年の初めに再会を祝す 2013.1.3

    会場となったホテル

     中学時代の同窓会に出席すべく三宮から電車に乗り一路近江八幡へ。今回の同窓会は、駅前のホテルが会場だ。同窓会仲間は、昭和27年・28年生まれで、昨年から今年にかけて全員還暦を迎える。そこで還暦記念同窓会というふれこみだ。

     同窓会は今までに数回開かれたようだが、参加したのは、たしか卒業一年後の一回目と前々回の1989年正月の時だけ。前回は3年前の開催であったが、ちょうど身内の不幸で参加できなかった。

     前々回参加の時から既に24年が経過している。中には、卒業以来45年振りに出会う仲間もいるはずだ。”みんな、変わっているんだろうな、はてさて私のことを覚えていてくれるだろうか”、などと、仲間に再会できる期待と不安な思いを抱きながら会場に向かった。

     やはりというか、24年、45年ぶりに顔を合わせて見ると、全く誰か判らぬ者もいれば、一目で彼だ、彼女だと判る者もいた。

     幹事のはからいで、みんな胸に小さな名札をブラ下げさせられる。まずは、名札で名前を確認するのだが、名前が判ってもどんな人だったか思いだせない者や、随分顔が変わってしまっていて別人をみているような者もいた。私なども、全く判ってくれない者がいたり、一目で判ってくれる者がいたりと、それはそれは懐かしく、面白く、楽しい、開会前の再会の時であった。

     会の開会に先立ち、参加者全員で記念写真を撮る。宴会終了後に撮影するのが一般的だが、酔っぱらってしまう前の次善の策という訳ではなく、今の時代はなんでも迅速に処理できる時代、デジカメで撮影すれば会の終了後にはプリントアウトが出来ており、全員に配布が完了する。後日の郵送などの手間が省けるというものだ。

     幹事からの合図で席に着く。既に亡くなってしまった仲間の紹介があり、まずは黙祷を捧げる。人生60年も歩めば病気で亡くなる友がいてもおかしく無いが、やはり無念である。ここに元気に集う仲間がこれからも元気でいてくれることを祈りばかる。

     幹事からの開会挨拶に続き恩師からの挨拶を賜る。”還暦は人生の節目、これから第二の人生を始める歳である。これからの人生をしっかりと歩んで頂きたい”というようなお話だったと思う。

     乾杯が終わり会が始まると会場はザワつき始め、仲間と酒を酌み交わしつつ思い出話に花が咲く。アルバムからコピーした写真が会場前のスライドに次々と写し出されて行くと、スライドの中に自分の姿を認めた友から順番に歓声が上がる。

     まずは、あの頃、君はどうだった、ああだった、私とあなたは、同じクラスだったわ、などと学生時代の話題で話がはずむ。その後、あれからどうしてた、今何してる、子供は何人、孫はいるの、などと、人それぞれの人生をなぞり始めたら、とてもじゃないが時間が足りない。

     楽しい時間はあっという間に過ぎ去るもので、一次会で帰るつもりが二次会まで居座ってしまう。その結果、なりゆきで次回同窓会の世話役を仰せつかってしまった。

     10年後の開催では、そこまで自分が生きていられるのか確信がない。年老いた恩師の健康も心配だ。みんなが元気な内にと、3〜5年後の次回開催を約束して会場を後にした。


     写真を撮る者がほとんどいなくて、当方も撮影を遠慮してしまったのだが、今思えば、もっと撮っておけば良かったと反省。なぜなら、同窓会の模様をホームページを通じて、参加者や不参加者に容易に知らせることが出来たのだから。それに気が付かなかった自分がほとほと情けない。