さて、昨日からの続きです。今日から2〜3回にわたってホスト運営について話してみたいと思います。ただ、この種の内容は、準備するハードやホストプログラムの話題と違って、SYSOPとなる人の考え方の相違が多分にある領域ですから、どうすべきであるというような事を述べることはできません。そこで、私がどのような考えで今のATLASの運用方法を決めたのかを話していきたいと思います。これを一つの経験談として参考にしてくだされば結構かと思います。まず入会方法(オンラインサインアップ)について
広く会員を募集していく場合に、どのようにして会員登録していくかは結構重要なテーマです。SYSOPがシステムメンテナンスとして新規会員を登録する方法があります。この場合、申込は郵便で受け付けるか、特定のボードに申込依頼を書き込んでもらうという形になるでしょう。この方法は確実なやり方であり、SYSOPが登録作業の際に会員を選別することができます。ただ、このやり方は、登録希望者から見ると、申込から会員になるまでに期間を要するという事になりますので、あまり好ましくないようです。人を引きつけるだけの魅力あるネットならそうでもないでしょうけど。(商用のネットなど)
さて、この方法をATLASで採用しなかった理由なんですが、それは、私の負担が大きすぎるという事です。こんなやり方すれば、毎日申込が入っているかチェックしなければなりませんし、あればあったで登録処理を速やかに行わなければなりません。開局当初の申込が少ないうちは、開局のうれしさと申込を受け付ける楽しさで苦労でもなんでもないはずですが、そのうちきっと負担になるだろうと信じて、今のようなオンラインサインアップとしました。(ホストプログラムを自作する時、私の頭の中には、とにかく手のかからぬシステムにしたい、できるならば24時間完全無人運転したいという強い願望がありました。)
さて、オンラインサインアップは手抜きできる分、問題もあります。あまりにも安易に登録できるようにしておくと、無責任な人に登録されても困ります。名前の秘匿を良い事に無責任発言をボードでされても困ります。そこで、何らかの牽制をかけておいた方がいいということで、ここATLASのオンラインサインアップはちょっと不親切きわまりないもの(「まじめに入力してください」を連発する)としています。これにめげずに登録処理をしてくれる人はきっと熱心、かつまじめなネットワーカーであると信じるということです。住所や氏名などは、本当は必要ないものなんですが、これを入力させられるほうとしては、ちょっと慎重にならざるを得ないというか、住所、氏名がSYSOP側に知られてしまうのだからあまり無茶もできないや、と思わせる効果があるのではと思っています。その他、SYSOPから会員の方に郵便や電話で何か連絡する必要がでてくるかも知れない場合に備えるという意味も少しはあります。事実、登録されている電話番号を頼りに電話連絡を取った事が1、2度あります。正しく登録されておられましたのでスムースに事が運びました。
ただ、このようにしていても、ふまじめな登録をされておられる方もあります。まぁ、これも仕方ないことです。一時期削除措置を取ったこともありますが、こういう方はそのうちアクセスしてこなくなるようで別に迷惑を被る事もなく、登録会員一覧表示の賑やかしの効果がありますから、そのままとしています。ゲストでアクセスしてきた方からすると登録会員数の多い所はなんとなくどんなネットかな、と興味を引いてくれ易いですからね。BBS電話帳なんかに掲載する時なんかも、登録会員数は多いにこした事はないです。会員数は自分のBBSをアピールする一材料でもあると思っています。次にゲストアクセスの扱いです。
(次回に続く)