どうもおかしい。『システムログ』の[サービス別利用実績]に表示される利用回数の値があまりにも大きい。「サービス案内」が約9千回、「電子メール」が約6千回、「一般ボード」にいたっては約1万5千回もの利用実績となっている。開局後、半年を過ぎたとはいえ、ちょっと大きすぎる。
一度ログアウトし、再度ログインする。「サービス案内」の利用実績が約30カウントアップしている。一度しかアクセスしていないのに30カウントアップした。どうやら、バグである。アクセス毎にサービスの利用状況を計数する変数を設けているが、これがクリアされていないようだ。このため値が積算されて非常に大きな値を保持している。そして、この値が毎回ログアウトの度に、ファイルに追加記録されているようだ。
さっそくソースリストを調べる。案の定、変数をクリアする処理が抜けている。さて、バグの原因は分かった。プログラムの修正も簡単に済む。問題は誤ったデータが書かれたファイルの修正をどうするかだ。バグはシステムの記録だけでなく、会員個人個人のデータにまで及んでいる。過ぎた事実データを取り戻す事は出来ない。このまま、諦めるしかないものかと思案する。
ちょっとまてよ、ATLASには会員に公開していないログの生データを記録しているではないか。これを加工編集すれば、データが復元できる。助かった。単にホストのディスプレィ表示の為に作ったログ表示をファイルに格納するようにしていた事が幸いした。
というようなわけで、朝から今までかけてデータの修正を完了。バグを出すのは簡単だが、その後始末は大変。特に今回のようにファイルに影響を与えているものは始末が悪い。修正のためにはプログラムも一本、新たに必要とする。ATLASホストはオリジナルだから、すぐに対処ができていいが、市販プログラムやPDSだったら簡単に手当なんてできず、SysOp稼業も大変なことになる。でも、市販品やPDSは、当然バグなんて出ないんだろうな。(?)