南無厄神明王 ・・・ と七回唱うれば 2013.1.28

    混雑する門戸厄神の境内

     27日の日曜日、「門戸厄神」へ、厄除け参りに出かけた。昨年は、私が還暦(満60歳、数え年61歳)の大厄で、 長女も、数え年33歳(満32歳)の大厄と、親子で大厄であったが、今年は、娘のみが大厄(後厄)で、私は何も ない。娘の前厄、本厄、後厄の厄除け参りとして、一昨年から3年続きのお参りである。

     昨年までは、混雑を避けて2月に入ってからお参りしていたのだが、今年は、都合で一月の最後の日曜日の参拝となった。 先週の土日は、厄除祭で大混雑であったが、一週間過ぎれば、それ程でもなかろうと思って出かけてきたが、駐車場への 入場待ちが2時間待ちと大混雑。無料駐車場は諦めて、西宮北口駅前の駐車場に車を廻し、電車で出かけ直す。

     門戸厄神の本堂前で参拝客を見ていると、柏手を打つ人がちらほら。厄神という名前から神社を想起し、2礼2拍手 1礼を行ってしまうのだと思うが間違いだ。ここは、東光寺というれっきとした高野山真言宗のお寺であり柏手は要らぬ。 黙って静かに合掌すれば良い。

     さて、ここの御本尊の厄神明王だが、三位一体厄神明王とも呼ばれている。嵯峨天皇の命により弘法大師が、 愛染明王と不動明王が一体となった明王像を3体刻み祭られた。一体は、天皇家の発展を、もう一体は国家安泰を、 もう一体は民衆の安泰を願ってのものだという。前2つは既に無くなってしまい、最後の一体が、ここ東光寺に残って いるものだというのである。

     例年の如く本堂に上がりご祈祷をしてもらったのだが、混雑により、祈祷開始まで、受付待ちから含めて約1時間半 も待たされた。厄払いは、一般的には2月3日の節分までに行うのがよしとされているのだが、ここのお寺では、年中受付 けしてくれる。例年どおり2月3日を過ぎて来ればよかったのに思ってしまう。

     祈祷の後には、お札とお守りとお供物を頂く。住職の教えのとおり、お守りはいつも通勤バッグの中や、ハイキングの 際には、リュックに収めて肌身離さずに持ち歩いているのだが、お札の前で毎日おこなうべき朝夕の礼拝がまったくでき ていない。

     お札の前で静かに合掌し、「南無厄神明王」を7回唱え、その後、「厄除開運」に続いて、「家内安全、身体健全、 ...」と、思い思いの願い事を唱える。そして、最後にまた、「南無厄神明王」を7回唱えるのだ。その時間、わずか1分も かからない。

     こんな簡単な事が出来ないのが凡人の悲しい性。今年こそはと毎年神妙に誓う自分の姿が滑稽で情けない。