皇居一般参賀を初体験 2013.1.2

     正月2日の夜のTVニュースで必ず報道されるのが皇居一般参賀の模様。天皇陛下を始めとする皇族の方々を、宮殿のガラス窓越しに眺め、陛下よりお言葉を賜るあれである。参加者が日の丸の旗を一斉に振っている姿が印象的な行事だ。その一般参賀を今回初体験した。

     早朝7時半過ぎに浅草のホテルをバスで出発。8時前に皇居前広場の団体バス駐車場に着き、先着の団体の後に並んで待つ。8時半に内堀通りの交通規制が始まり車が走らなくなったのを見計らって、警察の先導に従い皇居へと向かう。

     順路途中で、ボランティアから日の丸の旗を受け取る。その先で手荷物検査・身体検査を受け、二重橋前で整列をする。大きな幟旗を持った団体を先頭に、3方から参賀者が警察の先導に従って集まり再整列する。

     9時半になり皇居正門の扉が開くと、参賀の列は、ゾロゾロと二重橋を渡り皇居の中へ、新宮殿前へと進んで行く。陛下がお出ましになる中央付近で参賀の列は左右に別れ、みんな思い思いの場所に立ち並ぶ。

     参賀の列の先頭に近い所にいた関係から良い場所に立つことが出来る。お出ましは10時10分頃ということで約30分程待つこととなる。この間に1万人ぐらいの参賀者が宮殿前に立ち並ぶわけだ。

     10時頃に、”皇族の方のお出ましの際に、幟や旗を降らないように”との注意のアナウンスがあったが、10時10分になり天皇陛下のお姿が見えると、万歳の歓声が会場に響き渡るとともに、旗を降るバタバタという音が列の後方から聞こえてくる。

     皇族方がお揃いになるとおもむろに陛下からお言葉がくだされ、神妙な思いでお言葉を賜る。お言葉が終わり皇族方が参賀者に向けてにこやかにお手を振られ始めると、会場には天皇陛下万歳の三唱が繰り返し繰り返し響き渡る。小生も思わず大きな声で陛下万歳を何度も繰り返してしまった。

     参賀は、10分程で終わり宮殿を下って坂下門へと退出する。決められた順路に従い、小一時間程をかけてバスに戻る。内堀通りでは、乗馬による警備が行われていたが、その姿が珍しく、また乗馬しているのが女性ということで、参賀者のカメラの的となっていた。

     TVで参賀の様子を毎年見るにつけ、どんな人が参加しているのだろうかとか、日の丸の旗をちゃんと準備してきているなんて大変だろうなと思っていたが、その疑問は今回の体験で解消した。参賀者の大半は、バスツアーを兼ねた旅行者であり、旗は配布から回収までボランティアが行っているのだった。


    皇居前。まだ早いので閑散としている。
    バス駐車場の一般参賀の列に並ぶ。
    内堀通りを渡って進む。内堀通り霞ヶ関方向。


    内堀通り大手町方向。
    手荷物検査、身体検査に向かう。
    検査のテントを抜けて先で整列をする。


    整列した場所は二重橋を真横に見る所。
    警察官がたくさん警備にあたっている。この先で再度の整列がある。 9時半開門までにどんどん増え続ける参賀者の群れ。


    こんなにも先頭に近い位置にいる。良い場所に立てる気がするのだが、... 五回のお出ましがあるが、参加するのは1回目の10時10分。
    9時半開門まで30分程待つ。


    参賀の列が再整列を始める。
    後方に続くたくさんの参賀者。
    参賀の先頭は二重橋手前。正門はまだ閉じている。


    正門が開いて、皇居の中へと二重橋を渡る。 皇宮警察の警察官。直立不動で微動だもしない。
    正門を抜けて進む。


    二重橋の上にある橋を渡り宮殿前へ。
    橋から見渡すと、後ろにたくさんの参賀者が続く。
    皇居内の新宮殿前へと入ってきた。


    陛下がお出ましになる位置の丁度左前あたりに立つことができた。
    陛下のお出まし。
    続いて皇族方が順番にお出まし。


    陛下のお言葉を賜る。
    皇族の方々。
    参賀を終えて宮殿を下る。


    坂下門へと下って行く。
    退出者の列。順序良く並んで出てゆく。
    内堀通りを闊歩する騎馬警察。


    警視庁所属のようだ。
    参賀者の呼びかけに笑顔で応える警察官。
    楠公像の前を通りバスに戻る。