開局前、現在のSIGのコーナーは特別なボードを準備していました。仕事がら、私の会社には海外に明るい方が何人かおられます。海外で何年間か仕事をしていた人達です。アメリカにいた人、西ドイツにいた人、ブラジルにいた人、マレーシアにいた人、アラブにいた人、それからもう一人どこだったか度忘れしましたが、このような人達にそれぞれ一コーナーずつ担当をして頂き、世界各国のグローバルな話題を提供してもらおうと考えてました。外国に対する質問もどんどん受付け、適切な回答をしていくなんてことも考えていました。
結局、この話は開局直前で準備が間に合わなく取り下げとなったわけですが、今思えば無くてよかったのではと思っています。担当をお願いする人はパソ通に明るい人ばかりではありませんし、こちらサイドの話題提供もそのうちタネ切れになります。そうそう海外に関するQが会員の人から次から次とくるわけでもないでしょう。
このようにBBS開局に向けての企画段階では、あれもこれもとメニュー揃えを練るものですが、実際に運用してみるとたくさんのメニューを用意しても食いきれなくなるようです。ここでも一般ボードに7つのコーナーを設けましたがアクセスの多いのは「フリートーク」であり、その他はぼちぼちであることは皆さんご存知のとおりです。書き込みをしてくださる人が少ない小さなBBSでは、テーマ別にボードを用意しても、かえって散漫になるようです。こじんまりと一つのところで「わいわいがやがや」と、なんでもいいからとりとめもない事を話合うというのが一番喜ばれるようですね。いわゆる井戸端会議ですね。商用ネットのように全国から毎日大勢の人がアクセスしてくるようなところでは、専門分野別のボードやSIGが必要になるんでしょうが、小さなところでは、そんなものはあまり必要でないような気がします。いわゆる、大手ネットの一コーナーに相当するようなものだと考えています。
それならば、ボードなんて一つだけあればいいんじゃないの、という結論になりそうなんですが、そうでもありません。本当に親しい仲間だけのBBSならそれでいいのですが、一般の人たちから会員を募るのであれば、やはりBBSとしての体裁は最低限整えておくことも大事です。ゲストの人がアクセスしてきた時、なんやここはボードが一つだけか、それと、仲間どおしみたいな連中がわいわい騒いでいるみたいやな、こんなとこ面ろなさそうや、と思われてしまっては困りものです。小さなネットで、固定の会員だけで持っているというのは、その人達がいつかいなくなった時に困ります。ある一定の周期で、ボードをリードする、あるいは、ボードで活躍してくれる人がうまく代変わりしていってくれるのが理想です。そういう意味からも、ある程度は新人の人が興味を引いてくれるだけの最低限のメニュー揃えは必要と思っています。
ATLASでのボードはもうこれ以上増やす事はないでしょう。SIGについては、一つの実験的な意味もあって TOUCH さんから要望があった時にokをしました。TOUCHさん自身、SIGにコーナーを作りすぎたと反省されていましたが、意地悪い言い方ですがこうなることは私はある程度予想していました。ただ、期間がまだ短いですからこれから先どうなるかは分かりません。SIGの扱いについては、まだまだ様子眺めというところです。次回は「開局したBBSのPR方法」について話してみたいと思います。