神戸もう一つのイルミネーション 2013.1.13

     港町神戸のイルミネーションといえば、阪神淡路大震災の復興を記念して始まった「ルミナリエ」が有名。 ここ最近は、毎年毎年、開催が危ぶまれながらも、市民や地元企業の応援、支援により、途切れることなく続いている。 昨年も、12月6日から12月17日まで開催され、無事に終了した。

    フルーツフラワーパークが光に包まれる

     さて、神戸には、もう一つのイルミネーションがある。それは、「神戸イルミナージュ」。「関西最大規模のLEDイルミネーションイベント」 というふれこみで、神戸市立フルーツ・フラワーパークが会場となっている。フルーツフラワーパークは、今人気の、「プレミアムアウトレット神戸三田」の 近くにある。

     このイルミナージュー、開催期間が、昨年の11月1日から、今年の2月17日までと長く、ルミナリエの期間と重なっているのだが、ルミナリエほど有名ではなさそう。

     ルミナリエは、街中での開催なので交通も便利、入場料も要らない。一方、イルミナージューは、市内から随分と遠く車が必要。駐車場は広くて駐車料金は 無料なのだが、1,000円の入場料が必要だ。

     土曜日の夜、アウトレットを訪ねたその帰りの足で、イルミナージューに立ち寄ってみた。パークの入口を入って思わず目を奪われる。光の電飾がこれでもかこれでもかと 、広い園内のそこかしこに散りばめられている。

     パークの一角には小さな劇場があり、ここでは、毎日神戸モンキーズショーが行われている。 今夜は、入場無料で見せてくれるというので、劇場に向かう。 ここのモンキーズショーは、休日には、有馬温泉のバスターミナル前の広場にやってきて無料のショーを見せてくれている。

     今すぐにでも吉本の女芸人になれそうな、しゃべくり上手なお姉さんと三歳の小さなお猿さんがコンビとなって、おもしろおかしく、演技を見せてくれる。 小さなお猿さんのしぐさがとても可愛いい。20分程でショーはあっという間に終わり、退場となる。

     お姉さんが、舞台でご祝儀をおねだりし、出口付近では、大きなザルをかかえた係りの人が待っている。お姉さんとお猿のコンビも、暫くして出口にやってきて愛嬌をふりまく。

     1,000円のお札を投げ入れる奇特な人もいれば、たくさんしたかの如く一円玉を投げ入れて誤魔化す人もいる。

     劇場を出て、またイルミネーションの観賞に園内をぶらついて見る。これだけのLEDともなれば、電気代も馬鹿にならず、飾り付けにも相当お金がかかっている。 1000円の入場料では賄い切れず、我々神戸市民の税金も使われているのかと思い、ちょっと複雑な気持ちになりかけたが、入場チケットを良く良く見てみると、 主催は神戸市ではなく、社団法人日本イルミネーション協会というところであった。

     商売上手な神戸市だけに、こんなイベントはてっきり神戸市主催と思い込んでしまっていたが、そうではなくて一安心。
     ルミナリエ同様、来年もまた続けて欲しいものだ。