古里再発見 永源寺と湖東三山を巡る 2006.11.20

     「古里再発見」月並みな言葉であるが、まさにそれを体験した思い。近江の国(滋賀県)の 永源寺と湖東三山( 百済寺金剛輪寺西明寺 )の紅葉狩りに出かけた。

     滋賀県は私達夫婦の生まれた所。永源寺、湖東三山は郷里の実家から車で30分程と近い。そんな近くにあるのに不思議な事にじっくりと訪ねた記憶が無い。

    金剛輪寺の三重の塔
     18日の土曜日、あいにくの曇り空ではあったが、永源寺と湖東三山をじっくり訪ねて見ることにした。訪ねたコースは次のとおり。名神高速道路を八日市インターで降り、永源寺に向かい、その後、百済寺、金剛輪寺、西明寺と三山を北上した。

     この時期、紅葉狩りを企画したバスが次から次と客を運んで来る。どこのお寺も参拝客で一杯であった。永源寺の紅葉は見頃であったが、湖東三山はまだ色づき始めた所。参道を覆い隠すもみじの色がまだあおい。ちょっと残念だ。

     湖東三山、ただの田舎の小さなお寺(滋賀県にはお寺がたくさんあります。各村々には鎮守の森(神社)とお寺があり、県内のどこに行っても四囲をぐるっと見渡せば、お寺の本堂の伽藍を一つ二つ見つけることができます。)と思っていたが、あにはからんや、立派な山寺であった。

     苔むした境内、石の階段で出来た長い長い参道、参道の辿り着く先には立派な山門、山門を抜けた所にある本堂・三重の塔、鐘楼、さらに由緒ある庭園、どれもこれも本格的(?)だ。京都にあるお寺と少しも遜色ない佇まいを見せてくれる。

     古里、滋賀県にこんな立派なお寺があったとはまさに古里再発見。湖東三山を訪れる人がこれ程多いのも単なる紅葉の美しさだけでなく本寺そのものにも魅力があるからだろう。

     各寺の参道は思っていたよりも以外に長く足にこたえる。金剛輪寺の本堂までの参道は特に長い。運動靴を履いてくれば良かったと反省する。湖東三山を結ぶハイキングコースもあるようだ。わずかだがハイカーらしき服装をした参拝客を見かけた。

     この日は大津のホテルに宿を取り、翌日京都に出かけた。京都のもみじも流石であった。
     京都は洛北の「しょうざん光悦芸術村」を訪ねた。桂に住んでいた頃、存在さえも知らなかった観光地の一つ。こちらも再発見であった。