりに、K6-2 500MHzを550MHzで動作させることは出来たものの、Windows環境では、2MBのキャッシュがうまく働かない。2次キャッシュを外しての動作は問題外だ。すぐにお蔵入りとした。その後、すぐに手放してしまった。

    (10)GIGABYTE GA-6OXE

     2000年も過ぎ2001年になると、BH6マザーと450MHz駆動のセレロンの組み合わせマシンも、流石に古くさくなってきた。そこで、FC-PGA-Slot1の変換下駄(ABITのSlotKET)とPentium3の1BGHzを2001年3月4日に購入した。BH6マザーは、133MHzのクロック設定を無保証ながら備えているが、PCIバス周りのクロックがオーバー耐性となり、実用上は124MHzのクロックまでとなる。つまり、Pentium3を124MHz×7.5の930MHzで動作させたわけである。
     これはこれで、システムのグレードアップ方法として良い方法であったが、やはり1GHzのPentium3を定格未満の速度で使うことに抵抗を感じるようになった。そこで、2001年3月26日に購入したのがこのマザー、GA-6OXEだ。ギガバイトのおはこDUAL BIOS構成で、CREATIVEのPCI-128サウンドチップを搭載している。チップセットは、815EPでビデオ機能は内蔵されていない。我が家のメインマシンもBH6に取って代わりこれになった。

    (11)ACER Veriton7100

     2002年7月4日、中古のACER Veriton7100マシンを入手。マザーはACERのオリジナルのmicro-ATX。815Eチップセットを搭載、ビデオ機能を内蔵しており、サウンドチップ、100M-LANインタフェースがオンボードで搭載されていた。メーカサイトのページではPentium3-1GHz搭載のはずだが、なぜかセレロン633MHzが載っていた。このマシンはインターネットサーバーとして活用することとした。
     その後GA-6OXTAマザーの購入を機にGA-6OXEマザーと、このマシンのマザーを入れ替えたために、このオリジナルマザーは不要となった。今は、千葉県に住む友人の元で元気に活躍している。

    (12)GIGABYTE GA-6OXTA

     2002年11月2日秋葉原に出かけた際に、FC-PGA2セレロン1.4GHz(テュラティン)を購入した。キャシュメモリのサイズが256Kになり、Pentium3に負けない実力を秘める。ソケット370のセレロンとしては最高速のものだ。手元にあるBH6+SlotKETやGA-6OXEでの動作に一抹の不安があったが、10,000円を切る値段に衝動買いをしてしまった。
     神戸に戻った夜、BH6+SlotKETやGA-6OXEで動作テストしてみるも、全く動く気配がない。リテールBOXの新品に故障のあるはずもない。インターネットで情報を捜してみる。残念ながら、これらのマザーではテュラティンは動作しない。不安が的中だ。
     こうなると、セレロン1.4GHzの始末に困る。一度も動かしていないものをオークションで捌くのも、なんだかむなしい気がする。やはりここは新しいマザーできちんと動作させてやらねばなるまいと、翌日の2002年11月3日の日に三宮のドスパラに向かった。
     この頃はもうソケット370のマザーはほとんど店頭から姿を消していたが、どうにかこのマザーだけはおいてあった。一週間、頭を悩ませてくれたセレロン1.4GHzも、これで一発完動もの。今は若干のクロックアップにより1.5GHzで動作している。Pentium3-1BGHzとのパフォーマンス比較も良い成績を示してくれた。我が家のメインマシンがこれに代わったのは言うまでもなかろう。

    (13)INTEL FJ440ZX

     2003年4月26日秋葉に出向いた際に購入したmicro-ATXのジャンクマザー。値段が500円とまさにワンコインな買い物。ジャンクショップで眺めた限りでは、どこにも不良らしきものは見あたらぬ。刻印からインテルのOEM品のようだ。ゲートウェイあたりのPCに載っていたものと思われる。ボード上のコンデンサにCPUFANが吹き付けた埃がうっすらと付着している。値段が値段である。動かなくても大して問題ない。秋葉巡りの土産にと買って帰った。その夜、インテルのサイトから詳細なスペックを手に入れた。
     このマザーのチップセットは440ZX、バスクロック66MHzオンリーでPPGAのセレロンのみをサポートしている。オンボードでCREATIVEのPCIサウンド、ATIのRAGE 128のビデオチップが載っている。手元にはFC-PGAのセレロンしかない。FC-PGAのセレロンを装着して動作テストを試みるもやはり駄目である。ATXの電源コントロールも出来ない。仕方なく4日後の30日に梅田のソフマップギガストアでPPGAのセレロン400MHzを購入した。古いCPUなのに1,000円もした。痛い出費だが、これでうまく動けば何かの役に立つ事もあろうと納得する。
     動作確認は、全く問題無い結果となった。BIOSの起動画面には案の定GateWayのロゴが表示された。想像したとおりゲートウェイPCから取り外したマザーであった。Linuxでもインストールして何かのサーバーにでも使おうかと思う。

    (14)Zida TX810EU

     2003年4月29日に若松通商eマートにインターネット発注、その3日後に納品された。今どき珍しいベビーATフォームのソケット370マザーだ。チップセットは810ビデオ内臓モデルだ。サウンドチップもオンボードで搭載。LANインタフェースは無い。FC-PGA2(テュラティン)CPUにも対応している。
     ATフォームのPCケースの有効活用のためにこのマザーを購入した。まだ手に入れたばかりの品でテスト出来ていない。このゴールデンウィークにじっくりと攻めて見るつもりだ。