退社後、帰宅途中に梅田の旭屋書店に立ち寄る。店に入るなりまっすぐ4階へ上がる。物理、天文、工学関係の書籍がずらりと並ぶ。ここで、パソコン関連の書籍をちょくちょく買い求める。この売り場を眺めていると今何がこの世界で話題になっているかが良く分かって面白い。ここ最近は、MacとMS−DOS関連の書籍が多いようだ。まぁ、Macについては、最近人気が鰻登りということでなんとなく分かる。MS−DOSについては、一頃の入門書の類は隅に追いやられ、内部解析書の類のぶ厚い書籍がなぜか多く目だつ。価格も決して安くない。なぜこんな本がたくさん出版されるのか考えて見た。
最近はPDSばやりでプログラムを作る人が増えて来ている。どうもこの事と無縁では無いように思う。MS−DOSでPDSを作成する場合には、どうしてもDOSの内部情報、いわゆるからくりを知る必要がある。これ知らずしてあんな便利なプログラムなど作れやしない。つまるところ、DOSの内部を知りたがる人が多いということ。そしてこれに目を付けた出版社が儲け時とばかりに、次から次へと出版するという図式が成り立っているということか。
パソコンとは面白い物である、風が吹けば桶屋が儲る式に、パソコン売れれば本屋が儲る。テレビや洗濯機、冷蔵庫があんなに売れても本屋は儲からぬ。この違いを単純に、パソコンはソフトウェアという知的生産物を抱えているから、との一言で済ましてしまうには、なんとなく抵抗を感じてしまうのだが。