MS−DOSを使っていて,また不満が一つ.あるユーザーに納品するプログラムに関して,サイズが0バイトに初期化されたファイルが必要になった.サイズが0バイトのファイルを作成する事については特に問題はなく,このファイルを含めたプログラム一式をフロッピーディスケットに作成したまではよかった.これを納品するために別のフロッピーディスケットにコピーした時である,このサイズが0バイトのファイルについては,COMMAND.COMがコピーしてくれないのである.このファイルを単独に指定してCOPYコマンドを実行すると,「0 個のファイルをコピーしました」とつれないメッセージを返す.どうやら,サイズが0のファイルなんて,ご大層にコピーしたところで仕方ないんじゃないの,そんなものコピーしてやんないよ,というつもりらしい.
しかしである,現実に私はコピーしたいのであり,また,そうする必要があるのである.システムのこうした振舞いは,一番頭にくる.システムは,黙って言われた通りに動いてくれなくては困る.このようなシステム設計は気にくわない.市販のアプリケーションソフトウェアにもこれと似たような振舞いをするものがある.ソフトウェア開発側としての,思想なり設計方針があるのだろうが,生じた結果に対してユーザーが責任の取れる範中のものは,ユーザーの操作にまかせてくれるべきである.
なお,ひとたび動き出せばリセットする以外,DOSに戻る事が出来ないようなアプリケーションソフトをたまに見かけるが,こんな作りをしたものはもう何をかいわんやである.(そういえば,ゲームソフトはほとんどがこれなんですよね.だから,私はあまりパソコンでゲームをしたがらないのかな.)