サブマシンのCPUがペンティアム133Mhzと,今となってはちょっと物足りなくなってきていたので,その交換CPUとしてCyrix 6x86MX−P200+を選択した。 サブマシンのマザーボードは,M-Technology(ライズ)のR528WP。このマザーボードは,MMXペンティアムなら200Mまで,Cyrix 6x86ならP166+,AMDK5ならP100までをサポートしている。AMDK6ならびにCyrix 6x86−P200はサポートしていない。これは75Mのクロックが使えないこととCPUのコア電圧は2.8Vまでしか設定できないためである。 6x86MX−P200は,75Mx2(150M)と66Mx2.5(166M)の2種類あり,66Mx2.5のCPUならこのマザーボードでもクロック設定については問題ない。ただし,6x86MX−P200が必要とするコア電圧は2.9V,2.8Vでは若干電圧が不足するが何とか動くだろうと思い切って購入した。 まずは,66Mx2.0の133Mで動かしてみた。BIOSは,M2−MMX P166+とCPU表示を行った。次に本命の66Mx2.5の設定で動かした。BIOSのCPU表示は,M2−MMX 166MHZとなった。BIOS内部のCPU情報に200+の情報がないためにクロックをそのまま表示した。 ねらいどおりにCPUが動作したので次にパフォーマンス測定を行ってみた。雑誌などでは,WinBenchなどのベンチマークプログラムを走らせるところだが,私の場合には,いつもLinuxカーネルのコンパイル時間を測定することにしている。Linuxカーネルのコンパイルは,CPUやメモリの性能をフルに使うのでマシンの安定度のテストにもなる。 カーネルコンパイルの測定結果を次に示す。複数回実行して安定した所の値を取っている。
6x86MX−P166(66Mx2.0) 6分10秒 6x86MX−P200(66Mx2.5) 5分 9秒 ただし,66Mx2.5で測定した時,数回に一回コンパイルが signal error で落ちることがあった。この速度では,何となく安定性にかけるようである。コア電圧が不足していることが原因と思われるので,コア電圧設定変更用の抵抗を少し変更して2.9Vが供給できるように改造した。この後は,安定して動作している。 しかしCyrix 6x86MXは消費電力が大きくマザーボードのコア電圧供給用の電源トランジスタのヒートシンクがチンチンになる。手で触ればやけどしそうな熱さだ。 今は厳寒期でもあり動作に不安はないが,果たしてこんなことで今年の夏が越せるのだろうか心配だ。 |