ATLAS会員の中には自分でBBS局を開局してしまう、あるいは試験運用を開始するという意欲的な方がおられる。確かTARさんだったでしょうか、ホスト局を運営してみたいが、本格的に行うには色々クリアすべき問題があるので、少しばかりの期間・時間に限定して試験運用してみた、そして、なるほどホスト運営というものは面白いものであるという事が経験できた、と述べておられた。確かな発言で、もっともだと思う。
パソ通をしていると、興味ある人ならば誰しも一度はホスト運営をしてみたいと思われる事と思う。私自身にしても、ここATLASを開局した理由は、そんなところにあるというのが正直なところである。ホスト局は、パソコンとモデムとホストプログラムがあればすぐにでも開局できてしまう。これらのハード機材は、既にパソ通をおやりの人ならもう既に揃っているものであり、ホストプログラムもPDSや市販のもので安く簡単に手に入る。まさに、誰でもが手軽にホスト開局できる環境にあるというものだ。でも、本当にそんなに簡単にできるものかどうかちょっと考えてみる必要があります。
ここで、開局することの是非を論じるつもりはありません。ただ、これからもATLAS会員の方の中にはホスト開局をしてみようと考える人がでてくると思います。そこで私の短い期間ではありますがSYSOPとしての経験からのアドバイスを何点か述べてみようと思います。
まず、運営時間ですがこれはもう24時間フル稼働をめざすべきです。理由はあれこれ述べません。これは、常にアクセスしている側のみなさんならお分かりの事でしょう。さて、このための条件です。
さて記憶媒体ですが、当面はFDでも運用可能でしょうが、やはり最初からHDを準備した方がベターです。理由はディスクアクセスが早いことと容量が大きいというHDの特徴がそのまま活かせるシステムであるからです。FDで運用し、途中でHDに変更するというのも可能でしょうが、その時のシステムの組み直しは結構面倒です。HDが必要となる時はアクセスも多くなって来ている時であり、そのような状況においてファイルの入れ替えや組み直しは時間的にも余裕がなく大変です。
使用するホストプログラムは24時間稼働に耐えればいいだけでなく、変更の融通性の高いものを選ぶのがいいですね。それと自分である程度そのプログラムの動きが掴めるものが最善です。プログラミング能力のある人ならBASICでもいいですから自作するのが一番です。なお、プログラムはファイルメンテナンスの手間が極力少ないものを選びましょう。ボードの書き込みが一定数たまれば、ファイルの退避、削除等の操作が必要となるものは極力さけた方が無難です。このメンテナンス作業というのは、最初の頃はそれも楽しいものですが、いつのまにか義務だけを感じるようになってくるものです。こうなると面倒なもので、ホストプログラムの出来を云々する事になります。
ホストコンピュータやモデムは、24時間稼働させるとなれば、開局したその日からもう自分の自由になるものではないと言う事を良く肝に命じておくべきです。そして一旦正式に開局し少しばかしの自分の見知らぬユーザーがつけば、もう自分の勝手な都合で閉局などできないという事も覚悟すべきです。パソコンでゲームもしたい、ワープロもしたい、パソ通もしたい、プログラミングの勉強もしたい、その上にさらにホスト運営もしたいという欲張りな人は、電話回線同様、ホストには専用のパソコン、モデムを準備しなければいけません。
今日は、ここまでにしておきます。次回には、システムの運用に関する話をしようと思います。