FDISKの不思議 2003.5.8

    123GB HDD  昨日帰宅途中に梅田のソフマップギガストアにて123Gバイトのハードディスクを購入した。日立(IBM)製のディスク、7200回転、2MキャッシュのATA100もの。レジで支払いをしながら、隣のレジで中古マザーを買った人と店員との、これうまくうごきますかね、大丈夫でしょう、というやりとりを聞き、ふと思った。123Gバイトのディスクを、現在使っているマザーやOSがきちんと認識してくれるのだろうか。マザーボードは昨年秋に買ったものだからまず問題ないはず、OSはWindowsMe、これも問題なかろう、とそれ以上考えることなく帰宅した。

     メインマシンのIDEのプライマリのスレーブについている40GBのディスクを、早速、購入したディスクに交換した。マザーボードのBIOSは新しいディスクを123GBと正しく認識した。WindowsMeを立ち上げ、MS-DOSプロンプトでFDISKを起動する。作業対象ディスクの切り替え選択画面に表示されたディスク一覧を見て思わず絶句。2番目ディスク(この新しいディスク)の容量表示が、11799MBと表示されている。123GBのディスクがわずか11GBのディスクとして認識されたというのだろうか。

     もう一度マザーのBIOS確認から作業を繰り返して見たが結果は同じ。えぇーいままよとばかりに、2番目のディスクを選択し、MS-DOSの領域確保の作業に進む。ディスクチェックの後に表示されたメッセージを見てまたまた驚いた。このディスクの容量は11799MB、これの7100%を領域割当できますという訳の分からぬ表示がでている。100%を確保し、ともかくFDISKを終了し、再起動の後、WindowsMeからディスクのフォーマットを行う。フォーマットの結果は正しく120GBと表示された。再度、FDISKを起動してみるも、FDISKの表示結果は、先の作業の時と同じ。

     どうやら原因がわかった。FDISKのメッセージ表示がおかしいのである。先の例で言うならば、11799MB、7100%、というのは、117997MB、100%、と読めば良いのである。FDISKのプログラムは、ディスク容量を正しく認識しているのだが、表示の部分がおかしいのだ。表示を司るプログラムの部分が、99999MBを越えるディスクを想定していないということだろう(あるいはデバッグが足らなかっただけかも)。

     WindowsMeが世に出てきたのはいつ頃だったのだろうか。その頃には100GBを越えるディスクの登場は予想できていたはず。WindowsMeに附属するFDISKがこんなふるまいをするなんて想像できない。マイクロソフトのすることだからと言ってしまえばそれまでだが。